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2021.12.04

家の中で放置しがちな「開かずの間」。片づけのゴールを決めることから始めよう!

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

一軒家と集合住宅のどちらの場合も、収納事情や部屋の使い方は様々ですが「ここは開かずの間になっている」という部屋やスペースはないでしょうか?「開かずの間」を有効活用できたらもっと良いのに…と思いながらも、行動に移せないのはどうしてなのでしょうか?今回は「開かずの間」の片づけについてお伝えします。

「開かずの間」とはどのような状態か?

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「開かずの間」という言葉は、片づけの現場でもよく出る言葉です。

「『開かずの間』をなんとかしたいです」と相談くださる方はとても多く、片づけ作業に伺うと「あそこの『開かずの間』から片づけて欲しいです」と依頼されることもあります。「開かずの間」と表現する部屋には、そこに住む人の「心理的状態」と「物理的状態」が反映されているものと思います。

「開かずの間」の心理的状態

・目についたところに物を置きたくない、隠しておきたい物が入れてある
・片づけを考えることが面倒な物を入れておく
・片づけなくてはと思っているものの、開かずの間に入れることで心理的にフタをしてしまっている
・とりあえずこの場所に入れておけば見えないから安心!と思い込んでいる

「開かずの間」の物理的状態

・部屋に置いておくのは邪魔な物を入れてある
・季節的に部屋にあるとおかしい物をしまっておく
・使用頻度が極端に低い物を入れておく

「開かずの間」の片づけモチベーションを上げるには?

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「開かずの間」とは言っても、一度も開けたことがないわけではありませんよね。物を押し込んで一時的に見えない状態にしても、気持ちの上では気がかりな場所ではないでしょうか?

なかなか重い腰が上がらないと感じる場所を片づけることができたら、きっと新たな暮らし方が見つかることでしょう。そして、一旦手を動かして片づけ始めると、一気に作業が進められる場所でもあります。

続いては、筆者自身の経験や片づけ作業で出会ったお客様の事例を元に「開かずの間」の片づけのモチベーションを上げる方法を5つ紹介します。

その1:目標を設定する

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みなさんは、開かずの間を片づけたらどのように活用したいでしょうか。この場所に詰め込まれていた物が少なくなると、かなりのスペースを手に入れる方もいらっしゃるでしょう。

「自分のテレワークスペースにする」「自分の趣味のものだけを集めた秘密基地にする」など、開かずの間を片づけたらやりたいゴール(目標)を設定してみましょう。

その2:「開かずの間にも家賃を払っている」と考える

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開かずの間と言っても、部屋1つ分の場合もあれば、納戸1つ分、部屋の押し入れ1つ分などご家庭によって様々です。

この場所を片づけることができれば空間を有効活用することとなり、無駄な場所に払っていた家賃がなくなる、と考えることができます。「家計の無駄がなくなる」と考えると、片づけが進むことがあります。

その3:お宝が発見できるかも!という期待を込める

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開かずの間というと日常生活でやや邪魔に感じる物をしまっておく場所のイメージですが、片づけてみると意外なお宝が出てくることもあります。現金や、商品券、家のどこを探しても見つからなかったものなど思いがけないものを発見できるかもしれません。そんなお宝が出てきたらきっと「片づけてよかった!」と思えるはずです。

その4:今の暮らしのスペースが広がる可能性がある

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この場所に入れているものは、数年間使っていなかったものなど「今の暮らしに必要ないもの」と考えているものばかりです。それらはつまり「手放しやすいもの」。今の暮らしのスペースが広がる可能性があるため、今の暮らしのスペースが狭い、不自由を感じるという方は、開かずの間を片づけてみることから始めてはいかがでしょうか。

その5:いつも頭に引っかかっている気がかりが減る!

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開かずの間の存在は、私たちの思考に少なからずストレスを与えています。

大掃除のタイミングや季節の変わり目などで、普段忘れているはずの開かずの間の存在が大きくなることがあります。その間は、頭の隅に「開かずの間をどうにかしなくては」ということで頭がいっぱいになります。この気持ちを放置せず、片づけを少しでもスタートするだけで気持ちは軽くなるでしょう。

「開かずの間」の整理の進め方

片づけのモチベーションを上げることができたら、次は作業に入ります。いきなり作業に入るのではなく、まずは「計画を立てる」ところから!計画を立てたら、それに沿って少しずつ作業を進めていきましょう。

計画の立て方のコツは「短時間を少しずつ」

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開かずの間の片づけは、スペースの大きさにもよりますが、広い場所であればあるほど一気にやろうとしないことが大切です。今まで手をつけていなかった場所の片づけは、気力と体力を消耗するため、作業は細かく区切り、短時間を複数回に分けて行うようにしましょう。

いつ、何を、どのくらい片づけるか決めましょう

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目標は具体的であればあるほど達成しやすくなります。開かずの間の片づけでも、作業目標や計画は具体的に立てることが大切です。また、「このくらいのボリュームなら必ず作業できる」というボリュームで計画を立てましょう。

例えば、
・いつ→次の土日の午前10時から12時まで2時間ずつを2日間
・何を→開かずの間の段ボール箱
・どのくらい→段ボール2個分×2日分
と設定すると達成しやすくなります。

スタート時は不要なものをピックアップするところから

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片づけの進め方で「その場所のものを全て出す」という進め方がありますが、開かずの間の場合は「不要なものをピックアップする」ことから始めると、一気に作業が進むでしょう。この場所は、普段の暮らしに必要なものはあまり入っていません。先述の通り、処分しやすいものがたくさんあるはずです。

そのため、開かずの間を見渡して「不要なもの」から処分していくことから始めてみましょう。少し処分することで作業にもエンジンがかかるので、片づけを進めやすくなります。

プロの手を借りるという選択肢も

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開かずの間というと作業量や物の処分が大量になることもあるでしょう。その作業をしなければならないと思うと気が重くなります。

そんな時は、片づけのプロに作業を依頼するのも良いでしょう。有料にはなりますが、自分一人では手がつけられないような開かずの間も片づけのプロならば解決の糸口を見つけてくれるかもしれません。その際は、見積もりを取ってから作業を依頼するようにすると大体の金額や所要時間があらかじめわかって安心です。

ストレスゼロならそのまま「開かずの間」として使っても

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「暮らしのスペースには不満がない、開かずの間はあるけれどストレスに感じない」、そんな方はおそらく部屋の使い方にメリハリをつけて暮らしているため、無理に片づけをせずとも良いでしょう。

ただ、もっと住まいのスペースを有効活用したいと感じている場合は、片づけたいという意識を持ったタイミングがチャンスです。考える時間が長引くほど作業が億劫になるので、思い立ったら少しずつ片づけを始めてみましょう。

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー(R)、メンタルオーガナイザー(R)、シニア生活環境オーガナイザー、整理収納アドバイザー1級。東京都在住。夫と子ども3人の5人家族。
結婚を機に国内外の引越しを経験する。その中で「暮らしを整えること」が人生において大切な軸になると感じ、2017年にライフオーガナイザー1級を取得。誰でも簡単にできる片づけの方法を伝えるため、講座の開催や整理収納に関する記事の執筆、個人宅を訪問しての片づけ作業を行っている。

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