メニュー

2022.02.05

ごちゃつきがちな「薬」は飲み忘れを防ぐ仕組みづくりを【後編】

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

病院や薬局で購入した「薬」はどのように管理・整理をされていますか?部屋の中でごちゃごちゃしたまま、整理にまで気持ちが回らない方も多いのではないでしょうか。

前回の記事では薬整理の進め方やポイントについてお伝えしましたが、今回は「飲み忘れを防ぐ仕組みづくり」についてご紹介します。

▼前回の記事はこちら

薬の飲み忘れを防ぐための仕組みづくり

前回の記事では、整理の進め方と「キレイに収納する」ではなく「飲み忘れないように収納すること」とお伝えしましたが、では実際にどのように仕組みをつくっていけばよいでしょうか。詳しくみていきましょう。

ラベルをつけて飲み忘れを防ぐ

薬の文字が見えにくい場合は、大きな文字でラベルをすると安心。

薬の文字が見えにくい場合は、大きな文字でラベルをすると安心。

<文字を大きく書いたラベルを貼る>
薬の袋に服用回数やタイミングが書いてある場合がほとんどですが、その文字が小さくて見えづらいとストレスですよね。そこで、薬袋に書いてあることを大きい文字で記入したラベルを貼ります。見えやすいことで自然に文字が目につき、飲み忘れも少なくできます。

イラストを描いてわかりやすく。

イラストを描いてわかりやすく。

<イラストを描いたラベルを貼る>
例えば「朝と晩服用」の薬には「太陽」と「月」のイラストを描いたり、「時計の針」のイラストを描き入れたりしておくと良いでしょう。いずれにしても、パッと見ただけでわかるようなイラストにするのがポイントです。

家族別に分けてとり違いをなくす

家族間で同じ薬が処方された場合など、どれが誰の薬か把握しきれない時も出てきます。そのような場合は、家族別にカゴや箱、ジッパー付きの袋などに入れて区別しておきましょう。

服用タイミングはアプリでお知らせ

最近では暮らしに役立つアプリが数多くあります。薬の服用タイミングなどを入力すれば、リマインダーで知らせ、薬の飲み忘れを防ぐアプリもありますので、そのようなものを上手に活用しましょう。インターネットで「薬服用タイミング アプリ」などと入力し、自分に合ったアプリを見つけてみましょう。

出しっぱなしでOK!格好悪くない薬の収納

薬の収納は、綺麗に収納することよりも飲み忘れないように手に取りやすく収納することが大切とお伝えしましたが、出しっぱなしは部屋が雑然とする原因にもなってしまいます。そこで、次のような薬の収納方法を提案します。

ボックスに入れる

空き箱などを有効活用。スッキリと収納することができます。

空き箱などを有効活用。スッキリと収納することができます。

空き缶や空き箱、市販のボックスに入れておけばキレイに収納することができます。その際、ボックスの下の方にある薬を飲み忘れないように注意しましょう。

ブックエンドで立たせる

ブックエンドを使った立てる収納は、省スペースでわかりやすい。

ブックエンドを使った立てる収納は、省スペースでわかりやすい。

立たせて収納させるのに便利なのが「ブックエンド」です。薬は自立しない紙袋やビニール袋に入っていることが多いため、ブックエンドで自立させると取り出しやすくなります。

掛けて収納する

我が家の場合、キッチンの壁が目につきやすいため飲み忘れ防止に。

我が家の場合、キッチンの壁が目につきやすいため飲み忘れ防止に。

クリップなどでまとめて、フックに掛けておくのも良いでしょう。浮かせる収納で目につきやすく、飲み忘れも防げます。

薬の収納は「服用場所の近く」がベスト!

薬の収納方法が決まったら次は「場所」を決めて終了です。薬の収納場所は、自分が薬を服用するときの行動を参考にしましょう。キッチンで飲む人はキッチンに、洗面所で薬を飲む場合は洗面所に、薬を飲む場所と薬を収納する場所はできるだけ近くがおすすめです。

飲み忘れ防止の仕組みで管理をラクに無駄もナシ!

以上、薬の整理と飲み忘れを防ぐ仕組みについてお伝えしました。処方された薬を無駄にしないためにも、収納方法や収納場所を意識し、ご自身の生活に合った整理と管理をまずは試してみてくださいね。

▼門傳さんの過去の記事もチェック!

著者プロフィール

記事画像

■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー(R)、メンタルオーガナイザー(R)、シニア生活環境オーガナイザー、整理収納アドバイザー1級。東京都在住。夫と子ども3人の5人家族。
結婚を機に国内外の引越しを経験する。その中で「暮らしを整えること」が人生において大切な軸になると感じ、2017年にライフオーガナイザー1級を取得。誰でも簡単にできる片づけの方法を伝えるため、講座の開催や整理収納に関する記事の執筆、個人宅を訪問しての片づけ作業を行っている。

この記事に関連するキーワード