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2021.12.18

「当たり前」を手放してみよう!使うのをやめてよかったもの3つ

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

日々の暮らしを見つめ直してみると、様々な日用品や習慣で生活が埋め尽くされていると感じませんか。「もっとシンプルに暮らしてみたい」そんな考えがふと頭をよぎったとしたら、その時があなたにとっての「当たり前」を見直すタイミングかもしれません。

”もの”を手放してスッキリ暮らすメリットとは

ミニマリストブームや終活などの片づけブームもあって、身の回りの”もの”を減らしてスッキリと暮らすことが時流になりつつあります。

それらを手放した後に残るものはなんでしょう。その答えが見つからない!という方は、無理に「捨てなくては」「減らさなければ」と焦る必要はないのかもしれません。ただ「スッキリと暮らしたい」という気持ちがある方は、日々使っているものや習慣に対し「これって必要?」と自分に問いかけ、やめてみるのも一つの手段でしょう。

ものの数を減らせば、当然管理や掃除が楽になります。それらにかけていた時間にゆとりができて、気持ちにも余裕が出てきます。家の中を見渡して、生活雑貨の全てが必要かどうかを見返してみると様々な発見があるかもしれません。

誰もがミニマリストになる必要はありませんが、実際に筆者が使うのをやめたものを場所別に紹介していきます。

キッチンで使うのをやめたもの「排水口のフタ」

フタがないおかげで生ゴミが目につきやすくなり掃除の頻度がアップ!

フタがないおかげで生ゴミが目につきやすくなり掃除の頻度がアップ!

キッチンで使うのをやめたものは「排水口のフタ」です。

シンクにある排水口には、取り外しができるフタがあり、そのフタの下には生ゴミなどを受け止める受け皿があります。そのフタがあるおかげで、生ゴミなどが受け皿にたまっているのを隠せるのです。

<やめた経緯>

シンクの掃除をするたびに、生ゴミ受けとフタについたヌメリを洗剤やスポンジで取らなくてはなりません。

誰しもそうだと思いますが、筆者はヌメリを触るのが嫌なので毎回その掃除は億劫でした。億劫な掃除は頻度が減り、さらにヌメリを増幅させてしまう…という悪循環に陥り、ふと「このフタを使うのをやめてみたらどうなるだろう」と思い立ったのです。

<やめてみた結果>

元々は、フタを洗うことを無くしたいために始めた「排水口フタ無し生活」でしたが、これが思いのほか快適でした!フタがないおかげで生ゴミが必然的に目につき、こまめに捨てるようになったのです。すると、ヌメリも発生しにくいことが分かりました。

フタの行方は?

我が家は賃貸物件なので、排水口のフタは捨てずにとってあります。きれいに洗ってからビニール袋に入れて、キッチンの引き出しにしまっています。

リビングで使うのをやめたもの「卓上ゴミ箱」

家族のためを思って卓上ゴミ箱を置いていましたが「名もない家事」を増やす結果に…。

家族のためを思って卓上ゴミ箱を置いていましたが「名もない家事」を増やす結果に…。

リビングで使うのをやめたものは「ダイニングテーブルの卓上ごみ箱」です。

家族5人がそれぞれにダイニングテーブルを使うと、子どもの消しゴムかすや工作の紙の切れ端、大人が使ったティッシュなど、小さなゴミがたくさんでます。それを受け止めてくれるのが、卓上の小さなゴミ箱でした。

<やめた経緯>

ゴミが溜まった「卓上ゴミ箱」を大きなゴミ箱に入れるのは筆者の役目でした。それを日々当たり前にこなしていたのですが、ある時「卓上ゴミ箱を使わずとも、家族が自分でゴミ箱に捨てれば家事が1つ減らせる!」と気づいたのです。(気づくのが遅いかもしれませんが…。)

<やめてみた結果>

ダイニングテーブルのすぐ近くにゴミ箱を置いて各自でゴミを捨ててもらうことに。

ダイニングテーブルのすぐ近くにゴミ箱を置いて各自でゴミを捨ててもらうことに。

卓上ゴミ箱を使うのをやめても家族からは特に不平不満もなく、各自でゴミ箱に捨てています。しかも筆者が声をかけずとも、各自が当たり前のようにゴミ箱に捨てているのです。「家族を過保護にしていたのは、私(筆者)だったのかもしれない!」と気がつきました。「卓上ゴミ箱があれば便利!」と思いついたのも筆者、やめたのも筆者です。家族は「卓上ゴミ箱を置いて欲しい」と一言も言ったことが無いことに気づき、愕然としました。

家族が卓上にゴミを放置した時は?

夫や長男、長女は、ゴミが出たら自分で捨てますが、まだ6歳の次女は卓上にゴミを置きっぱなしにすることがたまにあります。そんな時は「ゴミはゴミ箱に捨てようか」と誘導的に伝えます。「ゴミを捨てて!」と命令するよりもすぐに捨ててくれるように感じます。

バス用品で使うのをやめたもの「バスタオル」

バスタオルの代わりにフェイスタオルを。特に不便を感じることはなし。

バスタオルの代わりにフェイスタオルを。特に不便を感じることはなし。

お風呂上がりに使うのをやめたのが「バスタオル」で、代わりにフェイスタオルを使うことにしました。バスタオルを使うのをやめても不便はあまりありません。

<やめた経緯>

筆者も夫も今まで風呂上がりにはバスタオルで体を拭いており、そうして育ってきたので結婚後もバスタオルを使うのが当たり前でした。しかし、子どもが1人増え、2人増えて3人になるとお風呂上がりに使うバスタオルの置き場に困るようになりました。かといって全員で1枚を共用するのも嫌ですよね。

そんな時に思い出したのが、日帰り温泉での行動です。日帰り温泉では、フェイスタオル1枚だけを持って入ることも多いと思います。それなら、家でも同じようにすれば良いと考え、試しに1週間ほどバスタオルの代わりにフェイスタオルを使うことにしたのが始まりです。

<やめてみた結果>

1週間後、なんら不便を感じず、そして楽になったのはタオルの「置き場」と「洗濯」です。

入浴後は体を拭いたらそのまま洗濯機に入れ、これを機に洗濯時間も朝から夜にシフトチェンジ。フェイスタオルは乾きも早いので、毎日洗って乾かしたものを気持ちよく使えることも利点でした。

また、体の小さい子どもはバスタオルをうまく扱えないため大人が子どもの体を拭いていましたが、フェイスタオルなら子ども自ら自分の体を拭けることがわかりました。

その後のバスタオルは?

我が家ではバスタオルを使うことをやめましたが、数枚は持っています。子どもの宿泊行事などでバスタオルが持ち物に含まれることもありますし、来客などの際は、お客様の生活様式がわからないので、バスタオルを使ってもらうことがあるからです。使用頻度は低いので、棚の上や取り出しにくい場所に収納しています。

「コレ、やめてもいいんじゃない?」を探してみる

日々の忙しい暮らしの中で、日用品1つ1つに「これをやめたらどうなる?」と考える時間はあまりないかもしれません。ですが「この家事面倒臭い」とか「置き場に困り始めた」など何らかの不便や不満が生じたときは「これを試しに1週間やめてみよう」とか「他のもの・ことで代用してみよう」としてみてください。

お試し期間を経て「やめて問題なし!」と思った家事や日用品は思い切って手放してみましょう。手放す代わりに手元に残るのは、時間や気持ちのゆとりです。

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー(R)、メンタルオーガナイザー(R)、シニア生活環境オーガナイザー、整理収納アドバイザー1級。東京都在住。夫と子ども3人の5人家族。
結婚を機に国内外の引越しを経験する。その中で「暮らしを整えること」が人生において大切な軸になると感じ、2017年にライフオーガナイザー1級を取得。誰でも簡単にできる片づけの方法を伝えるため、講座の開催や整理収納に関する記事の執筆、個人宅を訪問しての片づけ作業を行っている。

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