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2017.09.08

自宅で味わう簡単な金沢郷土料理・治部煮【男の和ごはん#6】

KenCoM公式:管理栄養士・圓尾和紀

運動を始めるのにピッタリな秋。とはいえ、スタミナが気になりますよね。そこで今回はスタミナアップをテーマに、自宅で簡単につくれる石川県金沢の郷土料理をご紹介したいと思います!

野菜たっぷり治部煮(じぶに)

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金沢といえば「加賀料理」が有名です。その昔、加賀が中国や朝鮮半島の文化の入口となったことや、国内物流の拠点で全国からモノが集まってきたこと。そして、自然豊かな食材に恵まれたことなどの好条件がそろったこともあり、古くから食文化が発展してきました。

そんな金沢に加賀藩の時代から伝わる郷土料理が「治部煮(じぶに)」です。本来は、わさびを利かせた鴨肉と野菜の煮物なのですが、今回は手に入りやすい鶏ささみとたっぷりの野菜を用いて、ヘルシーに作ってみました。

【材料】(2人分)

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・鶏ささみ 100g
・生麩 80g
・にんじん 80g
・しいたけ 4枚
・さやいんげん 4本
A 出汁 1カップ(200cc)
A 醤油 大さじ1.5
A みりん 大さじ1.5
A 酒 大さじ1.5
・米粉(小麦粉でも) 適量
・わさび お好みで

【作り方】

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1:ささみを食べやすい大きさに切る。

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ボウルに切ったささみと醤油(小さじ1程度、分量外)を入れて揉み、5分ほどおいて下味をつけておく。

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2:生麩を食べやすい厚さに切る。

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しいたけは4等分、

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にんじんは乱切り、

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さやいんげんはヘタを落とす。スジがあれば取り、適当な長さに切る。

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3:鍋にAを入れて火にかけ、生麩、しいたけ、にんじんを入れて7分ほど煮る。

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4:鍋を火にかけている間に、ささ身に米粉をまぶし、

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にんじんに火が通ったことを確認したら鍋に入れる。

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鶏肉に火が通ったところで、さやいんげんを加え、さっと火を通したら器に盛り付ける。お好みでわさびを添えて出来上がり。

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ささ身は牛肉や豚肉でいうところの「ヒレ」に当たる部分で、脂質が少なく、たんぱく質がもっとも多い部位です。味わいもあっさりしているので、他の具材や出汁の味を堪能できます。ささ身はパサつきやすい部分ですが、今回は米粉で包んであるので、しっとり仕上げることができますよ。鶏肉は牛肉や豚肉に比べて脂質が少なくヘルシーな食材。鶏肉は牛肉や豚肉に比べて脂質が少なくヘルシーな食材です。「最近は牛や豚ばかりかも・・・」と感じたら、バランスよく鶏肉を取り入れてみてくださいね。

また、生麩はあまり馴染みがないかもしれませんが、たんぱく質を豊富に含む食材で、お餅のようなモチモチとした食感が特徴。そのまま醤油をかけて刺身で食べても美味しいですし、焼いたりぜんざいに入れても美味しく食べられますよ。

■「男の和ごはん」バックナンバー

著者プロフィール

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■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

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