メニュー

2017.03.01

寒い日の活力源は黒レシピ!腎を補う黒い食材とは?

KenCoM公式ライター:中野友希

記事画像

寒い季節には、風邪や冷え、むくみなどの不調が襲ってきます。東洋医学によると、こうした不調の原因のひとつは生命エネルギーを貯えている「腎」の衰えにあるとされています。そんな腎を補ってくれるのが、ひじきや黒ゴマなどの“黒い食材”。今回は、健康を維持し、病気を未然に防ぐ養生食として注目されている「薬膳」の中から、黒い食材を使った黒レシピをご紹介していきます。

健康を維持し、普段の食事にも手軽に取り入れられる「薬膳」をうまく活用して、寒い時期の不調を乗り越えましょう!

東洋医学でいう「腎」とは?

「腎」は精力の貯蔵庫

記事画像

東洋医学において、腎というのは私たちの生命活動の源を貯蔵し、全身に活力を与える器官です。また、腎は水を司る器官でもあるので、体内の水分代謝にも大きく関わります。西洋医学でいうところの「腎臓」とは違い、臓器ではなく生命エネルギーに関わる機能全体のことを指します。

「腎」は冬になると衰えやすい

記事画像

冬は腎の働きが低下しやすい時期。腎が弱ってしまうと、体内にある生命エネルギーが衰えて、気力や体力が下がり、元気もやる気もなくなります。また、腎は膀胱とも密接な関係があり、機能が低下してしまうと尿の出が悪くなります。そうなると、余計な水分が体に溜まってしまうため、むくみや冷えが起こりやすくなることも。

東洋医学に学ぶ!元気とやる気を取り戻す”黒”レシピ

そんな冬の不調を未然に防ぐために、腎を補う食材をとりいれてみましょう。「陰陽五行理論(*1)」によると、黒ゴマやごぼうなど「黒い色」の食材が腎の働きを補うのだそう。また、あさり・しじみなどの塩辛い食材を取り入れると腎が強化され、寒さから身を守ることができるとのこと。ここでは、そんな腎を助ける食材を使ったおすすめレシピを紹介していきます。

(*1) 薬膳をはじめとした東洋医学の病気治療の原則。

黒豆:常備菜にぴったりの黒豆煮

体内に停滞した水分を排出し、解毒作用や血行促進作用にも優れた黒豆は、まさに腎を補うのにふさわしい食材といえます。

正月料理では“まめ”に働くという語呂からも縁起の良い食材として親しまれている黒豆。圧力鍋を使えば、手早く調理ができ、お正月だけでなく常備菜としても活躍してくれそう。

あさり:たっぷりの旨味は逃さずスープで

血を補い、腎の不調による貧血を解消の手助けをするあさり。旬である2月から4月にかけては身が太り、旨味成分をたっぷり含んでいます。そんなあさりの美味しさを余すところなくいただくにはスープがおすすめ。野菜との相性も抜群です。

しじみ:小さな一粒でも大きなパワー

古くから、しじみは肝臓の薬として親しまれてきました。また、体内の余分な水分を排出してくれるため、腎の働きを補ってくれる優れた食材。しじみの小さな一粒の中には、大きなパワーが秘められているのです。

ひじき:縄文時代から日本人が取り入れた海藻たち

日本人は縄文時代からカルシウムを補うために、海藻類を食材として利用してきました。黒い色の食材といえば、ひじきも代表的な食材ではないでしょうか。具がたくさん入ったひじきの煮ものは、どこか懐かしさを覚える味わいになっています。

※ひじきには無機ヒ素が含まれています。大量に食べ過ぎない、また調理では水洗い・水戻し・ゆでこぼしによってヒ素を減らすようにしましょう。

ごぼう:中国では薬としても使われてきた

東洋医学では、解熱、利尿、滋養強壮などの多様な薬効を持つとされているごぼう。中国や欧米では、古くから薬として利用されてきました。
ごぼうの旨味や香りは皮と実の間に多いため、洗うときにはタワシなどでこする程度に。また、薬効成分リグニンは、切り口に多く発生し、時間が経つほど増えるので、切り口の多い“ささがき“での調理がおすすめです。

黒ごま:老化防止に役立つごまをスイーツで美味しく

ごまは、滋養強壮のある栄養食としても大変注目を集め、中国の薬物書『本草網目』には「長く食せば老化を防ぐ」と記されています。ビタミンE、リノール酸、食物繊維、カルシウムなど様々な栄養素を含みます。腎の不調を補うときには、黒い色の黒ごまを活用すると良いでしょう。ごま風味のスイーツなら、一度にたくさんのごまを美味しく取ることができます。

冬の不調を薬膳で整える

冬の不調を未然に防ぐ薬膳料理についていかがでしたでしょうか。薬膳は、身近な食材を身体の不調に合わせて取り入れることから、漢方よりもさらに親しみやすくなっています。活動的になる春に備えるためにも、冬の不調はできるだけ残したくないもの。薬膳料理を参考に、より健康的な食卓を心がけるのもひとつではないでしょうか。

参考文献

<著者プロフィール>

■中野友希(なかの・ゆき):

大学卒業後、税理士事務所、社会福祉法人での経理・税務の業務の傍ら、労働環境改善やメンタルヘルスケアにも取り組む。出産後はウェブライターに転身し、三ツ星レストランや老舗料亭など飲食店への取材・ライティングを手がけた。現在は、”シンプルにわかりやすく伝える”ことをモットーに、ママ向けメディア、ヘルスケアメディア、ペット専門メディアなどでライターとして活動している。

この記事に関連するキーワード