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2021.10.07

この繰り返しが基礎を作る!最初の動き渾元ショウ〜開太極【太極拳はじめの一歩#3】

kencom編集部

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論文でも実証された健康効果の高さから、世界中で人気が高まる太極拳。特にコロナ禍以降は、室内で運動不足を解消できる手段として注目されています。

ですが、なかなか何も知らない素人には動きを真似してみろというのも難しいものです。

今回は、全日本柔拳連盟会長補佐である萩澤成彦先生に、まだ太極拳を行ったことがない人でも基礎を学びつつ運動不足を解消できる動きを教えていただきました。

正宗太極拳九十九勢の最初の動きで身体を作る

まず最初の運動は、第一勢「渾元ショウ(こんげんしょう)」と、その次に来る第二勢「開太極(かいたいきょく)」という動きの最初だけを繰り返し行う運動になります。一見簡単な動きに見えますが、足腰をしっかり使うのでコロナで外出が減ったという方にはピッタリですよ。

動画を見ながらご一緒に

やり方

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(1)肩幅に立つ。足は外側のラインが左右で平行になるようにする(少し内股になるはず)。その際、浮き指にならないように注意する。

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(2)膝を爪先に落とすようなイメージで曲げていく。背筋はまっすぐを維持。膝は痛みなどが出ない、楽に曲がるところまででよい。また、膝を落とす時にお尻は出さない。腰椎・仙骨がまっすぐのままにする。

腕は、脇を拳一個分開け、親指を腿の外側につけるようにして内へ少し絞る。胸の力は抜く。この状態を含胸抜背(がんきょうばっぱい)といって、大きな力を出す準備となる。

顎は引き、首筋を伸ばして口を閉じる。リラックスして鼻呼吸を数回行う。

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(3)膝を伸ばしながら両腕を前方にゆっくりと上げていく。浮力を感じながら腕を動かす。指は自然に下に垂らした状態で、額の高さまで上げる。

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(4)膝をゆっくりと曲げながら額の高さまで上げた手を肘から下げていき、両掌が肩の位置で正面に向ける。

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(5)膝を(2)の位置まで曲げつつ、腕をゆっくりと太腿の横まで下ろしていく。そこからまた、浮かべる感覚で膝を伸ばしながら腕を上に上げていく。10回程度ゆっくりと呼吸を続けながら繰り返す。

デスクワークの合間にやってみよう!

この動きは半畳もあればできます。すごく単純な動きに見えますが、やっていると奥深く、楽しく繰り返せると思います。

ぜひ仕事の合間にでも行ってみてください。

萩澤成彦(はぎざわ・なりひこ)

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全日本柔拳連盟 会長補佐/國際教練
本部専門クラス指導員
大阪本部・早稲田支部支部長
中華国術国際連盟総会七段拝受
地曳秀峰老師入室弟子

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