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2021.04.16

ケチャップとマヨネーズ、塩分が多いのはどっち?【管理栄養士がジャッジ Vol.34】

kencom公式:管理栄養士・長有里子

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普段食事をするとき、食材や調理法には気をつかうものの、調味料はあまり気にしない方もいるのではないでしょうか。「少ししか使わないから」と甘くみていると、塵も積もって健康の妨げになってしまうかもしれません。

そこで今回は、子どもにも大人にも人気の高い「マヨネーズ」と「ケチャップ」を比べてみましょう。

ケチャップとマヨネーズ、塩分が多いのはどっち?

正解は、ケチャップ

正解はケチャップですが、他の調味料と比較すると決して塩分が多い方ではありません。しかし、マヨネーズと比べると1.6倍。100g中ケチャップの塩分は3.1g、マヨネーズは1.9gです。マヨネーズは「味が濃い=塩分が多い」と感じる方が多いようですが、実はケチャップの方が塩分は上なのです。

またケチャップの糖質にも注目してみましょう。近年の糖質制限ダイエットブームから、“糖質が多いから糖質制限には向かない”と一部いわれていました。確かにケチャップには100g中25.9gの糖質が含まれるので、調味料の中では糖質量が高い部類に入ります。

ただ、ケチャップの栄養メリットとしては「リコピン」があります。

トマトには抗酸化作用の高いリコピンが多く含まれていますが、加熱やすりつぶしなど破砕して細胞を壊すことにより吸収が高まるため、加工品であるケチャップはリコピンの吸収が良い食品なのです。

マヨネーズは低カロリータイプの塩分に注意!

マヨネーズはご存知の通り高カロリー。カロリー面では調味料の中でトップですが、塩分は少ないのが特徴です。

ただ、低カロリータイプのマヨネーズには少し注意が必要です。低カロリーマヨネーズは普通のマヨネーズと比べてカロリーは1/3程度と低くなりますが、塩分は3.9g(100g)と2倍多く含まれています。

これはなぜでしょうか?低カロリーマヨネーズは油を少なくする分コクが減ってしまうため、食塩などの調味料で味を調えることにより塩分が高くなってしまうのです。

オーロラソースでいいとこどり!

マヨネーズとケチャップはどちらもメリット・デメリットがあります。そこで、マヨネーズとケチャップを混ぜ合わせて作るオーロラソースで、ふたつの調味料のいいとこどりをしてみてはどうでしょうか?

マヨネーズとケチャップをお好みで1:1~3:1の割合で混ぜればオーロラソースは作れます。これをサラダのドレッシングにするとおいしく野菜がいただけますよ。

調味料も食材もバランスが大切です。ご紹介した内容をぜひ普段の食生活に生かしてみてくださいね。

▼参考文献

過去の『管理栄養士がジャッジ』はこちらから

著者プロフィール

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■長 有里子(おさ・ゆりこ)
管理栄養士/sazukaru代表。
人気サイト「服部幸應先生の1週間ダイエットレシピ」の監修経歴、食と健康の総合ポータルサイト「イートスマート」立ち上げメンバー。サイトや書籍の栄養監修多数。現在はプレコンセプションケアにも力を入れている。

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