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2020.07.23

コツをおさえれば誰でも盛れる!SNS映え間違いなしの萌え断サンド

kencom公式:管理栄養士・前田 量子

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「萌え断」とは、食べ物を切った時の美しい断面に「萌える」こと。SNSでおにぎりやサンドイッチの断面が盛り上がっているのをご存じですか?

今回は夏野菜がたっぷりとれて、気分もアガる!SNS映えする萌え断サンドイッチの上手な作り方をご紹介。
「萌え断」にありがちな"食べづらい""作っている間にばらばらになってしまう…"、そんなよくあるお悩みを解決してくれる切り方や、ちょっとしたワンポイントもご紹介します。

この料理で摂れる主な栄養

1人分:509kcal
たんぱく質:25.4g(成人女性の推奨量の50%)
野菜量:185g(1日に必要な量の50%以上) 
※南瓜は日本南瓜、マヨネーズは低カロリータイプを使用した場合

夏野菜の萌え断サンドイッチ

材料(2人分)

・食パン 8枚切りを4枚
・ゆで卵 2個
・レタス 1/4個
・きゅうり 1/2本
・トマト 大1/3個
・ローストビーフ 2枚
・南瓜サラダ 150g ※レシピ別途記載、市販でも可
・マヨネーズ 大さじ1

作り方

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1.具材をカットする。
レタスは縦半分の状態でしっかりと洗い、縦に1.5センチの厚さでスライスする。
トマトも洗ってから1~1.5cm幅で縦、もしくは横にスライスする。きゅうりは2mmの厚さに切っておく。

2.食パンをトースターで1分ほど焼く。
軽く焼くことで、具材を載せてもべちゃっとしにくくなる。

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3.チーズと野菜を載せる。
スライスチーズ→きゅうり→レタス→トマトの順に重ねる。水分を通しにくい食材(チーズ)をパンの上に置くことで湿気を吸いにくくする。
レタスは1枚1枚分けるのではなく、大きくスライスすることで凹凸がなくなり、みっちりとした断面を作ることができる。

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4.写真のように南瓜サラダを載せる。
野菜が載っている部分と載っていない部分で厚みが変わらないように、南瓜サラダで隙間を埋めるように載せると型崩れしにくい。

<南瓜サラダを手作りする場合>
南瓜(ワタを取り除いたもの)140gを2cm幅に切り、耐熱皿に入れる。水大さじ2、塩胡椒少々を振りかけて、600wで5分加熱する。取り出したらフォークでつぶし、砂糖小さじ1、酢小さじ2を加えよく混ぜる。粗熱が取れたらマヨネーズ大さじ1を加えよく混ぜる。

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5.ゆで卵を載せる。
スライスしたゆで卵の中で黄身が綺麗なものを中央に並べ、マヨネーズをかける。
また、切った時に黄身がよく見えるよう、どの向きで並べたかを覚えておく。

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6.ローストビーフを載せ、パンで挟む。
パンと接する場所に水分を通しにくい食材(ローストビーフ)を置くことで湿気を吸いにくくする。バターやクリームチーズをパンに塗ると、よりべちゃっとしにくくなる。

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7.ラップでギュギュっと巻く。
具材をたくさん重ねていて崩れやすいため、ラップでギュギュっとしっかり固定すると崩れにくくなる。この時、黄身をきれいに並べた向きを忘れないようにしておくと良い。
より写真映えを意識する場合は、ワックスペーパーやクッキングシートなどでさらにラッピングする。

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8.断面が綺麗になる向きを意識して(今回の場合はゆで卵の黄身が断面に来るように)、ズバッと一気に切る。
切れる包丁を使うのはマスト。切る前に包丁を熱湯で温めるとよりきれいに切れる。

美味しく作るPOINT

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・野菜はなるべく大きい塊のまま使うと型崩れしにくくなります。
・形状を変えやすく、糊の代わりにもなるマッシュ系のもの(ポテトサラダや南瓜サラダ)を挟むと型崩れしにくくなります。
・切る時の断面を意識して具材を選びましょう。今回はトマトやきゅうり、南瓜をつかいましたが、オクラやアスパラガスも断面が可愛く作れます。グリルしたパプリカも色合いが良く栄養価も高いのでおすすめ。
・ローストビーフの代わりとして、ハムやローストポーク等の豚肉を入れれば、ビタミンB1を摂取でき夏バテ予防になります。カロリーが気になる方は、海老や鶏のささみ、むね肉など脂質が低く低カロリーなタンパク質でもOK。

萌え断サンドは栄養バランス◎

夏はそうめんやうどん、チャーハンだけと炭水化物に偏りやすく、ビタミンやミネラル、タンパク質が不足しがち。
たんぱく質は筋肉や臓器、遺伝子など、身体をつくるために必要な無くてはならない存在。不足すると、筋肉量が減少し太りやすく痩せにくくなる、肌が荒れやすくなったり髪の艶がなくなったりする、免疫機能が低下しやすくなる等の不調を引き起こす可能性も。
さらに、ビタミンB1が足りなくなることで炭水化物を代謝しにくく疲れやすくなり、結果、夏バテになる…と悪循環を招きます。

具材がたっぷりの萌え断サンドは見た目がかわいいだけでなく、今回のレシピではたんぱく質や野菜ともに成人女性の推奨量の50%を摂取でき、一食で栄養バランスが取れやすいのです。

旬の野菜には、その季節に必要な栄養素を多く含むと言われています。特に、夏野菜は身体の熱を下げたり、余計な塩分を排出するカリウムを豊富に含んでいます。また、野菜は旬の方が栄養素が多くなるというデータもあります。
価格が安くなる上に、味もぐっと美味しくなるので、是非たっぷりとって元気な身体をキープしましょう。

著者プロフィール

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■前田 量子(まえだ・りょうこ)

管理栄養士 野菜ソムリエ。著書『ロジカル調理』『ロジカル和食』『考えないお弁当』(全て主婦の友社)管理栄養士、ロジカル調理研究家。調理科学で普段のもやもや悩みをすっきり解決 。スーパーの食材で本当に美味しく&家族が楽しみにしてくれる定番家庭料理を作れるようになる料理教室主宰。

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