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2019.12.27

【Q&A】プロが教えてくれました!年末大掃除のギモンあれこれ

kencom公式ライター:春川ゆかり

年末の大掃除、寒いし水は冷たいし、手も荒れやすくなるので大変ですよね。

上手な大掃除の仕方は教わる機会もなく、毎年なんとなくお掃除を進めている人も多いのでは?表面上はきれいになっていても、実は適切なお手入れができていなかったり、コツを知ればより効率的にお掃除ができたりすることもあります。

そんな掃除・大掃除にまつわるさまざまな疑問を解消すべく、お掃除の専門家の本橋ひろえさんに詳しく教えていただきました。

大掃除にまつわるQ&A

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掃除をスムーズに進めるために、意外にも重要な点は「気温」。特に油汚れは空気が温かいと汚れが落ちやすくなるので、なるべく暖かい日にキッチンなどしつこい油汚れがある場所から掃除しましょう。また、掃除の手順は「高いところから低いところへ」そして「奥から手前へ」がポイント!

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窓や換気扇など「空気の流れる場所」と、お風呂場やキッチン、トイレなど「水の溜まる場所」を整えると、家中の空気の循環がよくなります。日頃からこまめに掃除しておきたい場所ではありますが、一年のはじまりを気持ちよく過ごすためには特に念入りに掃除しておくとよいでしょう。

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クローゼットは水回りのようには汚れにくく、主に衣類から落ちた「ほこり」が溜まります。掃除する時は、まずクローゼット内の荷物をすべて出し、全体的に掃除機をかけたら、隙間部分のほこり取りをしっかりおこないましょう。

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お風呂のカビは、日頃のケアで発生しにくくなります。まずは毎日お風呂に最後に入った人が、カビの栄養源となる飛び散った洗剤類をシャワーで流し、スクイージー(水切りワイパー)で浴室全体の水気を切るようにしましょう。3分程度で終わりますよ。
また週末の時間があるときには、浴室の換気扇のほこりを取りましょう。換気しやすくなり、また換気扇の隙間にカビが生えるのを防ぎます。

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キッチン家電などを除き、基本的に家電製品は水に弱いためアルコールでの拭き掃除がおすすめです。電子レンジや炊飯器はもちろん、テレビなどにも安心して使えます。
また、レンジやコンロなど、ガンコな油汚れには重曹水をキッチンペーパーに含ませ、汚れに貼り付ける「重曹パック」が効果的。製品や汚れを見極めながら、アイテムを使い分けてみましょう。

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床掃除をするときは、まず掃除機をしっかりかけてほこりや髪の毛など大きな汚れを吸い取って、最後に重曹水を染み込ませた水拭きがおすすめ!掃除機だけでも十分に思えるかもしれませんが、足裏についた皮脂汚れは水拭きでないと落とせません。もし水が使えない床材の場合には、揮発性の高い「アルコール」を使ってみましょう。

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実は、日頃から成分の強い合成洗剤を使わなければ、手肌がひどくは荒れにくくなります。また、ハンドクリームを塗ってもすぐに洗い物などしてしまっては塗った意味がありません。なので、ハンドクリームを塗るとしても就寝前に。手肌の荒れが気になる人は、洗剤を見直すことで改善されるかもしれません。

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レンジフードにこびりついた油汚れは、なかなか手強い汚れです。歯ブラシなどの小ぶりなブラシでも掃除が難しいため、そんな時には「親方棒」など換気扇用の小さなヘラがとても便利。これは「洗う」というよりも「こそげ落とす」役割で、なかなかほかのアイテムでは代用できません。あらかじめ汚れを浮かしやすくしておけば、強い力をかけずとも、隅々までピカピカに仕上げられますよ。

本橋ひろえ(もとはし・ひろえ)

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北里大学衛生学部化学科(現・理学部化学科)卒業後、室町化学工業株式会社(現・室町ケミカル株式会社)にて合成洗剤製造などを担当。結婚後、掃除・洗濯・洗剤を主婦目線で、かつ科学的に解説するナチュラルクリーニング講座を開始。著書に『ナチュラル洗剤そうじ術』、『ナチュラルおそうじ大全』など。

著者プロフィール

■春川ゆかり(はるかわ・ゆかり)

フリーライター・編集者。大手IT企業にてウェブメディアの広告やマーケティング業に携わる。その後フリーランスのライターとして独立し、住まい・子育て・ヘルスケアなどのジャンルで執筆。

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