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2021.06.09

今年は台湾流の梅仕事にチャレンジ。茶梅【楽旨おやつ#8】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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台湾の人は梅が大好きで、干し梅や梅のシロップ漬け、しょうが漬け、梅をチップスにしたものなど梅のおやつもたくさんあります。
台湾茶を提供する茶芸店などでは、茶葉とともに梅を砂糖漬けにした「茶梅」が台湾茶とともに出されることがよくあります。この茶梅は、皮の張りと果肉のねっとりとした独特の食感、そして鼻に抜ける凍頂烏龍茶のさわやかな香りが後ひく美味しさです。

なかなか海外への旅行もいけない昨今ですが、台湾の茶梅を作って台湾茶とともに楽しんでみませんか。

材料

青梅 1kg
塩 200g
氷砂糖 550g
茶葉 15~20g
※凍頂烏龍茶がおすすめ。なければ普通の烏龍茶でもよい。

容器 2L程度の広口瓶

作り方

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1.つまようじで青梅のヘタを取り、ザルに入れて流水で洗う。

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2.青梅をステンレスのボウルやガラス、プラスチックなどの耐酸性の容器に入れ、塩を加えて全体を混ぜ合わせる。2~3日置いて、梅酢が上がってきて梅にひたひたにかぶるくらいになるまで待つ。
梅酢の上がりが悪くて梅が梅酢になかなかつからない場合は、落し蓋をして重し(1kgくらい)を乗せておく。

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3.2の青梅をザルに入れて流水で塩を洗い流す。

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4.ペーパーで水気をふき取ってから広口瓶に入れていく。梅を1段入れたら氷砂糖を1段入れ、また梅を1段入れるというように、梅と氷砂糖を交互に入れていく。

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5.1週間ほどして、梅酢がひたひたになるまで上がり梅がプカプカ浮くようになったら、茶葉を加えて、清潔な箸などで茶葉が梅酢に浸るように軽く押し込む。

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6.漬けはじめて2ヶ月程度から食べられるようになりますが、半年〜1年置くとさらに美味しくなります。

ヘルシーワンポイント

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梅は黄色くなっていない、青梅を使うことで発酵しにくくなり上手に作れます。
それでも、もしもしゅわしゅわ泡が立ってきて発酵してしまった場合は、気づき次第早めに梅と茶葉ごと鍋で煮て煮詰めて煮梅にしてください。しっかり煮詰めれば清潔な瓶に入れて常温保存(2~4か月)できます。冷凍すればさらに日持ちします。
※放っておくと甘みがなくなり梅の香りも少なくなった炭酸飲料になってしまいます。

非加熱の梅は、クエン酸やリンゴ酸などの疲労回復物質も多く含んでいます。
また、梅は果物の中でもカリウムも多く含んでいます。カリウムには過剰なナトリウムを尿として排出する役割があり、高血圧やむくみを予防してくれます。
汗をかくこれからの時期は、こまめな水分補給とカリウムが豊富な食材を摂ることで、身体をクールダウンしてくれたり夏のだるさを乗り切りましょう。

りんひろこ

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料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

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