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2021.09.25

今年は年末に慌てない!「ふるさと納税」のハードルをクリアしよう!

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

毎年、年末になると気になる話題の1つが「ふるさと納税」ですね。ふるさと納税とは、好きな自治体に寄付すると上限額内の2,000円を超える部分の所得税の還付、住民税の控除が受けられ、各自治体から返礼品を受け取ることができます。

年末に駆け込むイメージがありますが、通年の申し込みができます。そこで今回は、手続きが面倒そう…などのハードルを乗り越えるためにできることをお伝えします。

ふるさと納税はハードルが高い?

筆者の周りの友人、知人の間でもふるさと納税をしている人、していない人がいます。している人は毎年申し込み、していない人からは「面倒」「いまいちしくみがわからない」という声を多く聞きます。

一度ふるさと納税をすると、税金の控除や返礼品を受け取れるといった魅力が実感できますが、したことがない方にはハードルが高いようです。そこで、どのような部分にハードルの高さを感じるのか、そのハードルを乗り越えるためにできることを紹介します。

ハードル1:自分の寄付額がいくらまで可能か確認するのが面倒

ふるさと納税制度は、家族構成や年収によって控除の上限額が決まっています。正確な控除上限額は、今年の収入額から算出されるため、年末に発行される源泉徴収票の数字を確認することが必要ですが、昨年の年収と今年の年収に大きな差がない場合は、昨年の源泉徴収票を参考にしましょう。

昨年の源泉徴収票をなくした、という方は再発行できるかどうか会社の経理担当者に確認してみると良いでしょう。

そして、自分がいくらまで寄付することができるかは、ふるさと納税申し込みサイトで年収と家族構成を入力すると簡単に出すことができます。

ハードル2:年末は忙しくて申し込む暇がない

ふるさと納税の申し込みは、その年の1月1日から12月31日までです。(自治体によっては、12月31日より前に締め切るところもあります)つまり、思い立ったらいつでも寄付をすることが可能です。

年末は仕事も家庭も慌ただしく、さらにふるさと納税の申し込みも…となると大変です。また、12月は自治体への寄付が集中するため、返礼品の発送が年明けになるケースも多く、申し込みを早く済ませることで年内に受け取れるようになります。

今年は早めに申し込んでみてはいかがでしょうか?

ハードル3:確定申告をするのが面倒!

ふるさと納税に欠かせない作業が「確定申告」です。通常、確定申告書の提出期間は2月半ばから3月半ばの1ヶ月ほど。不慣れな書類の記入と申告をするのは、時間も労力もかかります。さらに提出期限があると、気持ちの上でも焦りが出てしまいますよね。

そこで「ワンストップ特例制度」を活用するのも一つです。この制度を利用すれば、確定申告をしなくても寄付金控除が受けられます。

ただしワンストップ制度を利用するには、(1)もともと確定申告をする必要のない給与所得者等であること、(2)1年間での寄付先を5自治体以内にすること、(3)申し込みごとに、自治体へ期限内に申請書を郵送する必要があります。詳しくは「ワンストップ特例制度」で検索してみましょう。

ハードル4:返礼品を何にしようか決められない

ふるさと納税の魅力「返礼品」ですが、各自治体によって異なり、寄付金額によっても種類や数が異なります。そのため、一度迷うと何を注文すれば良いのかわからなくなってしまうことも。

そんな時は、普段の暮らしを振り返り、自分の暮らしの中で必要な食料品や日用品、衛生用品や防災用品などを選ぶと返礼品をもてあますことがありません。申し込みサイトでは、返礼品のランキングや口コミなどを掲載しているところが多いので、それらを参考に選ぶのも良いでしょう。

ハードル5:返礼品をおく場所、しまう場所が少ない

自治体と寄付金額によっては、トイレットペーパーを50ロールくらい返礼品として受け取れるところもあります。また、冷凍食品を返礼品としている自治体への申し込みが重なると、冷凍庫にスペースがない!という事態も生じます。

筆者も過去にトイレットペーパーを返礼品として選び、トイレットペーパー4個入りを12パック受け取ったことがあります。申し込んだ時は深く考えなかったため、届いてからが大変!玄関に大きな段ボールが数ヶ月間鎮座していました。

このようなことがないように、収納場所の確保をしておくことも大切です。また、収納場所を取らない返礼品を選ぶのもポイントです。例えば、旅行券は場所を取りませんし、文房具、爪切り、メガネなど小さい製品を返礼品として受け取ることもできます。

ふるさと納税歴3年の筆者が選ぶベスト5

筆者は、ここ3年ほどふるさと納税をしています。返礼品で暮らしが快適になることを実感し、年々返礼品を選ぶことが楽しくなっています。続いては、選んで良かった個人的ベスト5を順にご紹介します!

5位 旅行券

旅行券を申し込むと、温泉旅行などに利用することができます。返礼品の場所を確保しないで良いことと、思い出が残せる点が魅力だと感じています。コロナ禍がおさまったらまた申し込みたい返礼品です。

4位 日用雑貨

料理家の栗原はるみさん監修のまな板と包丁。どちらも返礼品です。

料理家の栗原はるみさん監修のまな板と包丁。どちらも返礼品です。

以前に暮らしたことのある自治体へ、寄付をするようにしています。中でもモノづくりの街として有名な燕市の返礼品を毎年何かしら選んでいます。爪切りや包丁、鍋、トングなど普段使いの日用品を燕産のものにグレードアップすることで、暮らしが豊かになるような気がします。

3位 各地の食材、調味料

ロイズのチョコレートも返礼品でもらえます。箱を開けると家族から歓声が上がります!

ロイズのチョコレートも返礼品でもらえます。箱を開けると家族から歓声が上がります!

返礼品を食材に絞って選ぶと、まるで物産展を見て回るような感覚になり楽しくなります。

また、地元で慣れ親しんだ調味料を返礼品として受け取り、毎日の食卓でいただくのも地元に想いを馳せることができるためおすすめです。各地のご当地スイーツも返礼品で楽しみます。地方のスイーツを家族の団らんの際に味わえば、家族との会話も弾むような気がします。

2位 フルーツ

普段の暮らしではあまり購入しない高級フルーツも、返礼品で選ぶのがおすすめです。

シャインマスカットやナガノパープル、桃やメロン、イチゴなど家族と相談して「一度食べてみたい!」と思ったフルーツを選びます。テレビ紹介などで見聞きした味を自宅で味わうと満足感も得られますよ。

1位 米、ビール

毎日の暮らしに欠かせないお米も返礼品で。お米は10kg、20kgと大きな単位で届くところもあるので、お米の消費スピードが早い我が家にはありがたい品です。また、晩酌に欠かせないビールもふるさと納税で注文します。最近ではご当地ビールを作っている自治体も多いので、各地の味を楽しむことができます。

ハードルが高く感じる理由を見極めて

ふるさと納税は、寄付上限を調べて確定申告をするという手間はかかりますが、各自治体の返礼品が受け取れて、税金の控除を受けられるといったメリットの方が大きいと感じています。

ハードルが高いと感じる方は、何のどの作業が自分にとってネックとなっているのかを確認するところから始めてみてはいかがでしょうか?また、身近にいるふるさと納税経験者にアドバイスや魅力を語ってもらうのもやる気に繋がるかもしれませんね。

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。

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