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2016.11.09

キレる!片付けない!モンスター妻の取り扱い方法

KenCoM公式ライター:藤澤未央

結婚して初めて分かった事実。実は妻は「片づけられない女」や、「キレて手が出る女」だった!?そんな予想外の展開に悩まされる男性も増えてきました。結婚前の姿と違うと後悔しても後の祭り。とはいえ、子どもや親のことなどを考えると離婚するのも躊躇する…という方も多いですよね。
今回はそんなモンスター妻の本性に迫ります。取り扱いのコツがわかれば、一緒の暮らしがラクになるかもしれませんよ。

結婚して初めて気づいた「モンスター」な妻の素顔

付き合っていた頃には「かわいらしい」「明るくて楽しい」と感じていた女性だったのに、いざ結婚すると妻がじわじわと素性を表すことも少なくありません。人間ですから表の顔と本来の姿が違うのは当たり前かもしれませんが、中には度を越えた変貌ぶりに驚かされることもあるでしょう。

実は、男性側からの離婚申し立て理由は「性格が合わない」がダントツ1位です。きっと、結婚前に想像していた妻の姿と実生活があまりにもかけ離れてしまうケースが多々あるのでしょうね。「こんな女とは思わなかった!」とか「こんな女とはとても生活できない」と感じ離婚を決意する男性は、離婚総数の約6割にも上ります。

タイプ別モンスター妻の扱い方

1.片付けられない妻

特徴

外でデートしているときは気が付かなかったけど、一緒に暮らしてみたら全く片付けられない女だった…ってことは多いですよね。片づけられない妻、世の中には意外と多いと思います。(筆者もそうです。)

洗濯してたたむところまではするけど、タンスにしまうのがめんどくさい。料理は作るけど、洗い物をするのが苦痛。そんな片づけに関して抵抗を感じる女性はどうしてそうなってしまったのでしょうか。

片づけられない女性には、実は幾つかの特徴があります。
まず一つが、「お得」という言葉に弱いこと。「今日だけお得」「限定価格」「5個買えば1個サービス」などという売り言葉につられて、おもわず不要なものまで買い込んでしまう習性があります。そのため、家の中は不要なモノで満ち溢れ、ますます片づけられなくなってしまうんですね。

そんな片づけられない女性は、「まとめ買い」も大好きです。
安いからとコストコで大量買いして、結局賞味期限を切らしてしまったり、家に買ってあるのを忘れてもう一度同じ商品を買ってしまったりするので、ますます物が増え続けます。
物が増えてきた結果、収納場所が足りなくなり、モノをしまったり片づけたりするのが一苦労…という人が多いようです。洋服タンスがあふれかえっていたり、お菓子入れにお菓子が入りきれなくなっている家庭は要注意かもしれません。

対策

片づけられない妻がいる家は、とにかくモノを減らすよう、夫も一緒に努力することです。
今は閉じることもできないようなクローゼットや、なだれがおきそうな納戸に、四苦八苦してモノをしまおうとしているから片付けがイヤになってしまうんです。

洋服ダンスもスカスカにし、納戸もすべてのモノが見渡せる程度にスペースを空けると、片付けがグンと楽になります。洗濯物をしまうのも抵抗なくできるのではないでしょうか。

またモノが減れば、家に買ってあるものを使い忘れることも減るのもうれしいですね。同じものを何度も買ってしまうという、無駄な買い物をしなくても済みます。もちろん勝手に妻の物を捨てるとけんかの元ですので、妻と一緒に処分しましょう。

どうしても捨てることに抵抗があるなら、当面使わないものはまとめて段ボールなどに詰め、屋根裏やレンタル倉庫など、普段目につかないところによけておくことをおすすめします。1年ほど使わなければモノに対する執着心も減りますから、冷却期間のつもりでしばらく距離を置くのです。
1年たった後は、そのまま開封しないで捨てるのがコツです。見るとまたモノへの執着心が再燃してしまいますからね。

2.キレまくり妻

特徴

普段はニコニコおとなしいのに、怒らせたら人格が豹変する…。そんな妻も困りますよね。
妻の話を聞き流しながらテレビなんて見ていたらもう大変。「ねえ、私の話聞いてる?」と、鬼の形相で詰め寄られた経験のある方もいるのではないでしょうか。
また、ゴミの分別を間違えただけで、「何べんも教えても覚えないなんて、アンタは人間のクズよ!」と人格を否定されるようなことを言われた、という話も聞きます。おかげで、妻と顔を合わせる家庭生活が苦痛になっている男性も少なくありません。

実は、これには女性と男性の脳構造の違いが関係しているといわれています。
例えばイヤなことが起きた時、男性と女性は脳の違う部分が反応するという調査があります。
不快な画像を男女それぞれに見せた時、脳のどの部分が反応するかを調べてみると、男性の場合は、短期記憶をつかさどる脳の「扁桃体」という部分が反応しました。しかし、女性は脳の「前頭前野」という、長期記憶をつかさどる部分が反応し、イヤな記憶を長期記憶にとどめてしまったことが確認されたのです。

つまり、不快な思いをしても、男性はすぐ忘れるが、女性はいつまでも覚えているということになりますね。女の方が執念深いというのは、科学的にも正しかったといえるかもしれません。

とはいえ、キレてばかりの妻が家にいる思うと帰宅するのが怖く、終業後も終電近くまでブラブラ時間をつぶしてから帰るという方もいるようです。
「結婚前はこんな女じゃなかったのに…」と結婚して初めて分かる妻の素顔に、「ダマされた!」と感じる方もいるのではないでしょうか。

対策

まずは、女性の気持ちを分かってあげましょう。
今は昔にくらべて仕事を持っている女性も多く、家事や育児だけが女性の仕事とは限りません。仕事・家事・育児の3足のわらじを履いて、日々いっぱいいっぱいまで頑張っている女性がたくさんいます。それなのに、夫は昭和の亭主関白な時代のイメージを引きずって、家ではなにも手伝わずグータラしていたのでは、妻の怒りを買うのも無理はないですよね。

まずは、妻がいらいらしているなと感じたら、その気持ちを受け止めて、どうすればその気持ちが癒せるかを考えてみてはいかがでしょうか。

例えば、インスタントでもいいからコーヒーを淹れてきて、「疲れているなら一休みしたら?」と声をかけたり、「お風呂は掃除しておくよ」と手伝いを申し出てみたりと、妻が喜んでくれそうなことをやってみてください。(その時に「手伝うよ」というセリフは避けた方が無難です。「手伝う」というのは暗に「家事は妻の仕事だけど」と言っているように聞こえるからです。)
少しでも夫が自分の負担を理解してくれているそぶりを見せてあげると、妻は少し気が楽になるものなんですよ。

また、二人での外食などに誘ってみるのもおすすめです。
キレる妻は家の顔と外の顔を使い分けていることが多いので、あえて外の顔でいなくてはいけない場に妻を連れだすことで、普段と違った人間関係に持ち込めることが期待できますよ。「私のことを気にしてくれている」という夫の姿に、妻も少し気持ちがほころぶのではないでしょうか。

最も避けてほしいのが、妻に対する無視や無関心ですね。
妻は夫を無視しているようで、実は「言わなくても察してよ」と思っていることがあります。それなのに夫は「なんか怒っている」「無視されている」ととらえて距離を置くようになってしまうと、ますます二人の関係が悪化してしまうことに…。妻は今何を考えているのかな?と、常に妻の気持ちに寄り添っていく努力をすることで、徐々に妻と分かり合えていくと思いますよ。

3.お受験ママ妻

特徴

どうにかして子どもにエリートコースを歩ませたいと、ひたすらレールを敷きたがるママっていますよね。子どもが小さいうちから、スイミング、リトミック、幼児教室など、習い事をたっぷりさせて、有名幼稚園の受験対策に追われる日々。子どもによっては疲れてぐずることもあるでしょう。

そんな姿を見かねて「子どもなんだから、もう少しのびのび遊ばせてあげてもいいんじゃない?」というあなたの声も妻の耳には全く届かず、「子どもの未来のため」と一蹴されるのがオチなんですよね。お受験ママは、子どもの成功のことばかりが頭にあり、夫のプライオリティがかなり低くなっているのがつらいところです。

そんなお受験ママの頭の構造はどうなっているでしょうか。

実は、お受験ママの頭の中には「理想の子ども像」が明確に存在していると考えられます。
その理想の子どもと、自分の子どもを見比べて、より理想に近づけようというのがお受験ママのモチベーションなのですね。

「理想の子ども」とは、例えばこんな子どもです。

朝自分から決まった時間に起きてきて、家族に機嫌よくあいさつした後、すすんでその日のTPOにあった着替えをし、ご飯をモリモリ食べる。外で誰かに会った時は爽やかにあいさつができ、いつでもニコニコ機嫌が悪くなることがない。 もちろん成績優秀で、スポーツ万能。人望も厚く、容姿端麗。

子育てを経験したことがある人なら、そんな子どもなんているわけがないと思いませんか。逆に、実際に存在していたらキモチワルイとも感じるかもしれませんね。どんなに優秀な子どもでも欠点があるから人間味があるのであり、完璧なんて不可能だと思います。

むしろ理想像の逆、というお子さんの方が多いのではないでしょうか。例えばこんな子どもです。

朝は起こしてもなかなか起きず、無理やり起こすと機嫌が悪い。せかしても着替えないし、ご飯もなかなか食べない。外で誰かに会っても黙っているし、すぐに機嫌が悪くなる。勉強も、スポーツも、周りの子からの評判もすべてイマイチ。

どうでしょう?ご自分のお子さんを思い出してみると、こちらの方が近いのではないでしょうか。ごく普通の、よくある子どもの姿ですよね。もちろん筆者の子どももこちらです(笑)

でも、お受験ママの頭の中には、現実には存在していない「理想の子ども像」がいつも掲げられているんです。だからこそ、その理想に近づけたくて習い事をさせたり、いい幼稚園に入れたりして、子どもを高めようとしているのですね。

対策

では、このお受験ママに対しては、どのように対応していけばいいのでしょうか。

もちろん、子どもがこの受験生活を楽しんでいるのであれば特に問題ないと思います。ただ、小さい子どもはママの言うことがすべてで、そこに反論するというほどの自我が芽生えていないことも多いもの。お受験ママの言うなりに早期教育に明け暮れていると、幼児期に大切な「五感の成長」が育たないこともありますので、やりすぎは避けたいものですね。

ただ、やはりお受験ママの頭の中にある「理想の子ども像」は、なかなか崩すことができないと思います。なので、「子どもを完璧な子に育てたい」という意識を逆に利用し、子どもに足りない経験を補う方法を考えてみましょう。

試しに、お受験ママが一番忌み嫌う「どろんこ遊び」をあえて勧めてみましょう。
ただ公園の砂場で無意味に泥遊びをさせているのでは、お受験ママの怒りに触れることは間違いないので、そこは場所や言葉を選ぶ必要があります。

例えば、「海岸で自然に触れてみよう」とか、「森キャンプで自然体験させてみないか」などと、子どもの経験値につながるということをアピールしてみましょう。そうすると、お受験ママは「泥んこ遊びも子どものため」と思えるようになります。五感を刺激すると脳の成長にもつながるよ、などと言葉を添えれば、ますます成功率は上がるのではないでしょうか。

ただの遊びに連れ出すのでも、お受験ママには「子どもの経験」という名目があれば、意外とすんなり受け入れてくれるものです。そんなママの心理を上手に利用してみてくださいね。

お互い相手の立場になって考えることが大切

妻はむやみにモンスターになるわけではなく、モンスター化する理由が必ずあります。もしかすると、夫もそれを引き起こすきっかけになっている場合もあるんです。
妻が怒りまくっているときに、「どうして?」と問いかけても、有効な答えは戻ってきません。それよりは、妻が今何を考えているのか、どうしてほしいのかを考えて行動するようにしてみてください。
相手の立場になってやるべきことを考えると、意外と身近なところに答えが転がっているかもしれませんよ。

<著者プロフィール>

■藤澤未央(ふじさわ・みお):
IT関連での勤務後、出産を機に退職。現在は子育ての傍らフリーライターとして活動中。主に、人間関係のコミュニケーション術や子育てノウハウ系の記事を得意とする。大切にしていることは「誰にでもわかりやすく、人の心に寄り添うライティング」。

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