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2020.08.26

胃腸を整え美肌効果も。自家製きゅうりの奈良漬け【発酵レシピ】

kencom公式:料理研究家・りんひろこ

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バテぎみな夏の胃腸を整え、免疫力を高めてくれる強い味方「発酵食品」。

発酵の力を借りて何ヵ月も保存が可能で、酸っぱくなりすぎず雑菌が繁殖しにくい奈良漬けは、毎日の食卓の心強い味方です。奈良漬けと言えば、深いべっこう色でクセが強い印象がありますが、ご家庭で作れば1週間程度の浅漬けから気軽に食べられます。
きちんと保存すれば1年程度保存できるので普段の一品にも良いですし、ふんわり香る酒粕の香りはおつまみにも最適ですよ。

【材料】

きゅうり 4本
塩 30g(目安はきゅうりの重さの15%)
酒粕 400~450g
砂糖 100g

作り方

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1.きゅうりは水洗いしてペーパーなどで水気を切り、ジッパー付き袋に入れ、塩も加えてよく混ぜ合わせる。

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2.ジッパー付き袋の口を閉め、2Lペットボトルや重い本などの重しを乗せて、冷蔵庫で2日間漬ける。
※間に平たい皿などを挟むと均等に重さが加わりやすくなる

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3.(3日目)きゅうりをざるに取り出し、水気を切る。

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4.ビニール袋に酒粕、砂糖を入れて混ぜ合わせる。
※酒粕が固すぎる場合は、みりんか酒を適量加えて緩めてもよい

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5.4に3のきゅうりを入れ、きゅうりが酒粕に漬かるようにしっかりまぶしてビニール袋の口を閉じる。さらに、液漏れ防止のためジッパー付き袋に入れて冷蔵庫で保存する。

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6.1週間漬けたら食べごろ。酒粕をお好みの程度落としてから一口大に切る。
※清潔に保存しておけば、冷蔵庫で半年~1年もつ
※3~4ヵ月経つと発酵が進んで、味に深みが出てくる
※長期保存可能なので、上記の分量の2~3倍で作ってもよい

身体に優しい豆知識

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腸にはリンパ球の約70%が集合していて、腸内細菌と協力して病原菌やウイルスから身体を守っています。発酵食品により腸の調子を整えることで、これらの働きを活発にしてくれます。

また、奈良漬けにはミネラルやビタミンなど豊富な栄養成分が含まれていますが、中でも酵母、アミノ酸、ペプチドなどはお肌の保湿にも有効と言われています。

酒粕で漬け込む奈良漬けは他の漬物と比べてカロリーが高い傾向にあるため、気になる方は酒粕をしっかり落としてから食べるのをおすすめします。
また材料の酒粕にはアルコールが含まれているので、妊娠中の方や乳幼児は摂取しないようにしましょう。

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著者プロフィール

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■りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター。京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。

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