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2016.10.25

仕事がツラい時には、心を整える。オフィスで実践できる瞑想法

KenCoM編集部

スティーブ・ジョブズや稲盛和夫などが傾倒したと言われている「瞑想」。最近よく耳にするという方も多いかもしれません。

禅による瞑想は、職場や家庭などで過ごしていくうちに乱れていく自分の心を見つめ、その乱れを整えたり、取り除いたりするためのもの。乱雑とした心を整えることから「坐禅は心の洗面台」と言われることも。心が乱れている状態では、不安やストレスが大きくなりやすくなってしまうと言われています。

そこで今回は、日頃から心を静めて何かに集中するという意味での「瞑想」に携わっている東京禅センター主任・中山宗祐さんに、オフィスでできる「イス坐禅」について教えていただきました。日頃から自分の心を見つめなおす機会の少ない方は是非ご覧ください。

一流ビジネスマンが禅に取り組む理由とは?

2003年6月23日、サンフランシスコでワールドワイド・デベロッパーズカンファレンスにて講演するApple CEOのスティーブ・ジョブズ

2003年6月23日、サンフランシスコでワールドワイド・デベロッパーズカンファレンスにて講演するApple CEOのスティーブ・ジョブズ

会社で誰かの上に立ち、自分以外に頼れる存在がいないというポジションについている人は、一瞬の判断が大切になる時があるかもしれません。その時に、何かにとらわれていたりすると、その判断力が鈍ってしまうことがあります。

中山さんによれば、「自分で正しい判断をくだせるようになりたいという方は、坐禅によって自分はどうあるべきなのかを見つめるということで、禅に傾倒されたりします。」とのこと。瞑想を習慣にしていくことで、自分自身を拠り所とした適切な判断力を身につけようという人は増えてきているようです。

実践!オフィスでできるイス座禅

それでは早速、オフィスでもイスに座りながらできる瞑想の方法を紹介していきます。

禅の基本は「調身(姿勢をととのえる)」「調息(呼吸をととのえる)」「調心(心をととのえる)」と呼ばれています。姿勢をまっすぐに保てば、呼吸が深く身体に入っていき、心を落ち着かせることができるとのこと。それぞれのポイントは以下の通りになります。

1.調身:姿勢をととのえる

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両足が床についていることを確認します。そして、椅子の背もたれに寄りかかるのではなく背筋はまっすぐ伸ばします。この時に一番大切なのは、腰に力を入れて腰の骨からぐっと伸ばすこと。

白隠流

白隠流

法界定印

法界定印

手の組み方は2つあり右手の上に左手をのせて親指で円をつくる「法界定印」か、左手の親指を右手で握る「白隠流」のどちらかになります。この手の組み合わせが乱れると、眠くなっていたり、集中が乱れている合図になります。
ここまでできたら、肩の力は抜き、顎を引いて、目線は2mから3m先をぼんやりと見ます。ここまでが椅子座禅の調身になります。

2.調息:呼吸をととのえる

へその下あたりに力を込めて、身体の中にある空気を鼻からでも口からでも良いので、なるべく長く時間をかけて吐いていきます。空気を吐ききったら、そのままへその下の力を抜きます。そうすると自然に空気が身体の中に入っていきます。この呼吸を繰り返してください。

3.調心:心をととのえる

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呼吸の中で、雑念が浮かび上がってきたことに気づくために「数息観(すそくかん)」という方法があります。
これは、調息で空気を吐くたびに「ひとつ」と数を数えるというもです。呼吸が10まで数えたら再び1に戻します。このように、呼吸を数えることによって、座禅に集中することができるようになると言われています。

ときには、自分の心を見つめてあげる

中山さんによると、瞑想に興味を持つ人が増えた背景には、スマホの普及が関わっているとのこと。

一昔前であれば、公園に行き、ベンチに座ってボーッとする時間もあったかもしれませんが、今ではベンチに座ってスマホを弄る人がほとんど。常に対象が外側の世界の情報に向いていて、自分自身を見つめる時間が少ないようです。そこで、あえてお寺などに足を運び、坐禅をすることで自分の心を見つめる時間を作っているんだとか。

日々の仕事や家事でバタバタしている方は、瞑想を習慣にすることで、自分の心を見つめる隙間を作ってみてはいかがでしょうか。

(取材・文:KenCoM編集部)

お話を伺った方:中山宗祐さん

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福島県出身。花園大学を卒業後、埼玉県新座市のにある道場で3年間修行を積み、京都本山・妙心寺の教化センターにて一般の方に向けた行う法話会や坐禅会の運営に2年間携わる。現在は、東京禅センターにて企業への禅研修会や、東京都内の寺院を会場にした坐禅会・写経会などのイベント運営を行っている。また、円光寺の副住職も務めている。

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