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2017.04.28

“ゆるRUN”のススメ!初心者も10km完走するコツ【ランニングイベント・レポート】

KenCoM編集部

「ランニングは、体力アップに効果的!」とわかっていても、長い距離を走ろうとして途中で断念してしまう方もいるのではないでしょうか?

初心者が楽しく10キロ走る秘訣を、ランニングイベント「JOYRUN」に参加して探ってきました。

初心者が楽しく10キロ走る秘訣を、ランニングイベント「JOYRUN」に参加して探ってきました。

今回は「ランニングを楽しくしたい」という思いを胸に、そのヒントを得るため日本スポーツ&ボディマイスター協会主催のランニングイベント『JOYRUN』に参加しました。会話できる程度の、ゆっくりとした速さで走る“ゆるRUN”を基本とした当イベントでは、初心者でも10kmを完走する方がほとんど。どのような魅力があるのかを探ります。

なぜランニングに挫折するのか?

そもそも、なぜランニングに挫折するのか。例えばこんな思い込みや経験が影響しているかもしれません。

・『孤独』…1人で知らない道を走るのは勇気がいるもの。ウサギのようなハートを持った方なら、すぐに帰りたくなってしまうかもしれません。

・『退屈』…見慣れた近所を走るのは退屈なものです。継続しない原因になっている場合も。

・『目標が高すぎる』…高すぎる目標タイムを掲げるなど、始めから頑張り過ぎるのも挫折の原因に。自分との約束は「まあいっか」で終わりがち。誰か励ましてくれる人でもいたら…

“ゆるRUN"で、ランニング=楽しいに変わる!

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当イベントにはランニングへの印象を変えるきっかけになりそうな、魅力的なコース、一緒に走る仲間、という魅力がありました。参加後に走る習慣作りができた人も少なくないというのです。当イベントの楽しさを詳しくレポートします。

初心者が楽しく10kmを完走するコツとは

1.コース選び:歴史と文化をめぐると退屈しない!

今回のコースは、東京都文京区「水道橋」からスタート。
水道橋というと“プロレスの聖地”というイメージをお持ちの方もいらっしゃると思いますが、皇居も近く、休日は皇居周辺とその近隣エリアを走るランナー達が集う街でもあります。

ランニング中にめぐったスポットをいくつかあげると…

東京屈指のパワースポット!「東京大神宮」「神田明神」「湯島天神」

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走るパワーももらえそうな3つの神社に立ち寄り、清らかな気分に。まずは恋愛成就がご利益の東京大神宮。お願い事をしたら次に目指すは都内屈指の縁結びのパワースポット神田明神です。お祭り中の湯島天神にも立ち寄り、いたる場所で楽しめたのは見ごろを迎えた梅でした。

「歴史探索」×「ランニング」なら、走りながら“文化”を堪能できるので退屈しません。

プロ野球の聖地「東京ドーム」

プロ野球の聖地、東京ドームに立ち寄り記念撮影。ここからは後楽園ホールも近く、スポーツ用品店やランニングスポットが点在するので、普段運動をしない方ほど運動への意識を高められると思います。

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折り返し地点は「上野」。区を越えて走った達成感!

不忍池をぐるりと回って、折り返し地点の上野駅まで向かいます。「水道橋から上野まで走った」ということで、普段なら電車を使う距離を走りきれたことに達成感が得られます。

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街に情緒があると頑張れる。普段と違う都会の景色

水道橋、御茶ノ水、湯島、このあたりには坂が点在し、アップダウンのあるコースが多いのもランナー向きな理由の1つです。高層ビルが見えたかと思えば、昭和にタイムスリップしたかのような路地にも出会える面白さも。

2015年に発表されたある調査結果によると、文京区は都市の魅力を五感で測る「官能都市ランキング」で全国1位という結果に。文京区のような魅力ある街を選んでコースを考えるのも楽しむコツですね。

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走りながら見る東京はいつもと違った景色。景色に情緒があると疲労感も忘れてしまいます。

走り続けなくてOK。人気の飲食店でひと息

当イベントでは走りっぱなしということは無く、史跡含めて15箇所ほどのスポットで休憩を入れるので、無理なくついていくことができました。立ち寄ったスポットは人気ジュース店など多彩です。

ヘルシーな生ジュース:「しぼり屋 吉ゑ門」

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本郷三丁目の「しぼり屋 吉ゑ門」で楽しめるのは、「食事に代わるしぼりたて野菜」「おやつに代わるしぼりたて果物」をコンセプトにした絞り立てジュースです。「セロリ」「コリアンダー」「三つ葉」など、ラインアップは20種類以上にも。

糀の甘酒:天野屋

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神田明神のちょうど玄関、鳥居の脇にある甘酒の老舗「天野屋」。名物は米と糀だけでつくる温かい甘酒です。その他、味噌や、漬物、納豆などの発酵食品が並び、ランニング途中なのについついお買い物したくなってしまいます。

2.誰かと走る:会話があるとモチベーションが高まる

初心者は、誰かについて走ることがラクだと思います。足が重たくなる後半、疲労感に気持ちが奪われなかったのは、話し相手になってくれた参加者の方たちの影響も大きいでしょう。

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初めてのコースを走る場合、皆さんならどうしますか?例えば「上野は、どっちだっけ」と地図アプリをスマホで開いて、うーん…。ワクワクする一方でコースに不安を感じることも。そんな場合も当イベントなら大丈夫です。

「あのビルは25階まであるんですよ」と、人力車の車夫さながらに雑学を交えてガイドの方がコースを案内。靴紐がほどけたら声をかけてくれるなど、細やかな気遣いに安心して走ることができました。

1人きりのランニングに不安を感じる方は、お友達や家族を誘ってはじめるのもコツですね。

会話できるスピードで、ゆるりと走ろう

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時速約5km~8kmがこの日のペース。おそらくスポーツ経験者なら「遅いっ!」と感じるスピードでしょう。それでいいのです。「会話できるくらいの速度」を目安に、初心者の方は無理をしないペースで走りましょう。

スポーツ後の爽快感は、誰もが味わえる!

運動直後の達成感と心地よい疲労感は、ふだん全く運動をしない筆者にも十分感じることができましたよ。

終了証を受け取る参加者の方

終了証を受け取る参加者の方

筋肉は使わないと確実に衰えます。体力アップには少しでも若いうちから運動を習慣にすること。でも楽しさがなければ長続きはしないですよね。

今度こそ習慣にしたいと思うなら、まずはその運動が楽しい!と思える工夫をすることが近道かもしれません。これから何か運動を始める方、まずはルールにとらわれず運動を楽しむコツを見つけてはいかがでしょうか?

取材協力

・杉村恭平(すぎむら・きょうへい)さん
東京が好き!走るのが好き!食べるのが好き!なJOYRUNの“マッスル”ガイド。
大学卒業後、サラリーマンを経験。自分自身で健康の大切さを実感し、パーソナルトレーナー資格を取得。大人や子どものランニングに役立つ動き作り、姿勢作りを指導。ベストボディジャパン2016水戸・湘南ファイナリスト。

取材協力・写真提供



【ご注意】

本イベントは、楽しく走ることを目的としており、健康で比較的体力がある方を対象としています。特定の疾病改善などを目的としたイベント内容ではありませんのでご注意ください。

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