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2017.02.28

世界vs日本のお粥対決!あなたはどちらがお好き?

KenCoM公式ライター:中野友希

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季節の変わり目は、気温の変化などの外的ストレスにさらされることが多く、体の不調に見舞われることもしばしば。風邪などの体調不良のときには、いつも美味しいと思える食事が喉を通らず、食欲がわかないということもあります。
そんな時に活躍する定番メニューといえば「お粥」。野菜やお肉などの食材でバリエーション豊かにアレンジできるのも魅力ですよね。今回は世界各国のお粥レシピと、日本で親しまれている和のお粥レシピをご紹介していきます。

まずは日本のお粥レシピをご紹介!

日本においてお粥といえば、養生食の代表格。胃腸への負担を和らげたり、食欲がないときに栄養補給をしたりする際に役立ちます。最近ではダイエットに注目し、カロリーカットのためにお粥が食べられていることも。ここでは、体を温めてくれる日本のお粥についてみていきましょう。

七草粥:邪気を祓う日本伝統の行事食

七草粥は、一年の始まりに無病息災を願って食べられる行事食。シンプルな味付けでいただく七草粥は、季節を感じて心も晴れ晴れとした気持ちになります。ベースは昆布と鰹の合わせ出汁。最後に柚子の千切りをちらすのがポイントです。ストーブの上でコトコトと土鍋で煮込む七草粥は、その光景だけで心まで温まりそう。
七草のすずなは「かぶ」、すずしろは「大根」のこと。胃腸の消化を助ける大根は“食べる胃腸薬”と称されるほどです。薬膳においてかぶは消化を助け、口の渇きを癒す効果があるとされています。

梅干し:薬効の高さには定評あり!

シンプルになりすぎるお粥には梅干しなどのトッピングが丁度良いアクセントになります。梅干しは、江戸時代に日本で考案された独自のものです。昔から「三毒を絶つ」と言われるほど薬効の高さに定評がありました。風邪を撃退してくれるねぎをたっぷり添えて、体調管理に役立てたいレシピです。

味噌と生姜:弱ったときの養生レシピ

シンプルな卵粥はちょっと味気ないものですが、こちらのレシピでは最後に味噌と生姜を加えコクのある味わいに。寒気を感じるときには生姜で温まりましょう。

生姜は、葛根湯の生薬としても使われているので、風邪のひきはじめに効果的な食材。また鶏卵は、完全栄養食といわれるほど栄養価の高い食材で、昔から風邪をひいた時や病み上がりの時に滋養強壮目的で食されてきました。

続いては、世界のお粥レシピをご紹介!

お粥文化は日本だけ、と思っていませんか?じつは世界各国でも、その土地や文化から生まれたお粥レシピがあります。ここでは、世界中で親しまれているお粥レシピをピックアップしました!

中華粥(中国):中華出汁がやさしい味わい

中華出汁でコトコト煮込んだ中華粥は、日本でも良く知られているお粥のひとつ。火にかけて時間をかける手間ひまがちょっとネックになりがちなお粥料理ですが、なんとこちらのレシピは電子レンジで手軽に作れてしまいます。

なんとなく胃腸の調子が悪い朝に活躍してくれる時短レシピ。生姜がほんのり利いているので、寒さが残る季節に体を芯から温めてくれます。出汁がじんわりしみ込んだ鶏ささみもやさしい味わい。最後にトッピングするネギは薬膳において風邪の特効薬なので、お好みで添えれば発熱や頭痛の改善に役立ちます。

キチョリー(インド):パスタでつくるスパイシーなお粥

今回紹介するインド風のお粥は米がメインではなく、「バーミチェリ」という絹糸のような細いパスタを使用します。

また、インドカレーの材料として一般的に使われるマスタードシードや青唐辛子で、お粥の風味づけするのが特徴。最後に加えるレモンやトッピングの香菜により、爽やかな味わいに仕上がっています。

カオトム(タイ):タイ風お粥はガーリックオイルが決め手!

タイ料理は意外と日本に近しいレシピが多く、食文化にそこまで違和感がありません。タイ風のお粥“カオトム”は、最後にガーリックオイルをトッピングするのがポイント。風味豊かなお粥に食欲が刺激されそうです。

鶏ガラスープがベースとなり、エビ、ごま、ねぎ、パクチーなどの香りやコクが豊かな食材がたっぷりなので、養生食というより1日の活力源になってくれそうなお粥です。

ボボーモアン(カンボジア):ライムで酸味をつけてさっぱりと

日本と同じくお米が主食としたカンボジア。お粥にはガーリックチップを添えて、ライムを絞って酸味を加えて食べるのが主流だそう。パクチーなどの香菜とも相性が抜群です。

タイやカンボジアは海に面した土地で気候にも恵まれているため、日本と同じように魚介類を出汁や食材として使います。また、具材には生姜やにんにく、ねぎ、パクチーなど風味の豊かな食材が含まれています。

リゾット(イタリア):イタリア米をアルデンテで調理して

洋風のお粥としてイタリアンレストランでも頻繁に見かけるようになったリゾット。日本料理には日本のお米が適しているように、リゾットにもその土地で取れるお米が最適です。イタリアの本場リゾットをつくるポイントは、お米の芯が残るくらいにアルデンテで炒めること。バターのコクとキノコの味わいが絶妙です。
日本のスーパーで手に入りやすく、リゾットに向いているのがしめじやまいたけ。薬膳においてきのこ類は生命エネルギーを補い、免疫力を高めてくれます。

日本と世界、あなたはどちらのお粥がお好き?

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世界と日本のお粥レシピをそれぞれご紹介いたしました。一言にお粥といっても、日本でよく目にするシンプルなお粥だけでなく、世界中にはバリエーションに富んだお粥があることが分かります。

お粥をメイン料理として朝食や昼食に食べる習慣がある国は、ガーリックオイルやガーリックチップ、ライムの絞り汁を加えるなど、コクや風味が増すアレンジが特徴的。一方日本では、養生食として胃腸や体調が悪いときに活用するレシピが主流です。
コトコト煮込んだお粥はそのままでも体を温めてくれる料理ですが、トッピングする食材に季節のものを取り入れるとさらに風邪予防や胃もたれの緩和につながります。バリエーション豊かなお粥のアレンジを、温活や体調管理に役立ててみてはいかがでしょうか。

参考文献

<著者プロフィール>

■中野友希(なかの・ゆき):
大学卒業後、税理士事務所、社会福祉法人での経理・税務の業務の傍ら、労働環境改善やメンタルヘルスケアにも取り組む。出産後はウェブライターに転身し、三ツ星レストランや老舗料亭など飲食店への取材・ライティングを手がけた。現在は、”シンプルにわかりやすく伝える”ことをモットーに、ママ向けメディア、ヘルスケアメディア、ペット専門メディアなどでライターとして活動している。

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