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2020.08.19

生理痛、不妊、検診…どこに相談?婦人科医が教える「病院選び」&「運命のかかりつけ医との出会い方」│ブルースター記事

提供:ブルースタープロジェクト

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生理痛、妊娠、婦人科検診…。

女性特有の悩みを相談したい時、婦人科を扱う病院の種類だけでも「レディースクリニック」「〇〇医院」「大学病院」などがあり、どこに相談すればいいのかよくわかりませんよね。また、医師との相性が合わず、婦人科から足が遠のいてしまっている人も少なくないはず。

そんな悩める女性のために、「自分に合う病院の選び方」「運命の先生の出会い方」など少し聞きにくい質問を、婦人科医師の吉形玲美先生にぶつけてみました。先生、ズバリ教えてください!

地域の婦人科と大病院、どっちを選ぶ?

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婦人科の悩みを相談したい時や検診を受けたい時、どのように病院を選びますか?

まずは基本となる病院の選び方について教えていただきました。

生理痛や生理不順、ピルの処方など一般診療はどこに相談?

吉形玲美先生

吉形玲美先生

これらの悩みは、まずはご自宅や勤務先から通いやすいクリニック(レディースクリニック、ファミリークリニック、医院)など、地域の「婦人科」に相談しましょう。
医師の判断でより精密な検査が必要となった場合は、大学病院や専門医など適切な診療機関へ紹介してもらうことができます。

一般的に「婦人科」は、生理に関する悩み、避妊、子宮や卵巣の病気全般、外陰部トラブル、更年期障害など、女性の体に関する病気全般について診察し、治療します。「産科」は妊娠・出産・産後などお産をメインに扱い、「産婦人科」は産科と婦人科の範囲を診療します。

産婦人科は妊婦の方も多く来院されるので、生理痛や生理不順、ピルの処方、更年期障害などのご相談であれば「婦人科」に行くのがおすすめです。

まずは大病院よりクリニックへ

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不安だからと言って、いきなり大学病院や国立病院などの大病院に行くのはやめましょう。

一般的に、大病院は高次医療機関(入院治療が必要な場合や、重症患者の医療をおこなう医療機関)としての役割があるので、がんが見つかった場合など早急な治療が必要な場合に行く病院です。一般的な悩み事で行く病院ではありません。
そのため、例えばカンジダ腟炎など軽度の悩みを診てもらうためだけに大病院へ行ってしまうと、気軽に相談がしにくく、待ち時間が長くなりやすい上に地域クリニックより高額な初診料も発生します。

お住いの地域によっては身近な診療施設がないケースもありますが、選べるのであればまずはお近くのレディースクリニックへ相談しましょう。

病院選びを失敗しないためのポイント

デリケートな内容を扱う婦人科だからこそ、病院選びは失敗したくありません。

口コミなども参考にはなりますが、医師との相性によるところもあります。以下のポイントを活かして「運命のかかりつけ医」を根気よく探してみましょう。

良い病院は「納得感」で選ぶ

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病院選びのポイントは「困りごとを相談した時に、ある程度納得のいく答えを返してくれる先生」を探すことです。

不安な内診や経腟超音波検査の時に声をかけてくれたり、丁寧に扱ってくれる先生は安心できますよね。
婦人科の悩み事を放置しておくと、将来の不妊に繋がったり、病気の進行が早いものもあります。「風邪を引いた時に相談する、地域のお医者さん」と同じ感覚で、「困ったことがあれば、この先生に相談!」という頼れる「かかりつけ医」を見つけておくことをお勧めします。

「運命のかかりつけ医」は検診をきっかけに

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かかりつけ医を見つける方法としておすすめなのが、定期的な婦人科検診でお試しをしてみること。

自治体などから婦人科検診のお知らせが来たら、まずは気になるクリニックを受診してみましょう。医師や看護師、受付と話してみることで雰囲気がわかります。
検診でじっくり診察時間をとるのは難しいのですが、外来で受診した時に話を聞いてくれる先生かどうかは分かると思います。

ちなみに、受診したクリニックが合わないと感じたら、再検査や翌年以降の検診は別の施設を選んでもかまいません。

婦人科のお悩みQ&A

Q:子どもがなかなか出来ません。不妊治療専門病院に通うべきですか?

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A:まずはクリニックに相談を

高齢出産になる可能性があったり早めに子どもが欲しいなど、何らかの心配がある場合は不妊治療専門病院に行くのも良いと思います。
ただ、20代の方がいきなり不妊治療専門病院に行ってしまうと、自然妊娠が十分できるにも関わらず、いきなりステップアップした治療を提案される場合があります。大抵のレディースクリニックで、タイミング療法(妊娠に効果的な性交渉のタイミングをアドバイスする方法)や排卵誘発剤の提案まではしているところが多いので、まずはそちらで相談してみると良いでしょう。

Q:検診や婦人科に行かないと、どんなリスクがありますか?

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A:がんや不妊の原因に。妊娠を希望している方は通う習慣を

日本では子宮頸がんで亡くなる方が年間約3000人います。特に20代~30代前半の女性の罹患率が高いのですが、妊娠をきっかけに婦人科を受診した際、子宮頸がんが判明することが多いことも理由の一つとして考えられます。

子宮頸がんが進むと、子宮と卵巣、そして腟の一部を失う可能性もあり、子どもが欲しいと思っても授かれなくなることもあります。また、子宮筋腫や子宮内膜症も放っておけば不妊の原因になりますし、生理不順を放置した結果、子宮体癌のリスクが上がることもあります。ですので、20歳以上の女性は定期的に子宮頸がん検診を受診しましょう。

Q:検診が大事なのはわかりますが、値段も高いし、忙しくて受ける時間がありません

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A:1年に1回のメンテナンスで、自分の未来に投資して

症状があるならまだしも、検診のために平日の昼間に時間を作って行くのは、確かにハードルが高いですよね。忙しい子育て中の女性なら尚更だと思います。

最近は、託児所のある医療機関も増えてきていますし、自治体によっては託児所付きの検診施設もあります。また、土日に検診が受けられる施設も増えてきているので、ぜひ確認してみましょう。

また子宮頸がん検診の場合、自治体や職場の補助を有効に使うことで費用負担をおさえられます。1年に1回の検診でメンテナンスをして、自分の未来に投資して欲しいと思います。

未来のために。自分の状態を知って、検診の習慣を

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自分の身体を守るために、まずは婦人科検診へ!病気を早期発見するためにも、20歳を過ぎたら1年に1回の検診を必ず受けて、婦人科に気軽に通える環境をつくりましょう。

また、基礎体温をつけて生理周期やホルモンの状態をよく知っておくこと、日頃から性器の外陰部の状態をよく見ておくことも大切です。慣れないと恥ずかしいかもしれませんが、これも大切なメンテナンス。腫れていないか、赤くなったり異変がないかなど、お風呂に入った時などに確かめておきましょう。

検診を通して、信頼できる「かかりつけ医」に出会うことが出来れば、今後の安心感が違います。1年に1回、自分の未来に投資してあげましょう。

吉形 玲美(よしかた・れみ)先生

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東京都出身。東京女子医科大学医学部卒業。同大学産婦人科の臨床の現場で婦人科腫瘍手術をはじめ、産婦人科一般診療を手掛ける傍ら、女性医療・更年期医療の様々な臨床研究に携わる。東京女子医科大学准講師を経て2010年より同大学非常勤講師。女性予防医療を広めたいという思いから、同年7月より浜松町ハマサイトクリニックに院長として着任。 現在は同院婦人科専門医として診療のほか、多施設で予防医療研究に従事。

著者プロフィール

■森下千佳(もりした・ちか)
フリーエディター。お茶の水女子大学理学部卒。テレビ局に入社し、報道部記者として事件・事故を取材。女性ならではの目線で、取材先の言葉や見過ごされがちな出来事を引き出す事を得意とする。退社後、ニューヨークに移住。当時、日本ではなかなか手に入らなかったオーガニック商品を日本に届けるベンチャー企業の立ち上げに関わる。帰国後、子宮頸がん検診の啓発活動を手がける一般社団法人の理事を経て現職。一児の母。

ブルースタープロジェクト

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子宮頸がんは、検診で早期に発見できれば治療できる病気です。
“このことを多くの人に知ってもらうことで、子宮頸がんによって命を落とす女性を減らしたい”
そんな願いを込めて、ブルースタープロジェクトはうまれました。
シンボルとなるロゴには、すべての女性に「幸せを贈ること」をコンセプトに、幸せの意味をもつ"ブルースター"を女性(female)のシンボルと男性(male)のシンボルを合わせた"ブーケ"で包み込みました。
プロジェクトの詳細については以下のサイトにてチェックしてみてください。

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