メニュー

2017.08.18

レモンでさっぱり!旬を楽しむ、あじの酢じめ【男の和ごはん#3】

KenCoM公式:管理栄養士・圓尾和紀

男の和ごはん第3回目の今回は、魚料理をご紹介します。四方が海に囲まれた日本は、世界でも有数の”魚食民族”。全国の海域で様々な魚が獲れ、水産資源が豊富という地理的幸運に恵まれています。

野菜や果物と同じように、魚も季節によって獲れる種類が変わり、旬があるのもおもしろいところ。今回は旬(春~夏)のあじを使って、最高のおかずにもおつまみにもなる”酢じめ”にしてみたいと思います。スーパーで手に入る刺身用のサクを使えば、魚をさばかなくても簡単に作ることができますよ。

さっぱりした味わいが食欲をそそる、あじの酢じめ

記事画像

魚、とくにいわしやあじのような青背の魚にはEPAやDHAといった良質な脂質が豊富です。EPAはHDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らすので血液の環境を整えてくれるのだとか。また、DHAは脳にとって重要な栄養素であり、脳の働きを活性化してくれるともいわれています。

今回ご紹介するレシピは、刺身用のサクを使う場合は塩と酢だけで簡単にできます。ですが、せっかくの旬の味なので、丸のあじを使って三枚おろしから調理する方法をお伝えします!

【材料】(2人分)

記事画像

・あじ 1尾(刺身用のサクでも)
・大根 60g
・みょうが 1本
・青じそ 2枚
・しょうが ひとかけ
・レモン 1/4コ
・塩、米酢 適量

【作り方】

記事画像

1:あじはゼイゴ(尾の両脇にあるトゲトゲした部分)をそぎ落とし、3枚におろす。身の両面に塩を振り、ラップをして冷蔵庫で30分ほどおく。

記事画像

2:その間に薬味を用意する。大根は千切りにしてつまに、青じそも千切り、みょうがは小口切り、しょうがはすりおろしておく。

記事画像

3:あじをサッと水ですすいでキッチンペーパーで水気を拭き取る。バットに皮を下にしてあじを並べ、身の半分ほどがつかるぐらいの酢を注いで5分おく。

記事画像

4:裏返して、また5分つける。

記事画像

5:あじを酢から出し、はしっこから皮を手でベリッとはいでいく。

記事画像

6:あじの身の内側中央あたりに並んでいる骨を取っていく(ピンセットのような骨抜きがあると便利です)。

記事画像

7:身に少し斜めから包丁を入れ、適当な厚さに切り分ける。薬味とともに器に盛り、レモンを添えたら出来上がり。

記事画像

レモンを絞り、醤油につけて召し上がってください。酢のおかげで刺身として食べるよりもさっぱりとして口当たりが良く、ごはんもお酒も進むこと間違いなしです。

魚をおろしたことがないという方も、ぜひ時間のある時に一度挑戦してみてください。最初はぎこちなくても、慣れてくると楽しくなってきて、気がついたらスーパーでも切り身より丸のあじを探すようになっているかもしれません(私がそうでした)。

また、外食が続くと肉が多くなりがちです。その分、家のごはんでは食事のバランスを意識し、魚を積極的にとることが健康な身体づくりにつながりますよ。

「男の和ごはん」バックナンバー

著者プロフィール

記事画像

■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

この記事に関連するキーワード