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2017.01.06

食べすぎた胃に“七草粥”を。ほっこりお粥レシピ!

KenCoM公式ライター:中野友希

年末年始は豪華な食事やお餅の食べすぎで、胃腸がお疲れ気味に。なんとなく体がだるいときは、胃腸にやさしい七草粥で身体をリセットしてはいかがでしょう。昔から続く七草粥の風習は、邪気を払うという意味合いだけでなく、胃腸疲れを緩和してくれる現代人にとって優秀なレシピ!新年会も続く1月。身体にやさしいお粥であたたまりませんか?

無病息災を願って「七草粥」を楽しもう

年末年始の食べすぎで、胃腸がお疲れ気味のとき、寒くて調子の出ないときにうれしいお粥。素朴なお米の味わいは、日本人であることの喜びを再び思い起こさせてくれます。お粥といえば、1月7日は七草粥を食べる風習がありますね。

七草粥は江戸時代に広まった習慣といわれています。七草は、早春に芽吹くことから邪気を払うといわれおり、無病息災を願って食べられていました。七草粥の”七草”は、春の七草である「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」のこと。耳慣れない名前もありますが、スズナとスズシロはそれぞれカブと大根のことです。

慰労を兼ねた忘年会に引き続き、年初めの景気づけに行われる新年会では、豪華な食事に囲まれて胃腸もお疲れ気味。現代にも受け継がれる七草粥の風習は、胃腸疲れを緩和させてくれる、という、また違った意味合いで身体に馴染むレシピです。

七草粥をもっと美味しく!七草粥のレシピいろいろ

七草粥は味気ないもの、と思っていませんか?少々の塩でお米の自然な甘みを楽しむシンプルな七草粥も良いですが、出汁や具材に一工夫加えたお粥なら、メインレシピとしても最適です。ここでは、七草粥の様々なレシピを見ていきましょう。

かんたん七草粥:シンプルな味付けでお米本来の味わいを楽しむレシピ

シンプルな味付けで、かんたんにつくれる七草粥は、まさに二日酔いや風邪気味のときにも役立てたいレシピ。塩分控えめで楽しみたいときは、塩を減らしてゴマやシソなどの香りが立つ食材を加えるのもひとつです。冷ご飯でつくれる七草粥は、ご飯が余った時の救済レシピとしても大活躍。

春の七草のうち、「すずしろ」とは大根の葉のこと。いつもは食べない部分ですが、じつはカロテン、ビタミンC、カルシウム、食物繊維がたっぷりと含まれています。

中華風七草粥:味付けが物足りない人は中華スープでしっかり味に

塩だけのシンプルな味付けが苦手な人におすすめなのが、中華スープをつかって”中華風”に食べる七草粥。中華スープが染みわたる七草粥は、朝食にも最適!昆布出汁やかつお出汁でもお鍋のあとの”雑炊風”に美味しく食べることができます。水分でかさ増ししたお粥は、食べ過ぎ防止にも一役買ってくれそうです。

お餅入り七草粥:食べ応え満点のお粥はメイン料理にも

お粥ではちょっと物足りない、というときはお餅を入れると立派なメイン料理に。土鍋でコトコトと炊く七草粥は、気持ちまでぽかぽかに温めてくれます。梅昆布茶とゴマの香りが爽やかなので、飲み過ぎた次の日にもぴったり。小さめに切ったお餅を入れることで、しっかりとした食べ応えが感じられます。

身体を芯から温めてくれるお粥レシピ

手先が冷えてしまう冬は、身体の芯から温まりたいですよね。ここでは、栄養満点でメインメニューにもおすすめしたい七草粥レシピをご紹介していきます。

黒ゴマ粥:七草粥を薬膳でほっこりと

東洋医学の考え方を取り入れた薬膳レシピは、健康食としても話題になっています。ゴマは薬膳でもよく取り入れられている食材ですが、特に黒ゴマは「精を補う」をいわれており、冬におすすめの食材。クレオパトラも魅了したといわれるゴマは、小さな実に想像以上のパワーを秘めた栄養満点のスパイス。ゴマの香りがポイントの一風変わった七草粥で、気持ちもリフレッシュできそうです。

炊飯器で中華粥:あっさり風味の中華粥を炊飯器ひとつで

お鍋や土鍋を見ているのが手間、という方は炊飯器のお粥メニューでもかんたんにつくることができます。中華スープの素だけでなく、鶏ガラや帆立貝柱スープの素など、お好みで出汁を変えれば自分流にアレンジ可能。お好みで春巻きの皮をパリパリに揚げたものや、セリ、大根などを添えれば食感も楽しく見た目も華やかな七草粥に。

本格中華粥:しっかり味付けで美味しい”白湯鍋”の中華粥

お粥が苦手な人でも食べられる本格的な中華粥。白湯鍋の素をつかっているので、スープの味がしっかりと染み込んだお粥に仕上がっています。食べ過ぎた翌日の体重リセットにも最適のメニュー。食べ応え満点なので夜のメイン料理としても大活躍してくれそうです。

鶏のお粥:酉年だけに鶏をつかった栄養満点メニュー

コラーゲンたっぷりの手羽先から出汁をとり、手間ひまをかけた鶏のお粥は絶品。最後に”完全栄養食”といわれている卵の黄身を落として完成です。鶏と野菜の旨味がぎゅっと詰まった栄養たっぷりのお粥は、とっておきにしたいレシピ。胃腸の負担を和らげてくれるお粥レシピの中でも、ついつい食べ過ぎてしまいそうなおいしいお粥です。

七草粥で身体を整えて新年のスタートを

身体にやさしい七草粥のレシピについていかがでしたでしょうか。古くから受け継がれている七草粥を食べる風習は、単に邪気を払うだけでなく体の調子を取り戻すのに大活躍!食べ過ぎや飲み過ぎによる胃腸の疲れにぴったりの七草粥は、スープや食材を好みのものにアレンジすれば、メイン料理にもおすすめです。身体を温めてくれる七草粥で無病息災を願えば、今年も良いスタートが切れそうですね。

<著者プロフィール>

■中野友希(なかの・ゆき):
大学卒業後、税理士事務所、社会福祉法人での経理・税務の業務の傍ら、労働環境改善やメンタルヘルスケアにも取り組む。出産後はウェブライターに転身し、三ツ星レストランや老舗料亭など飲食店への取材・ライティングを手がけた。現在は、”シンプルにわかりやすく伝える”ことをモットーに、ママ向けメディア、ヘルスケアメディア、ペット専門メディアなどでライターとして活動している。

参考文献

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