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2016.09.21

離婚男は寿命が10年短い!破局を回避する5つのコツ

KenCoM公式ライター:藤澤未央

離婚経験のある男性は、夫婦円満な家庭を営んでいる男性より平均寿命が10年も短い、というびっくりするような統計があります。離婚は大きなパワーを使う行為なので、心労や体力の消耗が大きいことも影響しているかもしれませんね。今回は、離婚の危機にある方々のために、原因別に離婚を回避できるためのコツや対処法をまとめました。穏やかな日々が戻すために、さあできることから始めていきましょう。

離婚男性は寿命が短くなる?

離別男性は妻のいる男性よりも寿命が10年短い

2015年に結婚したカップルは63.5万組。それに対して2015年に離婚したカップルは22.5万組なのだそうです。単純計算すると結婚数と離婚数が3:1ですから、意外と離婚率が高いなと思いませんか。

結婚数に対する離婚数は年々増えてきています。1947年(昭和22年)は結婚数93.4万組に対して離婚数7.9万組で、結婚数対離婚数が約12:1の割合でした。それが徐々に離婚数が増えてきたため、今では3:1です。これは、昔に比べて離婚が特別なことではなくなってきた証拠なのかもしれませんね。

ただここで驚くべきデータがありました。実は、2005年の人口統計資料集によると、離婚を経験した男性は、結婚を継続している男性に比べ寿命が10年短いということが分かったのです。
離婚がきっかけで生活のバランスがくずれ、思わぬ負担がかることもあるのかもしれません。それだけ離婚というのは人生において大きなことなのかもしれません。

(ちなみに離婚女性は、結婚している女性に比べて平均寿命が短いものの5年程度でした。)

健康を損ねるという意味でも、できることなら避けて通りたい「離婚」。もしあなたに離婚の危機が迫っているとき、それを回避する手段はあるのでしょうか。できることから対処方法をさぐっていきましょう。

原因別、離婚を回避する5つのコツ

夫婦喧嘩が高じて「離婚」というキーワードが飛び出した経験はありませんか?社会的な立場もあるし、子どものこともあるし、離婚の危機はどうにかして回避したいと思うのが正直なところ。でも相手がいることだし、こればかりは自分の意見だけでは決めることはできませんよね。

どうすれば離婚の危機を回避できるのか。そのような事態に陥った原因別に、対処法を考えていきましょう。

1.性格の不一致が原因の場合

相手への批判や命令を控えて、相手の意見を聞く努力をしてみよう

どちらか片方、もしくは夫婦二人ともが「相手よりも自分が優先!」という考え方の場合、夫婦関係はなかなかうまくいかないと思います。休日の過ごし方や、夕飯のメニュー、テレビのチャンネルに至るまで好き勝手に決められていたのでは、相手のストレスは想像に難くありません。

特に夫婦二人ともが「自分優先」なタイプの場合、どうしても相手への批判や命令ばかり言い合うことになり、性格の不一致を感じるシーンは多くなると思います。例えばこんな夫婦の会話はいかがでしょうか。

妻「雨が降り出したのわかってて、どうして洗濯物を取り込んでくれなかったのよ!」
夫「洗濯はお前の仕事だから、オマエがやればいいだろ!」
妻「一緒に住んでいるんだから、気付いたらやるのが当たり前でしょ!」
夫「そもそも、雨が降りそうなのに洗濯物を外に干すオマエが悪いんだよ!」

このように相手への「批判」と「命令」だらけの言い合いをしているなら、アナタの家庭もちょっと危険な兆候があると意識おいたほうが良いかもしれません。最近の夫婦の会話に、思い当たる節ありませんか?

夫婦の関係をつないでいく努力の第一歩は、相手の意見を認めて、話をよく聞いてあげることだと思います。相手に対する「批判」と「命令」は少し胸の中にとどめて、「あなたはどうしたいか?」と相手の意見にも耳を傾ける努力をしてみてください。
結婚相手はあなたの召使ではなく、尊重すべき別の人格であることを心に留めておけるといいですね。少しでも柔らかい言葉遣いを心がけるのもおすすめです。

2.浮気が原因の場合

謝っても許してくれない場合、社会的な制裁を受けると許してもらえることも

浮気をしたことがばれた時、もしくは浮気されたことが分かった時、怒りのあまりに「離婚」という話が出てくることはあると思います。夫婦にとって浮気は「裏切り行為」の一種ですから、浮気した側が平身低頭に謝っても、出来てしまった溝を埋めることはなかなか難しいかもしれませんね。

浮気は、した方としては一時的な気の迷いであったとしても、された方は激しくプライドが傷つきます。その傷ついたプライドは、どうしても仕返しを呼ぶ気持ちを芽生えさせることも多いもの。不貞行為は、違法行為なので配偶者であっても慰謝料を請求することができ、場合によっては配偶者の浮気相手にも慰謝料を請求することができます。

浮気は謝っただけでは許されないことも多いけれども、社会的制裁を受けたらようやく相手も気が晴れて、許してもらえるという場合も多いようです。ただ、「暴露文書を取引先に送る」とか「近所に悪い噂をばらまく」というような度を越えた社会的制裁は、逆に名誉棄損などにあたる場合もあるので注意が必要です。いずれにしても、浮気のリスクは大きいものですね。

3.相手の浪費癖が原因の場合

お金の管理は夫婦二人で。自由に使える額を定め、カードは解約

浪費癖…、困りましたね。お金の問題は、離婚原因の中でもかなり上位を占めているくらいよくあることで、お金のトラブルで離婚までもつれ込むケースは多いんです。

夫婦両方に浪費癖があるのであればどうしようもないのですが、どちらか片方が浪費癖だと、もう一人の負担が大きすぎてつらいはず。ここはどうにか浪費をやめさせなくてはいけませんよね。

浪費をやめさせるのには、お金を持たせないのが一番です。特に最近はネットで買い物が当たり前の社会ですから、クレジットカードがあれば24時間365日どこにいても買い物のチャンスが転がっているんです。浪費癖のある人にとっては、目の前にニンジンをぶら下げられた馬と同じ。我慢が効かなくなるのは無理もありません

こんな危険な状況だと、よっぽど意志が強くない限り買い物は止まりませんから、この際クレジットカードはすべて取り上げるのがいいかと思います。初心に帰って、ひと月に自由に使うお小遣いは、現金で渡してみるのもいいかもしれませんね。一気に使われないように、毎日少額ずつ渡すのも一つの手ですよ。

4.相手の実家と折り合いが悪い場合

ときには距離を置くことも必要。ほどほどの距離感を保って

義理の両親と意見が合わない、という場合もあるでしょう。妻や夫とは愛し合って結婚した仲ですが、義理の両親は赤の他人です。育ちも考えも違うのが当たり前ですから、意気投合する方が難しいと思います。

特に自分の意見を押し付けてくる義理の親は厄介なもの。いくつになってもわが子がかわいいのは親の性でしょうが、夫婦の問題には首を突っ込まないのが大人のマナーです。あまりにも干渉してくるようなら、少し距離を置く努力をしてみましょう。

引越しをするなどして物理的に距離を置くのが一番手っ取り早い方法ですが、職場や子どもの学校などの関係もあり、なかなかそうもいかないことは多いと思います。

であれば、なるべく義父母と会わないように調整するのが一番有効かと思います。
休みの日はできるだけ家にいないようにしたり、電話がかかってきても「ちょっと今来客中なので、用件のみでお願いします。」などと言い訳をして、深いかかわりを徐々に断ち切っていきましょう。やんわりとで構わないので何度も拒否の気持ちを伝えて、ほどほどの距離感を保っていけるといいですね。

妻(夫)が実父母にベッタリだった場合

とはいえ、妻(夫)自体が親離れできていないこともあるでしょう。時間があればお互いの家を訪問しあってべったり仲良く過ごしているため、自分だけが蚊帳の外…という話もよく聞きます。下手すると子どもまで連れていかれて、三世代で悪口大会を繰り広げているという場合もあるでしょう。

そんな時は、「居心地がいい実家」よりも魅力を感じる「イベント」をエサに、妻(夫)を実家から遠ざける作戦がいいと思います。
「来週は映画を見に行かない?」とか、「久しぶりにディズニーランドに行こうかなあ~」など、積極的に夫婦や子どもとの楽しい時間を作るようにしてみましょう。

妻(夫)を徐々に自分の味方に引き入れることが、実家との距離を少しずつ遠ざけていくことにつながります。夫婦や家族単位でのイベントを定期的に入れ、「実家より家族が楽しい!」と思ってもらえるように演出してみてくださいね。

5.子どもへの無関心が原因の場合

子どもからの「寂しいサイン」がキャッチができない親なら、諦めも必要

世の中には「わが子よりも自分を優先してしまう」親っているもんです。どんなに子どもが泣いていてもほったらかしで、自分はTVのバラエティ番組にガハハと笑っている…というプチネグレクトな親は、ドラマの中だけの存在じゃありません。実は意外とそこらじゅうに存在しているんです。

このプチネグレクトさんは、女性より男性に多いですね。男性は普段子どもと接する機会が少ないから、どうしても子どもの扱いがわからないということもありますし、子どもの世話は母親がやるものだという先入観も関係しているのかもしれません。

でも、あまりにも子どもへの無関心が続くと、そのことで妻(夫)が不満を募らせている可能性は高まります
もし子どもが「お父さん(お母さん)と遊びたい!」と言っているのに、完全に無視を繰り返しているような親なら、もう子どもに関心を持ってもらうことはあきらめた方がいいかもしれません。
家族の時間を少しでも持とうとせず、自分の好きなようにしか過ごせない親に子育てを期待すると、逆にいらいらしてくるはず。そんな自分勝手な親は、もう好きにさせておきましょう。

自分最優先の親に子どもへの愛情を無理強いするより、子どもとの時間はあなた一人で楽しんだほうがお互いストレスがありません。ただ、子どもにかかる費用だけは事前にしっかり確保しておかないと、後々相手への不満が噴出することになりますので、ここだけは譲らずちゃっかり者になりましょう。

お金さえ潤っていれば、夫(妻)がアテにならなくても、意外と受け流すことができるものです。ある程度の不満は、お金で解決するのも一つの手なのですね。

お互いを尊重する心を忘れずに

お互いを尊重する気持ちが欠けてきたとき、離婚の危機は訪れるといいます。
いつまでも相手を思いやる余裕があれば離婚という事態にはならないでしょうが、人間ですから波長が狂うこともあるでしょう。酒や欲に目がくらんで失敗することもあるかもしれませんね。

でも離婚は心のダメージだけではなく、体にも大きな負担を与えます。離婚が原因で生活が乱れて健康を損ね、無駄に寿命を縮めるなんてもったいないこと。できるだけ相手を尊重する気持ちを保ち続け、円満な結婚生活に戻したいものですね。だってあなたが一生添い遂げたいと選んだ、大切なパートナーのはずなんですから。

<著者プロフィール>

■藤澤未央(ふじさわ・みお):
IT関連での勤務後、出産を機に退職。現在は子育ての傍らフリーライターとして活動中。主に、人間関係のコミュニケーション術や子育てノウハウ系の記事を得意とする。大切にしていることは「誰にでもわかりやすく、人の心に寄り添うライティング」。

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