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2021.05.05

高齢者から子供まで食べやすくて高タンパク!お手軽かつおのユッケ【安心ごはん#10】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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本日は子供の日ですが、この日によく食べられてきた縁起の良い魚といえば「かつお」です。音から「勝男」に通じるため、健康で健やかな子供の成長を祈るためによく出されていたそうです。
魚類の中でも高タンパクなかつおは、1年に春と秋の2回旬があり、春~初夏の今の時期のかつおは「初鰹」と呼ばれて、初物が好きな江戸の人々にも大変な人気でした。
また現代では、初鰹は脂身が少なくダイエットにも向いているとされ、女性を中心に人気です。

上記の通りかつおは筋肉質で脂身が少ないため、お年寄りや子供がお刺身などで食べる際は、嚥下にやや注意が必要な魚。そこで今回はより飲み込みやすく、かつしっかりと風味を楽しめる料理である「かつおのユッケ」をご紹介したいと思います。
刺身用のかつおを切って調味料を加えるだけでできるので時短にもなり、おつまみはもちろんご飯に乗せて丼にすればメイン料理にもなります。ちょっと変わった端午の節句の一品としていかがでしょうか。

材料(4人分)

かつお 小1腹(200g強)

A
コチュジャン 大さじ1
しょうゆ 大さじ1
ごま油 大さじ1
にんにく(チューブorすりおろし) 小さじ2/3
しょうが(すりおろし) 小さじ2/3

白すりごま(あれば)
スナップエンドウ 1袋
塩 少々

作り方

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1.かつおは柵を8mm程度のスライスにしてから、さらに8mm程度の細切りにする。スナップエンドウはヘタと筋を取っておく。

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2. ボウルにかつおを入れて、Aの調味料を加えて混ぜ合わせる。

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3.鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩一つまみを加えてからスナップエンドウを塩ゆでし1口大に切り、2とともに器に盛り合わせる。

おいしいワンポイントアドバイス

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かつおは鉄分、葉酸などのミネラルやビタミンB群、D群も豊富で、また、コレステロールを低下させるDHAや血液の流れをよくするEPAも多く含まれています。
疲労回復や肝機能向上が期待できるタウリンも多く含んでいるのも特徴です。魚は生で食べることで、これらの栄養素を丸ごと摂れます。

そのまま食べてももちろん美味しいですが、ご飯の上に盛り合わせてユッケ丼にしても美味しいですよ。お好みで大葉や刻んだ万能ねぎなどを乗せてみてください。
ただし、高齢の方で噛み切りや飲み込みの力が弱まっている方はこれらの薬味は飲み込みにくいので除いたほうが良いでしょう。

りんひろこ

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料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

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