2021.09.18
溜まりがちな「ビニール袋」どうしてる?使い勝手をよくする収納ポイント
買い物などで使うことの多い「ビニール袋」。レジ袋有料化に伴い購入した新しい袋や、再利用するためにストックしてある使用済みの袋、それぞれ収納に困るものの一つかもしれません。そこで今回は、大きさも種類も様々なビニール袋の整理収納のポイントをお伝えします。
皆さんの家にはどんなビニール袋がありますか?
写真左が購入したビニール袋やジッパー付き袋。右は再利用するためにとってあるビニール袋。
気がつくと家の中で溜まりがちなビニール袋。ビニール袋といっても細かく分けるとその種類は様々です。
スーパーで食材の液漏れを防ぐ小袋、買ったものをまとめていれる持ち手のついた買い物袋、そのほかジッパー付きの保存用袋やゴミ袋など、さまざまな場所にビニール袋があります。
一回使用しても、綺麗な状態であればまた使おうと引き出しに押し込んでしまう方も多いのではないでしょうか。しかし、目的なくしまっていくと必要以上に溜め込んでしまうクセができてしまいます。
種類を把握したら「用途別」に分けてみる
次は、ビニール袋の用途を考えてみます。一度使用したビニール袋は何のためにとってあるのか答えられますか?使用する場面を想像できないものは、この時点で処分し、使用する目的がはっきりしているビニール袋を用途別に分けていきましょう。
一度使用し再利用するビニール袋の用途
・ゴミ袋として使用する
・買い物袋として使用する
・食材を入れるものとして使用する
・その他のものを入れるのに使用する
購入した袋やジッパー付き保存袋の用途
・食材の調理(下ごしらえ)に使用する
・食材を保存するのに使用する
・その他のものを入れるのに使用する
・ゴミをまとめるために使用する
用途別に分けたら、ビニール袋を大きさごとに分けておきましょう。大きさ別に分けておくことで、この後の収納作業がラクになります。
ビニール袋の収納方法のポイント3つ
ビニール袋を用途別・大きさ別に分けたら、次は収納していきましょう。収納方法なんて決めてない…という方も多いかもしれませんが、収納方法を決めていないと「数が増えても気がつきにくい→気づいた時には数の多さに片づけるのが億劫になる」という構図ができあがります。
そのため「我が家のビニール袋の収納ルール」を決めてみましょう。以下のポイントを参考にしてみてください。
ポイント1:使用場面に応じて収納場所を変える
ビニール袋を使う場面は様々です。キッチンで使うこともあれば、洗面所や浴室の掃除にも使います。リビングではゴミ箱にセットしますし、買い物袋として外に持ち出すこともあります。
そのため、キッチンで使用するものはキッチンに、洗面所で使用するものは洗面所に…と、使用場面に応じて収納場所を設けると良いでしょう。家の中のどの場所に使うにしても、使いたいときにすぐに取り出せる場所に収納することを意識してみてください。
使用頻度の多いキッチンでの収納例
作業から近い場所に収納すれば、サッと取り出せます。
我が家の場合、一番使用頻度の多い場所はキッチン。生ゴミや野菜くずなどを入れるためにとっておきます。収納場所は、キッチンの一番取り出しやすい引き出しに入れています。(上写真)
ゴミ箱で使うビニール袋もすぐ近くに収納。
食材宅配を注文した時に手に入るビニール袋は、ゴミ箱用にとってあります。少し大きめで、ゴミ箱にぴったりのサイズ感です。ゴミ箱に近いボックスに一枚一枚丸めて収納しており、使いたい時にすぐに取れて便利です。スーパーの持ち手付きビニール袋も、少し大きいサイズは同様に収納しています。
作業台から振り返ると取り出せるよう、掛けて収納。
食材の下ごしらえとして使用するのは、100円ショップのビニール袋。紐付きタイプをキッチンの棚にかけて収納しています。野菜の浅漬けを作ったり、揚げ物をする際の粉をまぶす作業にも活用しています。上写真のように掛けておけば、使いたい時にさっと抜き取れて便利です。
ポイント2:収納場所の「枠」を決めて数を絞る
軽く結んで数を把握しやすく。
気がつくと増えてしまう場合は、「収まる分だけ持つ」という意識が大切です。収納する場所の大きさが決まれば、自ずと数も決まってくるもの。そのため「ここのスペースのこの枠だけ使う」という収納場所の「枠」を決めましょう。
ただし、枠を決めたからといってビニール袋をくしゃっと丸めて収納してしまうと、どんどん量を入れることができてしまいます。軽く結んでから入れるなど、パッと見て「何枚くらい入っている」と数を把握できるようにすると良いですね。
ポイント3:新しい袋は一枚一枚を取り出しやすく収納
サイズ順に並べて収納。サッと取り出せるように上部を切り取り使いやすく。
これまでは、再利用が目的のビニール袋の収納をメインにお伝えしましたが、続いては購入したビニール袋やジッパー付き保存袋の収納についてお伝えします。
購入した袋はパッケージを活かして収納するのがおすすめです。例えばジッパー付き保存袋の場合は、紙箱に入って売られていることが多いため箱ごと収納します。箱自体が「枠」になるので、これ以上数が増えることはありません。
写真は、我が家の収納事例ですが、大小あるジッパー付き保存袋の大きさ順に並べています。パッケージの一部を切り取り、一枚一枚を取り出しやすくしています。これは、使い捨て手袋のパッケージにも応用し、取り出し口の紙を少しカットして取り出しやすくしています。
また、サイズの大きいゴミ袋をまとめて購入しているご家庭も多いかもしれません。最近は100円ショップなどで、ゴミ袋のためのケースが売られているため活用するのも良いでしょう。また、ゴミ箱の底にどんと入れっぱなし収納というのも合理的です。
「何枚あれば安心なのか」を考えて収納しよう
ビニール袋に限ったことではありませんが、家の収納スペースは無限にあるわけではありません。限られたスペースにどのくらいのものを収めるのかは、自分で決める必要があります。
今回はビニール袋の収納でしたが、家の中のものそれぞれを、「何個あれば大丈夫」なのかを自分自身がはっきりと言えることが大切です。この自分軸がないと「不安だから多めに持っている」「いつか使うかもしれないものに生活スペースを奪われている」という状況が生まれてしまいます。
まずはビニール袋が何枚あれば安心か、確認する作業から始めてみましょう。「我が家の量はこのくらい」がつかめると、ものの整理がぐんと楽になりますよ。
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著者プロフィール
■門傳奈々(もんでん・なな)
ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。