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2022.01.29

3分でできるおうちの綺麗キープ術〜場所の細分化から継続のコツまで〜

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

年末に大掃除で綺麗にしたはずが、乱れるのはあっという間です。そんな部屋を見て「せっかく掃除や整理をしたのに…」と残念な気持ちになっていませんか?

家の中が綺麗な状態をキープすればいいわけですが、わかっていてもなかなか難しいもの。今回はそんな方に向けて「3分でできるおうちの綺麗キープ術」をお伝えします。

3分間は意外にも長い!?

時が経つのは早い、と誰しもが感じたことのある共通項だと思います。しかし、実際に「3分間自由に話してください」と言われるとその3分が長く感じると思いませんか?

それは、掃除や整理整頓でも同じです。3分くらいの短い時間では、どこも掃除できないと思われるかもしれませんが、実は意外と作業を進めることができるんです!

暮らしの中のどの「3分間」を使うか

では、その「意外に長い3分間」を暮らしのどのタイミングで確保するのか。人それぞれに生活リズムは異なりますので、暮らしの中で以下のような時間帯で3分を見つけてみましょう。

<同じ時間に3分間を確保する>
「この時間は掃除する!」と決めて3分を確保してみましょう。そうすることで、継続しやすく、ルーティン化もしやすいでしょう。

<動作のついでに3分間を確保する>
例えば「歯磨きついでに洗面所を掃除する」とか「宅配便の受け取りのついでに玄関を掃除する」など、何かの動作とセットで3分間を確保するのも良いでしょう。

3分で綺麗にできる場所の選び方

続いて、3分間で掃除できるのはどのような場所でしょうか?思い浮かばないという方は、まずは「掃除するのに時間がかかりそうな場所」をピックアップしてみましょう。

例えば、カビ取りが必要な場所や、頑固な汚れが溜まっている場所などは3分で作業を終わらせるのが難しいでしょう。時間がかかりそうな場所に当てはまらなかった箇所が、すなわち短時間で掃除できそうな場所です。

また、部屋全体というよりは「この部屋のこの部分」とスポットを当ててあげると3分で掃除しやすい場所が見つけやすくなります。具体的には、以下のような場所が3分掃除に向いているところです。部屋別にみてみましょう。

・リビング

ダイニングテーブル、テレビ台まわり、ソファまわりなど

・キッチン

ガス台、電子レンジ庫内、作業台、冷蔵庫のひと区画、カトラリーケースなど

・玄関

靴箱半分から1段分、玄関の床、玄関ドアノブ、インターホンまわりなど

・トイレ

便器まわり、床、洗面台など

・お風呂、洗面所

洗面器と椅子、フタ、浴槽、洗面台、洗面鏡、蛇口まわりなど

・寝室、クローゼット

ベッドメイキング、クローゼット床掃除など

これらの場所をリストにして1箇所ずつ順番に掃除したり、毎日使う場所(=汚れやすい場所)を優先的に掃除すると良いでしょう。

3分掃除を継続させる2つのコツ

掃除したい場所の近くに道具を収納するのがポイント!

掃除したい場所の近くに道具を収納するのがポイント!

3分で掃除できる場所が決まっても、なかなか継続できない…。これでは綺麗をキープすることは難しいですね。そこで、3分掃除を継続させるために大切なコツを2つお伝えします。

1つ目は、掃除道具を掃除したい場所の近くに収納することです。

それはなるべく掃除の準備と後片付けに時間をかけないようにするため。そして、体が自然に掃除の動作に入れるようにするためにも掃除道具は掃除する場所の近くに収納しておきましょう。

例えば、洗面所では写真のように、洗面台のすぐ近くに雑巾を収納しておけばすぐに掃除に取り掛かることができますし、キッチンの場合は、ガス台を拭く雑巾やウエットティッシュ、洗剤などをコンロしたや、振り返れば届く場所などに収納しておくと「掃除したい!」と思った時にすぐに手に取ることができます。

2つ目は、「動作ついで」を意識することです。

例えばトイレのついでに床を拭く、洗顔ついでに洗面台を拭く、などです。掃除というのは、そもそも億劫なもの。掃除にわざわざ時間を割いていると感じてしまうと、ますます掃除が面倒になるため、何かの動作の流れで掃除ができるように組み込むと体も自然に動いてくれます。

3分掃除に役立つグッズ3選

3分掃除では、頑固な汚れを落とすわけではありません。道具もすぐに手に取れてコンパクトなものがおすすめ。さらに場所を選ばずに使えるものだとより良いでしょう。我が家での3分掃除に役立っているグッズを3つ紹介します。

1.ニトリ マイクロファイバーお掃除クロス

参照:ニトリネット「マイクロファイバーお掃除クロス(5枚入り)」

参照:ニトリネット「マイクロファイバーお掃除クロス(5枚入り)」

我が家では主にキッチンと洗面所の掃除に使用しています。薄手ながらしっかりとした作りで、洗って繰り返し何度も使えるので重宝しています。マイクロファイバーの繊維が汚れをよく落としてくれると感じています。

・5枚入り 税込299円(※2022年1月現在)
・サイズ28cm×28cm
・素材:ポリエステル ナイロン

2.紙おしぼり

記事画像

飲食店での食事の際やテイクアウト、コンビニエンスストアでの買い物でもらえる紙おしぼり。使わずに余ってしまった時は、掃除に活用しましょう。キッチンの引き出しに収納しておけば、ガス台やキッチン作業台の掃除に使えて便利です!

3.メラミンスポンジ

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洗剤なしで汚れが落とせるので、掃除に大活躍なのがこのメラミンスポンジです。小さなサイズを選んでキッチンや玄関、洗面所に分散させて収納しておきます。そうすることで、掃除したい時にすぐに取り出せて掃除に取り掛かることができます。

【検証】3分でどこをどの程度掃除できるか!?

お風呂上がりの湯気を活用すると汚れも落としやすい気がします。

お風呂上がりの湯気を活用すると汚れも落としやすい気がします。

<洗面所>
洗面所の掃除は、お風呂の湯気を利用して掃除するとラクに綺麗になります。お風呂上がり、浴室のドアを開けっぱなしにしておきます。着替えを済ませたら、おすすめグッズとしても紹介したクロスで洗面所の鏡と洗面台を拭きます。小物を避けながら拭き、3分ちょうどで掃除が終わりました。

3分掃除をこまめに続けて大掃除がいらないガス台を目指しましょう!

3分掃除をこまめに続けて大掃除がいらないガス台を目指しましょう!

<キッチン(ガス台)>
キッチンのコンロまわりは、料理が終わったタイミングか、食器洗いのタイミングに合わせて行います。使う道具は、紙おしぼり。1枚で写真のコンロがまんべんなく拭けます。五徳3個もさっと拭って合計で3分10秒でした。

習慣化するには小さなステップを意識して

掃除に限らず、整理収納に関しても綺麗な状態をキープさせるには、作業を「習慣化」することがカギとなります。習慣化させるためには、小さなステップを継続的に積み重ねていくことが大切。

その小さなステップとは「いつでも」「誰にでもできる」「簡単な」方法です。

家の中で掃除したい場所を見つけたら、どうするのが自分にとって簡単な方法なのかを考えてみましょう。「面倒くさい」「手間が大変」といった感情が出てくる動作、作業は長続きしません。どうぞ皆さんなりの「これならできそう!」を見つけてみてください。

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー(R)、メンタルオーガナイザー(R)、シニア生活環境オーガナイザー、整理収納アドバイザー1級。東京都在住。夫と子ども3人の5人家族。
結婚を機に国内外の引越しを経験する。その中で「暮らしを整えること」が人生において大切な軸になると感じ、2017年にライフオーガナイザー1級を取得。誰でも簡単にできる片づけの方法を伝えるため、講座の開催や整理収納に関する記事の執筆、個人宅を訪問しての片づけ作業を行っている。

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