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2017.04.13

「口臭が気になる人」に教えたい予防策5選|原因の9割は口の中にある

東洋経済オンライン

こまめな歯磨きはもちろん欠かせません(写真:hanack / PIXTA)

参照元:http://toyokeizai.net/articles/-/167084?utm_source=deschl&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=article

こまめな歯磨きはもちろん欠かせません(写真:hanack / PIXTA)

皆さんは自分の息に自信がありますか? 社会生活を送っていくうえで、体臭と同じようになるべく防ぎたいもの、それは口臭です。

筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中で紹介していることのひとつが、口臭のメカニズムです。口臭が強い人に多く見られるように、本人は口臭があることに気づいていないこともあります。口臭がひどいことを指摘してくれる人もなかなかいないので口臭が改善されず、ずっと人に嫌がられたまま……というのはとても残念ですよね。

今回は「息のクサい人」と思われないよう、気をつけるべき5つのポイントについて解説していきます。

口臭は誰にでもあるもの

口臭とは「口の中、または吐く息からにおう嫌なにおい」のことです。体臭がまったくない人がいないように、口臭がまったくない人もいません。

朝起きた時は誰でも少なからずにおいますし、においの強いものを食べた後におうのは当たり前のことです。また、生活習慣や体調などで口臭の程度は左右されます。他人と話す距離でも口臭が気になるレベルかどうかが変わってきます。

口臭を気にしすぎて他人とのコミュニケーションを避けてしまうのは良い選択とはいえないでしょう。口臭がどのようなときに起こりやすいかを知り、それに合った対策をすることをお勧めします。

原因の90%は口の中

口臭の原因の90%は口の中にあるといわれており、「生理的口臭」と「病的口臭」に分けることができます。

生理的口臭

誰にでも起こるもので、時間帯やストレス、生活習慣、飲食によって左右されます。口臭の多くが生理的口臭から起こっているとされています。口臭が強くなっている時は口の中がいつもと違って不快な状態になるため自分でも気がつくことが多いです。

(1)舌苔(ぜったい)

舌の上に付着している白い堆積物です。健康な状態ではうっすらついている程度でにおいを発することはありません。時間帯や舌を動かす程度、体調によってつき具合が変わり、厚く付着すると硫黄ガスのようなにおいを発します。

(2)口の乾燥

就寝時や緊張しているときなどは唾液が減り、口の中が乾燥します。そうすると口の中の細菌が繁殖し、口臭を発します。同じ理由で鼻で呼吸せず口呼吸をしている場合にも口臭が強くなります。

(3)飲食

ニンニクやネギなどのにおいの強い物や、アルコールを摂取すると口臭を発します。これは口の中に残ったカスがにおう場合と、胃腸で消化されて血液中に吸収されたニオイ物質が血管を通して肺に達し、肺から吐く息とともに排出されてにおう場合があります。これらは時間が経つとなくなる一時的な口臭です。

(4)歯垢(しこう)

歯磨きをしないでいると、歯の表面に細菌の塊である歯垢がたまってきます。そうすると細菌が代謝して発生するニオイ物質が、口臭の原因となります。

(5)膿栓(のうせん)

のどの扁桃(へんとう)の部分に膿栓と呼ばれるカスがたまることがあります。くしゃみや咳で出てくることが多いですが、これがたまっていると口臭の原因になることがよくあります。

(6)ホルモンバランス

女性の場合、ホルモンバランスによっても口臭が強くなることがあります。

病的口臭

口の中の病気(虫歯や歯周病)や全身の病気が原因になって起こる口臭です。病気が原因になっているため、口臭の程度がひどいことが多いのですが、慢性的な病気になっているために本人は慣れて気がついていない場合が多いとされています。

(1)歯周病

舌苔とともに、口臭の原因の大きな割合を占めています。歯周病菌が出すニオイ物質が「ドブのようなニオイ」を発生させます。歯周病が進行していたり、歯石が多くついていると特に強い臭気を発生させます。

(2)虫歯

軽い虫歯はにおうことはほとんどありませんが、膿(うみ)をためてしまうほどに進行した虫歯は、ひどい悪臭を放ちます。

(3)全身の病気

蓄膿症、糖尿病、肝炎、腎臓病、消化器系疾患、呼吸器系疾患などが口臭を引き起こすことがあります。口臭のうちの10%くらいがこれに当たるとされています。病気によりそれぞれ特有の臭気がします。

口臭が気になる方が気をつけるべき5つのポイント

(1)歯磨きは1日に2〜3回、フロスは1日に1回

歯磨きは朝と夜は必ず、昼はできるなら行いましょう。歯と歯の間の汚れは歯ブラシでは落とせませんので、夜寝る前にデンタルフロスを通すようにしましょう。

(2)舌苔が厚く付いているときは取り除く

舌苔が多く付いていると口臭の原因になるので舌ブラシでそっとなでるようにこすって落としましょう。うっすらついている場合は正常で、口臭の原因にはならないため、落とす必要はありません。舌苔も落としすぎると逆に口臭の原因になりますので気をつけましょう。

(3)唾液を出す

口の中が唾液で満たされているだけで口臭予防になります。唾液をよく出すためには「よくかむ」「よく話す」ことを心掛けましょう。口が乾いているな、と思ったらキシリトールガムをかんで唾液を出すと即効性があります。

(4)プロフェッショナルケアを受ける

自分で行う歯磨きでは隅々まで汚れを落とすことができません。取りきれない汚れがニオイを放つ原因になりますので、定期的に歯垢や歯石を歯科医院で取り除いてもらい、歯や歯ぐきの健康状態もチェックしてもらって悪いところは早めに治しましょう。

(5)健康に気を遣う

健康を損ねると口臭は出てきやすいものです。十分な睡眠、規則正しい生活、バランスのとれた食生活、ストレス解消を心掛け、健康体を目指しましょう。

口臭のほとんどが口の中からきていることから、お口の健康に気を遣うこと、口を清潔に保つこと、また、生理的口臭の大きな原因となっている口の乾燥を防ぐことで、ほとんどの口臭は解決できるといっていいでしょう。それができているにもかかわらず、口臭を指摘されるという場合には全身的な病気が潜んでいる可能性もあるので、口臭が気になる、という人は一度歯科医院で相談してみるとよいでしょう。

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小林 保行:歯科医師/キーデンタルクリニック院長

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