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2021.10.23

忘れがちなアノ場所&物を掃除して、暮らしの好循環を生み出そう

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

段々と今年の終わりが見えてきた今、前回の記事では10月から段階的に行う「早め大掃除の提案」と「役立つ掃除グッズ」、そして「スケジュールの立て方」についてお伝えしました。

そこで今回は、大掃除が早めに終わったと仮定し、時間と労力に余裕があるときに掃除しておきたい場所や物についてお伝えします。

▼前回記事はこちら

意外と汚れが…掃除を忘れがちな場所と物って?

普段の掃除では、リビングやキッチン、水回りと主要な部分を、大掃除の際には窓や網戸、換気扇やエアコンなどが追加され、ついつい忘れがちな場所や物が家の中には多く存在します。実は意外と汚れている場所や物について実際に見ていきましょう。

玄関のインターホンや鍵のロック部分

玄関の外側にあるインターホンは、汚れに気が付きにくいところの1つ。

玄関の外側にあるインターホンは、汚れに気が付きにくいところの1つ。

来客時や宅配、家族に鍵を開けて欲しいときなどに押すインターホンや鍵のロック部分。人の手が触れる場所でありながら、なかなか掃除の手が回らない場所です。

毎日触れる部分は掃除も念入りに。

毎日触れる部分は掃除も念入りに。

手で触る部分のホコリを落としたら、雑巾やファイバークロスに洗剤を含ませ、水分を固く絞ってから拭き取りましょう。

廊下、部屋の巾木(はばき)

ちょっとした出っ張り部分にホコリが溜まります。

ちょっとした出っ張り部分にホコリが溜まります。

廊下をはじめ、部屋の壁下にある「巾木(はばき)」。この部分は少し出っ張りがあり意外とホコリが溜まりやすく、家の中でもあまり目につくところではないため、掃除も行き届かない場所の一つです。

掃除するときは、雑巾やブラシ、ワイパーなどを使ってホコリを取り除きましょう。我が家では、工作などに使う「ハケ」が巾木の掃除に活躍してくれます。

トイレの排気口

トイレを含む水周りの排気口は意外とホコリが溜まっています。

トイレを含む水周りの排気口は意外とホコリが溜まっています。

トイレの掃除というと床や便器といった部分を中心に掃除をしがちですが、天井や壁に取り付けられている「排気口」も気にしてみましょう。トイレでは、衣類を脱ぎ着するためホコリや繊維が舞いやすく、排気口を放置していると汚れが溜まってしまいます。

排気口のフタが取り外しできるようであれば、フタを外して中のフィルターを取り出しましょう。フィルターについたホコリは、掃除機で簡単に吸い取ることができます。

ヘアブラシ

ブラシクリーナーがあれば絡んだ髪の毛が簡単に取れます。

ブラシクリーナーがあれば絡んだ髪の毛が簡単に取れます。

毎日髪のお手入れをする中で、ヘアブラシには髪の毛がたくさん絡んでいます。髪の毛だけではなく、皮脂や皮膚などもついているため、ヘアブラシもきちんと手入れしておきたいもの。

ヘアブラシのお手入れは、まず絡んだ髪の毛やホコリなどを取り除いてから、中性洗剤を溶いたお湯にブラシ部分だけをつけて振り洗いします。洗った後はブラシ部分を下にして、よく乾かしましょう。(※ヘアブラシの素材によっては、水を使わない方が良いものもありますので注意しましょう)

筆者がヘアブラシのお手入れをするときに欠かせないグッズが、写真のブラシクリーナーです。熊手のような形をしていて、ブラシの間に挟まった髪の毛を取り除くのに便利です。

ドライヤー

記事画像

溜まったホコリに気づきにくいドライヤー。よく見ると、吹き出し口と吸い込み口それぞれにホコリが付着しています。ホコリをそのままにしておくと発煙や故障の原因にもなるため、きれいにしておくことが大切です。

お手入れは、コンセントを抜いた状態で行いましょう。付属のお手入れ用ブラシがあればそれを使い、ホコリの量がそれほど多くない場合は、掃除機などで吸い取っても良いでしょう。

風呂場のシャワーヘッドや風呂釜口のフィルター

ホームセンターカインズで購入できる「シャワー穴ブラシ」が便利!

ホームセンターカインズで購入できる「シャワー穴ブラシ」が便利!

じっくりと見ることが少ないシャワーヘッドや風呂釜入口のフィルター部分。しかし、よく見てみると石鹸カスや水垢などの汚れがついていることがあります。

掃除の仕方は、洗面器に水1リットルとクエン酸大さじ1を入れたものに1時間ほどつけ置きすると、石鹸カスなどの汚れが落ちやすくなります。また、以前ご紹介したシャワー穴ブラシなどを使用して汚れを落としても良いでしょう。

浴室ドアの下部

小さな鏡を使うと見えにくい場所の汚れも確認できます。

小さな鏡を使うと見えにくい場所の汚れも確認できます。

浴室のドアも気がつかないうちに汚れが溜まっています。ドアの中でも特に目が行き届きにくい下の部分は、手鏡などを使用しながら掃除すると、汚れが取れているかどうか確認できます。

雑巾で拭いたり、浴室用の洗剤をスプレーしてこするだけでも汚れを落とすことができます。浴室の床との隙間にスポンジが入りにくい場合は、使い古しの歯ブラシなどを使って汚れをかきだしてみると良いでしょう。

炊飯器の内蓋

筆者宅の炊飯器の内蓋は、ツメを引っ張り外すタイプ。

筆者宅の炊飯器の内蓋は、ツメを引っ張り外すタイプ。

普段つい忘れがちな炊飯器の内蓋部分は、外してみると焦げなどの汚れがこびりついていることがあります。特に、炊き込みご飯などを炊いた後には汚れや臭いがつきやすいです。

炊飯器は、内蓋や蒸気口を外せるものも多いので、本体が十分に冷めてから外し、水洗いすると良いでしょう。

上手に取り外しができない場合は、インターネットで型番を入力して検索してみましょう。内蓋の取り方などの動画やお手入れについて記載した取扱説明書のPDFファイルを確認することができます。

包丁差しの内部

本体にお手入れの方法が書いてある場合も。

本体にお手入れの方法が書いてある場合も。

包丁差しは、きれいに洗った包丁を収納しておくところですが、その内側にホコリや水垢などの汚れがついていることがあります。

包丁差しが取り外せる場合は、取り外して洗剤を含ませたキッチンクロスなどで掃除しましょう。また、本体にお手入れ方法の記載がある場合もあるため参考にし、無理やり取り外すことのないように注意して掃除してください。

リモコンボタンの間

カバーをかけておけばボタンの隙間に汚れがたまるのを防いでくれます。

カバーをかけておけばボタンの隙間に汚れがたまるのを防いでくれます。

リビングには、テレビやエアコン、照明器具などのリモコンが集まります。特にテレビのリモコンは、ボタンの数も多く、意外とホコリが溜まっています。

表面の拭き掃除だけでなく、リモコンのボタンとボタンの間も掃除しておくと良いでしょう。爪楊枝や綿棒などを使ってホコリを拭っておくと、きれいになります。また、市販のリモコンカバーなどを使用して、ホコリが入り込まないようにしておくのもおすすめです。

パソコンキーボードの隙間

キーボード掃除にもハケが活躍してくれます!

キーボード掃除にもハケが活躍してくれます!

コロナ禍でテレワークが定着した、という方も多いでしょう。オフィス環境と異なり、自宅では衣類などのホコリが舞いやすく、パソコンのキーボードの間の隙間にもホコリが溜まります。

キーボード専用のブラシやエアダスターなどを使って掃除するのが良いですが、おうちにあるものでも十分掃除できます。綿棒や爪楊枝、ウェットティッシュなどを活用し掃除することもできます。

時間のゆとりが暮らしの好循環を生み出す

前回紹介した、早めの大掃除
を少しでも実行しておくと、年末の家事時間にゆとりが生まれます。ゆとりができると、趣味や余暇が充実し、また家事を頑張るモチベーションが生まれます。これは、時間に余裕がないと生まれてこない好循環です。

10月のうちから、掃除できるところを見つけて取り掛かってみましょう。いつもは手の行き届かないところもきれいにできると、新年も前向きな気持ちで迎えられそうですね。

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー(R)、メンタルオーガナイザー(R)、シニア生活環境オーガナイザー、整理収納アドバイザー1級。東京都在住。夫と子ども3人の5人家族。
結婚を機に国内外の引越しを経験する。その中で「暮らしを整えること」が人生において大切な軸になると感じ、2017年にライフオーガナイザー1級を取得。誰でも簡単にできる片づけの方法を伝えるため、講座の開催や整理収納に関する記事の執筆、個人宅を訪問しての片づけ作業を行っている。

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