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2020.08.08

自分に合うデオドラント剤の選び方は?マンダムに聞く、夏の汗・ニオイ対策

kencom公式ライター:春川ゆかり

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7月を迎え、本格的な暑さを感じるようになってきました。新型コロナウイルス禍で外出しにくいとは言え、2020年の夏も平年並みかそれ以上の猛暑が予想されています。

汗をかきやすいこの季節、気になるのはやはり身体の「ニオイ」。人には相談しづらい内容だからこそ、自己流のケアにとどまっている人も多いのではないでしょうか?
今回は、夏の必需品「制汗剤・デオドラント剤」の正しい活用法について、株式会社マンダム広報の上水文さんに伺いました。

「制汗剤」と「デオドラント剤」の違いは?

ドラッグストアに行くと、汗・ニオイ対策グッズに「制汗」と「デオドラント」と記載されていますが、この2つにどのような違いがあるかご存知ですか?

制汗、デオドラントともに「汗・ニオイ対策」として一括りにされることが多いですが、一般的には制汗は「発汗を抑える効果」、デオドラントは制汗・殺菌により「ニオイを抑える効果」のことを指す場合が多いです。

デオドラント剤はなぜ効くの?汗とニオイのメカニズム

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「汗=臭い」と認識している方も多いですが、実は汗そのものにニオイはありません。

ニオイの原因を語る上でポイントとなるのは「皮膚常在菌」。皮膚常在菌とは肌状態の良し悪しにかかわらず、どんな人の肌にも存在します。この皮膚常在菌が汗や皮脂を栄養源として代謝することでニオイの原因となります。
デオドラント剤は汗の出口を塞ぐことでニオイのもととなる汗を外に放出するのを抑え、殺菌成分によって菌そのものを殺菌することで、汗のニオイを抑えます。

※体臭の原因には、汗や皮脂によるものの他、ストレスや生活習慣病等の病気による場合もあります。ここでは主に汗に関する内容として記載しています

種類はさまざま。デオドラント剤はシーン別に選ぼう

市販のデオドラント剤だけでも非常に多くの種類が販売されていますが、使うべきタイミングやシーンは少しずつ異なります。

「ロールオンタイプ」はお出かけ前やお風呂あがりに

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肌との接触面がくるくると回るボールになっており、脇のようにくぼみがある部位にもしっかりと塗り込める「ロールオンタイプ」。皮膚に製剤が面で均一に付着することから、長時間ニオイを防いでくれることが特徴です。

お出かけ前やお風呂上がりなど、清潔な肌に使用することで存分に効果を発揮。そのため、汗をかいている場合は、一度シャワーを浴びたり汗をきれいに拭ったあとに使用しましょう。
また、液状のため、衣服に付着しないようしっかり乾かすことも快適に使うポイントです。

乾燥不要で持ち運びに便利な「スティックタイプ」

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「スティックタイプ」は、見た目にはロールオンタイプと似ており使用方法も同じですが、接触面が固形です。

こちらも皮膚と製剤の密着度が高く防臭力・殺菌力に優れているため、長時間の外出時など日中のケアができないときにおすすめです。ロールオンタイプの薬剤が液状であるのに対し、スティックタイプは固形であるため、乾かす時間が必要ありません。

細長い形状なので収納しやすく、ポーチに入れておくと旅行やおでかけの際にも安心です。

広範囲の塗布におすすめ「スプレータイプ」

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脇はもちろん、首周りや腕、体幹部など広範囲の塗布に適している「スプレータイプ」。

シューッと冷たい霧状の製剤が吹きかかり、お風呂上がりやスポーツ後のほてった身体に嬉しい清涼感があります。ただし、一ヵ所に3秒以上当て続けると凍傷の原因にもなるので注意が必要です。
また、製剤の密着度が直接肌に塗り込むタイプと比べるとやや弱いため、汗で肌が湿っている場合はよく拭き取ってから使い、汗をかいたり雨に濡れたりした時は塗布し直す方が良いでしょう。

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スプレータイプの中には、頭皮のニオイを抑えてくれるアイテムも。満員電車やスポーツ時など、頭皮のべたつきやモワッとしたニオイが気になるシーンで活躍します。

「ウォーター・ミストタイプ」は音が気にならないからいつでも使える

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外出時のケアには、小さめサイズでスプレーのように音が気にならない「ウォーター・ミストタイプ」がおすすめです。

スティックタイプやスプレータイプと比べると速乾性はやや劣りますが、汗やニオイが気になる時に気軽に吹きかけることができます。デオドラント剤の中にはメントール配合のアイテムも多いですが、清涼感が気持ちいい一方で、中には刺激を感じる方もいるため、使用後は肌がヒリヒリしないか、サンプル品やテスターでしっかりとチェックするようにしましょう。

パウダーインのものはさらさらとした使用感がありますが、ムラがあるとパウダーが一点に固まってしまうので、サッと均一に塗ることがポイントです。

「シートタイプ」は汗やベタつきの解消に

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「シートタイプ」は外出先にも手軽に持ち運べ、種類豊富なフレグランスでリフレッシュもできます。

汗やベタつきを拭き取ることができ、バッグに携帯しやすく出先やトイレでもサッと手軽に汗を拭えるため、日中のケアに向いています。
定番の石けんの香りはもちろん、最近では男性向けでもフルーティな甘い香りが人気。メントールが配合されているものが多く、清涼感によるリフレッシュ効果もあります。

また、ロールオンタイプやスプレータイプを塗布する前に、汗や汚れを取り除くのにも使えます。

自分にあったデオドラント剤の選び方

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数多くのデオドラント剤からぴったりのアイテム選ぶには、「どんな目的で使いたいか」から考えましょう。

例えば、仕事・お出かけ前など、長時間に渡って汗のニオイを防ぎたい場合には、製剤と肌の密着度が高いロールオンタイプやスティックタイプがおすすめ。持ち運びにはミストタイプやシートタイプが良いでしょう。

また、「香り」もポイント。職場や客先といった多くの人がいる場所では、無香料や石けんなどの微香タイプがベター。香水をつける場合にも、香り同士がケンカしないよう注意しましょう。

間違えると効果減!デオドラント剤(制汗剤)の使い方Q&A

デオドラント剤と日焼け止め、先に塗るのはどっち?

正解は「デオドラント剤」。

日焼け止めを先に塗ると、肌と製剤の密着度が下がり効果が低下するおそれがあります。また、デオドラント剤・日焼け止めの製剤同士が混ざると各々の機能が発揮されにくくなる場合もあります。

デオドラント剤を先に塗り十分に乾かした後に日焼け止めを塗ることで、ニオイも日焼けも効果的に抑えます。

開封後、いつまでに使い切る?

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明確な消費期限はありませんが、一度開封した製品は「開封したシーズン中」を目安に使い切るのをおすすめします。特にシートタイプは液が乾燥しやすいため、開封後は早めに使い切るほうが良いです。

もし、シーズンをまたぐなど長く保管する場合は、高温多湿や日光を避けて保管し、再び使用する前には色やニオイに異常がないことを必ず確認しましょう。

※新品未開封品の場合は、製造から3年程度までは使用できるそう。詳細は各種メーカーにお問い合わせください

使用頻度は一日何回まで?

使用頻度の制限は特にありません。朝・日中・夜を問わず、気になったときでOK。

ただし、デオドラント剤の効果を十分に発揮させるためには、「清潔な肌」に使うことが何よりも重要です。汗をかく前に使い、汗をかいた時はシャワーで汗を流したり、ペーパータイプの製品で汗をしっかり拭き取った後で使用するようにしましょう。

マスクの上からつけてもいい?

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今年は新型コロナウイルスが流行しているため、夏場であっても常にマスクを着用することが予想されます。

マスク内の蒸れの解消のためにデオドラント剤を顔周りに使いたくなりますが、デオドラント剤は「身体に使用する」ことを目的に作られているので、顔への使用はできません。

目的にあったデオドラント剤でニオイ悩みのない夏を!

夏場に使うことの多いデオドラント剤は、目的にあわせて選ぶことがポイント。

同じタイプであっても、メントールや香り、パウダーの有無など製品によって使用感が大きく異なります。まずはパッケージや裏面を参考にしながら、実際の使用感をもとにお気に入りのデオドラント剤を見つけてみてくださいね。

著者プロフィール

■春川ゆかり(はるかわ・ゆかり)

フリーライター・編集者。大手IT企業にてウェブメディアの広告やマーケティング業に携わる。その後フリーランスのライターとして独立し、住まい・子育て・ヘルスケアなどのジャンルで執筆。

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