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2017.02.26

冷えた体を温める贅沢晩ごはん。今夜はこれで決まり!

KenCoM公式ライター:中野友希

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立春がすぎても余寒が続き、まだまだ体調管理には気をつけたい季節。冷えを遠ざけ、強い体を作りたい。そんな時には体を癒してくれる旬の食材が大活躍してくれます。

気候風土に合った食事は体の調子を整えてくれる、というのが薬膳の基本の考え方。冬には体を温める「温・熱性」の食材が豊富に採れ、その季節の不調を防ぐ働きを持っています。ここでは、体の不調を未然に防いでくれる食材とその活用レシピをご紹介していきます。

2月は冬将軍が大暴れ?厳しい寒さにご注意を

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暦の上ではすでに春。今年2月の天気予報では全国的に雪模様となっており、冬将軍が到来中です。雪化粧の山々や、雪見酒などの楽しみもありますが、厳しい冷え込みの中でも、健康を維持しながら過ごしたいもの。体を温めるヒントは、秋冬が旬の食材にあります。季節に即した旬の食材を食べることで、体の調子を整えてみてはいかがでしょう。

東洋医学から見る!冷えた体を温める贅沢な冬メシ

『深夜食堂』にも出てくる具だくさん豚汁

寒い日の定番メニューといえば「豚汁」。たっぷりの根菜と豚肉の甘みが生きた味噌仕立てのスープは、冬の寒さを忘れさせてくれます。豚汁は、独特の雰囲気でストーリーが展開していく『深夜食堂』でも定番レシピ。

その中でも薬膳として注目したいのはニンジンとごぼうです。ニンジンは五臓を温めてくれ、血を補い全身を滋養する働きに優れています。また、ごぼうには滋養強壮の効果があると考えられており、古くから「ごぼうを食べると精がつく」と言われてきました。

かぶたっぷりの豚の塩角煮

冬の代表的な食材かぶは、コトコト煮込んだ料理やスープにぴったり。かぶの実も葉も食べられる豚の塩角煮レシピは、さっぱりとした味わいながらも食べ応え満点です。
かぶは、薬膳では五臓を補い、咳や痰を鎮め、口の渇きを癒してくれる食材。春の七草のひとつ「すずな」としても知られています。

長ねぎのとろとろ煮

風邪をひいたら、ねぎを首に湿布するなどの民間療法がありますが、ねぎは古来より体を温めて発汗を促し、熱を冷まして痛みを鎮める薬効がある、とされてきました。こうした作用はねぎに含まれる独特の香り成分「硫化アリル」が関係しています。独特の臭気は悪気を祓うとされ、神事や催事で神様へのお供え物としても活用されてきました。

焼くだけでも美味ですが、とろとろに煮込むことで甘みが引き出され、より美味しく食べることができます。

しっとり鶏むね肉の生姜焼き

冬の定番食材といえば、生姜もそのひとつ。食卓の定番食材である「鶏むね肉」を生姜焼き風に食べるこちらの料理は、ついついご飯が進んでしまう一品。鶏むね肉は、一般的に焼くと固くなってしまいますが、ひと手間加えることで柔らかくジューシーになります。また「生姜」には体を温め、発汗を促す作用があります。昔から生姜湯などでも一般的に親しまれ、漢方の生薬としても頭痛や鼻づまりに良いとされているんですよ。

丸ごとニンニクのペペロンチーノ

ニンニクといえば、今では滋養強壮にぴったりの食材として知られていますが、昔からその強い臭気には邪気を祓う力がある、と神事に重宝されてきました。体を温めてウイルスを撃退する食材としても活躍してくれます。症状が軽く、風邪が長引きがちな人におすすめの食材です。

ニンニクの香りや味わいを生かしたパスタ料理”ペペロンチーノ”に、丸ごとのニンニクをつかうというダイナミックなレシピは、見た目にもインパクトがあり活力の源になりそう。

鶏もも肉の甘辛だれ大葉添え

ジューシーな鶏もも肉に大葉を合わせ、さっぱりと食べられるレシピです。甘辛ダレが食欲をそそり、ご飯との相性も抜群!

薬膳では、しそのさわやかな香りに気の流れや血の巡りを良くしてくれる働きがあるとされています。さらに、その香り成分は、殺菌・防腐作用にも優れているため、お弁当や刺身のツマとしても重宝。爽やかな香気が食欲をそそるので、少し不調を感じるときにもぴったりです。

冬の体調を食事で整える

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体の不調を未然に防いでくれる食材と、その活用レシピについてご紹介しました。
寒さからくる冷えや喉の乾燥、ちょっと疲れが溜まっているな、というときには、本格的な症状が現れる前に、食事で体調を整えるのもひとつ。
旬の食材は、その時期の体の不調を整えるのに適しており、ふだんの食生活にとり入れやすい薬膳は、ちょっとした不調を食事で緩和させてくれるヒントになります。余寒の続く季節の体調管理に、ぽかぽかに温まる贅沢な冬メシを楽しんでみてはいかがでしょうか。

参考文献

<著者プロフィール>

■中野友希(なかの・ゆき):

大学卒業後、税理士事務所、社会福祉法人での経理・税務の業務の傍ら、労働環境改善やメンタルヘルスケアにも取り組む。出産後はウェブライターに転身し、三ツ星レストランや老舗料亭など飲食店への取材・ライティングを手がけた。現在は、”シンプルにわかりやすく伝える”ことをモットーに、ママ向けメディア、ヘルスケアメディア、ペット専門メディアなどでライターとして活動している。

<監修医プロフィール>

■石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。
・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医
・発表論文
-Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
-Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
-Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36

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