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2020.02.13

ネギや卵は風邪にいい?kencomユーザーの疑問を医師が解説

kencom編集部

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寒い日が続いていますが、みなさま体調はいかがですか?
中には風邪にかかっている人がいるかもしれませんが、体調不良になるとついやってしまう対策ってありますよね。

以下の記事でも紹介をしましたが、みかんを食べたり、加湿器を導入したりと人によって手法はさまざまでしょう。

そこで今回は、実際にkencomに寄せられた声から、「これは気になる」というネタをピックアップし、kencom監修医師の石原先生に効果・効能についてアドバイスをいただきました!

kencomユーザーから寄せられた風邪対策あるある10選

Q、子供の頃、風邪をひいたとき、焼いたネギをガーゼでくるみ、喉に巻いた記憶があります。もう50年ぐらい前のことですが、これって効き目があるのですか? (女性・55〜59歳)

風邪のネギによる対策については、多くの人から寄せられた疑問でした。
明確なエビデンスはないものの、ネギに含まれている成分が関係していそうです。

「ネギのツンとした匂いの元であるアリシンという成分が、風邪の症状緩和に貢献していそうです」(石原先生)
というように、アリシンにはビタミンB1の吸収を高める効果があり疲労の回復や血行促進効果が期待されます。

また、ネギオールという特有の成分にもウイルスの殺菌作用があるため風邪対策にぴったりの食材です。

皮膚や鼻からは栄養を摂取できないので、首に巻くのではなく、食事として口に入れた方がよさそうです。

Q.たまご酒って本当にきくのかなぁ(男性・55〜59歳)

食材のうんちくで、次にあげられるのはたまご酒です。
昔からよく言われるうんちくですが、こちらはいかがでしょうか?

「身体を温めることと、たまごで良質なタンパク質を摂ることには、風邪の症状緩和に一定の効果はありそうです」(石原先生)

たまご酒を飲んでゆっくり寝る、ということは意外と理にかなっていそうですね。

Q.ダイエットでキャベツの千切りを毎日の夕食で最初に食べるようにしていますが、キャベツは風邪薬の効果を弱めると聞きました。本当でしょうか?(男性・50〜54歳)

「キャベツの成分が、風邪薬に含まれる解熱鎮痛成分であるアセトアミノフェンという成分の排泄を促すことで効力が低下するためだと考えられます。とはいえ、これは辛い熱を抑える解熱剤の成分のみの話です。風邪を引いている時に、キャベツを大量に食べるというのもあまりないと思いますのでそこまで気にされなくても大丈夫です」(石原先生)

Q.生姜湯を飲む。(男性・65〜69歳)

「伝統的な知恵ですが、生姜に身体を温める成分があるため、風邪の改善に一定の効果がありそうです」(石原先生)

Q.市販の風邪薬を飲み続けることは風邪を治すのに効果的なのか?(男性・35〜39歳)

今度はよくお世話になるであろう薬の話です。

「風邪の原因の多くはウイルスです。風邪薬と聞くと風邪の原因であるウイルスを殺菌すると誤解されがちですが、あくまでも風邪に伴う辛い症状を緩和するためのものです。風邪の原因となるウイルスは全容が解明されておらず、治療薬がないのが現状です。

風邪の場合は、2・3日安静にしていれば改善してきますので、長期間風邪の症状が続いている場合は別の病気の疑いがあります。病院で医師の診察を受けてください」(石原先生)

Q.病院から処方された薬はどのくらいもちますか?(女性・50〜54歳)

「パッケージに入っている錠剤であれば半年くらいは大丈夫です。お子さん用の粉薬やシロップは、一度開封してあるので、その時限りと考えていただいた方がいいと思います」(石原先生)

Q.症状に合わせて風邪薬を変える必要はどこまであるの?(女性・45〜49歳)

「鼻水があまり出ていないのに、鼻水を止めるような薬を使うと、咽喉が乾燥して痛みや咳が悪化することがあります。症状に合わせた薬を使うことは大事です」(石原先生)

もし他にも薬を服用している場合は飲み合わせが気になるかもしれません。薬選びに迷ったらかかりつけ医や薬剤師に相談するのも一手です。

Q.マスクをしてもウイルスの侵入は防げない?(女性・30〜34歳)

「マスクは予防よりもウイルスが含まれる飛沫が拡散するのを防ぐ意味合いが強いものですが、外からのウイルスを含む飛沫の侵入もある程度は防げると思います。むしろ、正しい装着の仕方が重要です」(石原先生)

マスクをする際には、鼻、頬、顎に隙間がないようにぴったりと装着するのが重要です。帰宅してマスクを外す際には、紐から外してすぐに手を洗うようにすると衛生的ですよ。

Q.約30年前に暖房(ストーブ)をやめて以来、風邪をひく頻度が激減しました。暖房が風邪の原因になり得ますか?(女性・55〜59歳)

「どのようなストーブを使っていたのかはわかりませんが、空気の乾燥や粉じんなどの影響が考えられます」(石原先生)

乾燥すると活発になる菌もいるため、エアコンやストーブを使う際は加湿をすると予防に役立ちますよ。

Q.風邪による鼻水や鼻づまりに、大根おろしの汁を脱脂綿に浸して鼻の中にいれると、一気に治ります!但し、辛みのない大根にしないと涙がとまらなくなります。(女性・50〜54歳)

今回寄せられた中で一番インパクトがあったのがこちらの投稿です。
想像するだけで涙が出そうですが、石原先生の答えは意外なものでした。

「大根に含まれる酵素がたんぱく質を分解するので、鼻閉に効果があるのだと思います。荒療治なのでお勧めできません」(石原先生)

無理をなさらぬようにと願うばかりです。

いろんな対策があれど基本は栄養と安静

多彩な風邪対策方法が寄せられ、編集部でも初耳なものが多数ありました。

風邪対策の基本は栄養補給と安静です。熱や咳など風邪の症状が強く出ている場合は薬を使いましょう。
1週間程度でよくなるはずですが、いまいちよくならない場合は病院にいくのが吉です。

仕事や家事でなかなか難しいかもしれませんが、風邪の時はしっかり休んでくださいね。

(文・kencom編集部)

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