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2020.10.31

「大掃除」は今から計画的に!早めスタートがおすすめの理由とは?

kencom公式:ライフオーガナイザー® ・門傳奈々

10月も後半となり、2020年の終わりが少しずつ見えてきました。年末が近づくにつれ気になるのが「大掃除」というキーワードではないでしょうか?

例年、テレビや雑誌で大掃除特集が取り上げられているのを目にしてから重い腰を上げ、忙しい年末に…となってしまう方必見です。この秋は早めの「大掃除」をスタートしてみませんか?

▼クローゼットや冷蔵庫掃除もチェック!

大掃除を早めに始めるメリットは

大掃除の時期として、通常は年末にやるものと考えられています。

しかし12月は本格的な寒さが到来する時期。平均気温は、東京で最低4度、最高でも12度程度にしかなりません。関東より北の地域ではそれ以上の寒さです。その気温の中で窓掃除やベランダ掃除、水周りの掃除をするのは大変ですよね。

そこでおすすめなのが、10月、11月から始める「大掃除」!12月に比べて気温が高いことが、汚れを落とす点でもメリットになります。

メリットその1:油汚れは温かい方がよく落ちる

気温が下がる前に始める大掃除なら、油汚れが落ちやすいというメリットがあります。食器洗いも、水よりもお湯の方が汚れが落ちやすいですよね?

気温が低いと油汚れも硬くなってしまいます。頑固な汚れを落とすのには、力が余計に必要になります。キッチンのガスコンロ周りの油も、少し気温が高い時期の方が落としやすいのです。

メリットその2:窓掃除も辛くない

外気に触れながら作業する窓の掃除。少しでも気温が高い時期にやることで、寒さに凍えることなく掃除を終わらせることができます。

メリットその3:コインランドリーなどが混み合わない

カーテンや布団などの大きいものを洗濯する際、コインランドリーを活用している方も多いはずです。特に年末は、天候不順も重なってコインランドリーを利用する方が増えることが見込まれます。待ち時間などの時間の無駄を生み出さないためにも、早めの大掃除がおすすめなのです。

メリットその4:業者の予約が取りやすい

自分では掃除が難しいレンジフード(換気扇)やエアコンなどは、掃除代行業者に依頼するというのも一つの方法です。しかし、大掃除の時期は、業者も予約が取りづらくなります。10月末、11月は年末に比べて予約が取りやすいので、依頼すると決めたら早めに予約するのが良いでしょう。

いざ実践!早めに始める大掃除のコツ

10月末~11月に掃除しておきたい場所は「水まわりや屋外」

・キッチン周りの掃除
ガスコンロの周りやレンジフード、冷蔵庫の上など普段は手の行き届かない場所の油汚れも掃除しましょう。

・窓ガラス、網戸の掃除
外での作業が多い窓掃除は、この時期にやっておきたいことの一つです。窓掃除には、新聞紙を濡らして雑巾の代わりに利用すると、窓ガラスに繊維がつかずに綺麗に仕上がります。サッシも汚れがたまる場所の一つですね。我が家では、100均で購入した刷毛がサッシ掃除に大活躍してくれています。細かな汚れをかき出してくれますよ。

・ベランダ掃除
気づくと汚れがたまりやすいベランダも本格的な寒さを迎える前に掃除したい場所です。掃き掃除に加えて、エアコンの室外機やものほし竿、手すりなども綺麗に掃除しましょう。穴の空いてしまった靴下があれば、捨てずに手にはめてほこりを撫でると綺麗に取れるのでおすすめです。

・洗面所やトイレ、浴室などの水周り
水周りの掃除では水を触る機会も多く、気温の低下とともに水道水も冷たく感じますね。そのため今のうちに掃除をしておきましょう。

トイレ:便器の内側やシャワーノズル
洗面所:鏡裏の扉や引き出しの中に溜まったほこり
風呂場:天井換気扇のフィルター掃除や、鏡のウロコ取り、排水溝の汚れやゴムパッキンの汚れなど…

普段は掃除が行き届かない場所を掃除しましょう。

お風呂場の掃除におすすめのグッズ

100均で購入できるウロコ取りが良い仕事をしてくれます!

100均で購入できるウロコ取りが良い仕事をしてくれます!

風呂場のガラスについたウロコ汚れもキレイに

風呂場のガラスについたウロコ汚れもキレイに

我が家では、風呂場のウロコ取りに100均の「ウロコ取り」が役立ちました。1回で取りきれない場所は、何度かこすると綺麗になるので気になった方は試してみてください。

12月中~年末に掃除するのは「部屋や玄関などの屋内」

・室内の掃除
室内の掃除は、普段は手の届かない場所を中心に行いましょう。例えば、棚や本棚の上といった高い所や、ソファの後ろ、ベッドの下などの埃が溜まりやすい場所です。

・窓ガラス(内側)の掃除
窓ガラスの掃除は、外側は気温が低くなる前にやっておきたい場所ですが、内側は室内なので、12月に入ってからでも良いでしょう。とはいえ、内側と外側の綺麗に差が出ることが気になる方は、外側の掃除と一緒に内側の窓ガラスも磨いておくのをおすすめします。

・玄関の掃除
玄関の床の汚れや靴箱の中は、土、砂埃といった汚れが蓄積しやすい所です。ブラシや雑巾などを使って、汚れを丁寧に取りましょう。

・その他
スイッチパネルや、ドアノブ、幅木などにも汚れは溜まっています。よく使う場所でありながら掃除の機会が少ない場所は、大掃除のタイミングで綺麗にしておきたいですね。

どこに、どれだけ汚れが溜まるのか意識しよう

また、大掃除でびっくりするのは、蓄積した汚れのしつこさです。半年から一年で「こんなに汚れるの?」とびっくりするほど汚れがたまってしまう場所もありますね。

高い場所や、奥まっている場所など手が届きにくい場所にはそれだけ汚れもたまっています。普段から「汚れが溜まりやすい場所」と認識しておくだけでも、こまめな掃除につながります。

汚れが溜まる場所には予防と対策を

汚れが溜まる場所が把握できたら、今度は掃除がしやすいようにしてみましょう。

例えば、冷蔵庫の上にたまる埃にはラップなどを敷いておく方法がありますが、冷蔵庫の機種によっては上には何も置かない方が良い場合があります。家電製品については、取扱説明書をよく確認してから予防措置をとるようにしましょう。

棚の上などは、埃の防止として、新聞紙や要らない包装紙などを敷いておくのが良いでしょう。そのほか、風呂場の掃除の後には「防カビくん煙剤」をたくなど、大掃除のついでに対策しておくと来年の大掃除が少し楽になりますよ。

大掃除は計画的に少しずつ進めよう!

年末の大仕事として捉われがちな「大掃除」ですが、年末に比べて少しでも気温が高い10月、11月から計画的に少しずつ取り組むことで、体への負担も減ります。

いつもはせわしなく年越しする方も、計画的な大掃除を進めておくと慌ただしさが少し軽減されて、ゆとりを持って過ごすことができるでしょう。今年の秋は「ちょっと早めの大掃除」に取り組んでみませんか。

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著者プロフィール

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■門傳奈々(もんでん・なな)

ライフオーガナイザー®、メンタルオーガナイザー®︎、整理収納アドバイザー1級。夫と3人の子どもがいる5人家族。夫の転勤に伴い、中東、インドなどで海外生活を送った後、日本に帰国。「片づけが苦手」だった自分の経験を生かし、だれでも簡単に整理できる収納方法を提案するため、個人宅を訪問しお片づけのお手伝いをしたり、お片づけ講座、お片づけお悩みシェア会などを開催。

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