2021.01.06
お餅風の七草粥!?正月疲れの胃腸を休める一品【安心ごはん#1】
今回からのレシピテーマは、みんなでおいしく食べられる『安心ごはん』をご紹介。消化によく、喉に詰まりにくい料理をご紹介しますので、ご年配の方からお子様まで、そろって食卓を囲めます。
第1回目は春の七草粥をお餅風にアレンジ!
春の七草は、もともと中国の唐の時代、人日(1月7日)に七種菜羹(しちしゅさいこう)という七種類の草や野菜で作るスープを飲むと、一年無病息災で立身出世も叶うといわれていたことに由来しています。
日本でも春に芽吹く七種の野草でお粥を作る風習があり、七種類をあわせた薬膳効果としては、健胃効果、食欲増進、咳止めなどが期待でき、正月料理に疲れた胃や身体をいたわることができる食材です。
材料(2人分)
七草 1パック(※なければ、かぶとかぶの葉1~2個分でもOK)
ごはん 茶碗軽く2杯分(250~300g程度)
長芋 100g程度
水 400~500cc程度
塩 小さじ1/2
作り方
1.七草を全て粗刻みにする。
2.長芋はすりおろし、同量(100g)のごはんと一緒に耐熱容器に入れ、ラップをして600Wの電子レンジで2分加熱する。
3.鍋に残りのごはんと水と塩を入れ、中火にかける。(全部で20分程度煮る)
4.2をレンジから取り出し、スプーンの背などでご飯をつぶす。すりこぎなどでつぶしても良い。
5. 手水をつけて4を一口大の団子状に丸めて、3の鍋に入れていく。
6.次に1の七草を鍋に加え、野菜が柔らかくなるまで3~4分煮たら火を止める。水分が少ない場合は足しても良い。
おいしいワンポイントアドバイス
高齢の方にはお餅は粘りが強く、かみ切りにくく、のどに詰まりやすいことで避けられがちですが、それでもお餅が大好きで、正月くらいお餅を食べたいという方が多いのも事実。そこで、ごはんとすりおろした長芋同量を混ぜ合わせることで、もちもちとしながら、かみ切りやすくのどに詰まりにくいお餅を作り、お粥と共に楽しみましょう。長芋のもちっとしたのど越しの良い不思議な食感は、ほかのご家族も一緒に楽しめますよ。
りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。