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2017.09.22

お酒で疲れた肝臓もほっと一息。まろやかごま豆乳味噌汁【男の和ごはん#8】

KenCoM公式:管理栄養士・圓尾和紀

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ついお酒を飲みすぎたり、宴会が続いたりすると「朝起きたときに身体がだるい」「昼まで頭や身体が重い」ということがありますよね。それは、アルコールを処理するために、肝臓が働き続けて疲れているのです。

今回はそんな肝臓を手助けしてくれる食材「ごま」を使った、ほっとする豆乳味噌汁をご紹介したいと思います。

今週の和ごはん:ごま豆乳味噌汁

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ごまは長い歴史の中で親しまれてきた食材で、奈良時代には栽培されて食用にしていたという記録があります。白、金、黒など、色の違うごまがありますが、これは品種の違いによるもので、それぞれ異なる香りが楽しめるのも特徴です。

まずはスタンダードな白ごまを備えておくと、使い勝手が良いでしょう。

【材料】(2人分)

・にんじん 1/3本
・玉ねぎ 1/2玉
・まいたけ 1/2パック
・出汁 300cc
・豆乳 50cc
・味噌 大さじ1と1/2
・白いりごま 大さじ1/2

【作り方】

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1:にんじんは皮をむき、5mm幅ぐらいの拍子木切りにする。

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玉ねぎも5mm幅ぐらいに切る。

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まいたけは石づきを落とし、手でほぐす。

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2:鍋に出汁を入れて沸騰させ、切った具材を入れて火が通るまで煮る。

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3:火を止めて、味噌を溶き入れる。続いて豆乳を入れて混ぜる。

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すり鉢でごまをする。

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すったごまを鍋に入れたら出来上がり。

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豆乳を入れてから煮すぎると分離するのでご注意ください。
味噌は普通の茶色く辛い味噌と甘めの塩味噌を混ぜて、合わせ味噌にすると美味しいですよ(割合はお好みです。私は白味噌を多めにして、味をみながら普通の味噌を足しています)。

ごまのためにすり鉢を出すのは面倒だという方は、「ひねりごま」にしましょう。親指と人差し指でごまをつまみ、グッと力を入れながらひねるようにつぶすと、粗くごまがすれますのでお試しください。

ごまには「セサミン」という成分が含まれています。肝臓の働きを助けてくれるため、お酒を飲んだ翌日や二日酔いの日にオススメです。また、セサミンには抗酸化作用があり、同じく含まれるビタミンEとともに、体内で老化や病気の原因になる活性酸素を除去する働きがあります。他にもマグネシウム、カルシウム、鉄分、亜鉛などのミネラルも豊富です。

和え物や薬味にも活躍しますので、食卓に常備してみてはいかがでしょうか。

ちなみに、ごまはほとんどが輸入もので、国内自給率はわずか0.1%!国産のごまはとても貴重なので、私はなるべく国産のものを探して買って楽しんでいます。ぜひこだわってみてください。

■「男の和ごはん」バックナンバー

著者プロフィール

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■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

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