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2016.12.22

年末年始、お酒を楽しむならこんな風に。【大人の飲み方特集】

KenCoM編集部

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12月に入り、忘年会の予定で平日の夜はビッシリ、というビジネスマンの皆さんも多いのではないでしょうか。
クライアントや仕事の付き合いが多い人はもちろんのこと、旧友との親交を暖める人も、家族とのお正月のお祝いも、お酒を飲む機会の多い季節だからこそ気をつけたい“カラダに負担をかけない”お酒の飲み方。
この記事では、改めて、飲酒のリスクを理解したうえで、楽しい大人のお酒の飲み方をご紹介します。

お酒の健康リスクとは?

飲酒は、実に60もの病気を引き起こしている!

世界保健機構(WHO)によると、飲酒は60以上もの病気を引き起こしているといわれています。それでは実際にいくつかの代表的な病気と、飲酒の相関関係を調べてみましょう。
上記は厚生労働省の運営する生活習慣病予防のための健康情報サイト「e-ヘルスネット」に掲載されているグラフです。まず、(a)高血圧、脂質異常症、脳出血、乳がんなどはお酒の消費量に比例して、病気のリスクが上がります。一方で、(c)虚血性心疾患、脳梗塞、2型糖尿病については少量のお酒を飲む人は、全くお酒を飲まない人よりもリスクが低いことがわかります。
とはいえ、高血圧・脂質異常症・脳出血・乳がん・肝硬変などについては、禁酒が望ましいということは、理解をしておきましょう。

▼アルコールのリスクに関するその他記事

少量の飲酒なら健康に利点もある

上記を総合して、飲酒量と死亡率の相関関係を示したものが下記のグラフになります。

同じく、「e-ヘルスネット」で紹介されているグラフですが、これは日本で、40歳~79歳の男女約11万人を対象に、9年~11年追跡した調査結果です。死亡(緑のライン)のリスクについて、男女とも非飲酒者に比べ、1日平均23g未満(日本酒1合未満)で最もリスクが低くなっています。(女性の「がん」による死亡については、非飲酒者・少量飲酒者ともに死亡リスクは同程度となっています)

これらのことより、厚生労働省の指標では、節度ある適度な飲酒は1日平均純アルコールで20g程度と示されています。
では、実際に1日20gというのは一体どの程度なのでしょうか?

適量ってどれぐらい?お酒との上手な付き合い方

適量は男性でビール中ビン1本、日本酒1合、ワイングラス2杯まで

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健康によいお酒の適量とは、大体男性で「ビール中ビン1本」「日本酒1合」「ワイングラス2杯」「チュウハイ(7%)350mL缶1本」「ウィスキーダブル1杯」にあたります。女性の場合は、その半分程度です。
また、厚生労働省は「12の飲酒ルール」を推奨しています。ご紹介いたしますので、ご参考ください。

厚生労働省:飲酒のガイドライン

1、飲酒は1日平均2ドリンク以下

2、女性・高齢者は少なめに

3、赤型体質(お酒を飲むと顔が赤くなる方)も少なめに

4、たまに飲んでも大酒しない

5、食事と一緒にゆっくりと

6、寝酒は極力控えよう

7、週に2日は休肝日

8、薬の治療中はノーアルコール

9、入浴・運動・仕事前はノーアルコール

10、妊娠・授乳中はノーアルコール

11、依存症者は生涯断酒

12、定期的に検診を

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高血圧・高脂血・肝機能障害の人は注意を

また、前述のとおり、高血圧・脂質異常症・脳出血や肝硬変のリスクには、飲酒量は正の相関関係があります。健康診断で血圧や脂質、肝機能の問題を指摘されている方は禁酒を心がけましょう。

▼ご自身の特定健診結果はこちら

美味しく楽しく少量を飲むために

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お酒を飲むなら、美味しく楽しく少量を。
KenCoMからオススメの大人のお酒の飲み方と、太りにくいおつまみレシピなどご紹介します。

▼日本酒なら熱燗という手も

▼日本酒でハイボールという手も

▼ダイエット中ならハイボールにしよう

▼ウィスキーなら燻製と

▼メタボ対策に、太りにくいおつまみを!

飲酒の利点は全てにあてはまるわけではない

以上、体を気づかった、上手なお酒の飲み方をご紹介しました。

最後に、健康面における飲酒の利点を示す結果もありますが、とはいえ、少量の飲酒の利点が見られるのはいくつかの疾患に限られています。
特に高血圧や高脂血、肝機能障害など、健康上のリスクを抱えている人は、付き合いの場でもノンアルコールビールやソフトドリンクをうまく活用し、禁酒を心がけましょう。さらには、アルコールは健康問題以外にも暴力・虐待・事故等の深刻な社会問題を引き起こします。その点も理解した上で、大人のマナーで嗜んでくださいね。

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参考文献

<監修医プロフィール>

■石原藤樹(いしはら・ふじき)先生
1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

・略歴
東京医科大学地域医療指導教授/日本プライマリ・ケア連合学会会員/医師会認定産業医/医師会認定スポーツ医/日本糖尿病協会療養指導医/認知症サポート医

・発表論文
-Differential metabolic requirement for initiation and augmentation of insulin release by glucose: a study with rat pancreatic islets. Journal of Endocrinology(1994)143, 497-503
-Role of Adrenal Androgens in the Development of Arteriosclerosis as Judged by Pulse Wave Velocity and Calcification of the Aorta. Cardiology(1992)80,332-338
-Role of Dehydroepiandrosterone and Dehydroepiandrosterone Sulfate for the Maintenance of Axillary Hair in Women. Horm. Metab.Res.(1993)25,34-36

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