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2019.11.20

【ウエスト-3cmも可能かも】ご飯に「麦」を加えると太りにくくなるって本当?

ダイエットプラス

江戸時代、江戸患い(脚気)にはビタミンB1が豊富な麦ごはんが良いとされてきました。そして時代が変わった現在では、メタボに麦ごはんが良いとされています。今回は、麦の栄養価と、麦ごはんにすると太りにくくなる理由について、管理栄養士が解説します!

麦の食物繊維は話題のスーパーフードにも勝る!

江戸時代から「麦」はスーパーフードとして使われていた?

江戸時代、江戸患い(脚気)には麦飯が良いとされてきました。そして明治時代に入ってから軍人に脚気が多発した際にも、白米ではなく麦飯を採用することで、脚気の患者を減少させたという、長い歴史を持つ麦飯。

これは麦に含まれるビタミンB群が、白米を主食にすることで起こるビタミンB1不足を補うことで脚気を治したとされています。当時から、麦に含まれるビタミンB群が注目されていたということですね。

食物繊維は さつま芋の4倍、ゴボウの2倍!

栄養面で注目すべきは、麦の食物繊維の量です。
今ブームのもち麦は、なんと12.9gも食物繊維を含んでいます。

他の穀類でいうと、精白米0.5g、玄米3.0g、アマランサス7.4g、キヌア6.2g…となりますので、麦の食物繊維の量がずば抜けて多いということが言えます。そう、スーパーフードと呼ばれるアマランサスや、キヌアにも大きく差をつけてダントツの多さなんです。

※すべて100gあたりの値

食物繊維の量だけでなく質にも注目!

女性の大敵「便秘」を解消!さらに水溶性の食物繊維で太りにくい体質に!

食物繊維には水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維があります。不溶性食物繊維は便のカサを増やし、便秘を改善する働きが有ります。

一方、水溶性食物繊維は腸内細菌による分解が早く、腸内を酸性にして悪玉菌のはたらきを抑えます。また善玉菌のえさにもなるため腸内環境を改善します。

さらに水溶性食物繊維は食後の血糖値の急上昇を抑えます。血糖値が急上昇すると体の中に糖を取り込む働きが活発になり太りやすくなりますが、水溶性食物繊維の働きは糖の吸収をゆっくりとさせるため太りにくい体になります。

大麦には、太りにくい体をつくる水溶性食物繊維がいっぱい!

食物繊維が多いといわれる野菜や穀類、豆類は、水溶性食物繊維に比べ、通常2~6倍の不溶性食物繊維が多く含まれています。
そんな中、押し麦やもち麦などの大麦だけは特別!水溶性食物繊維の方を多く含んでいます。

押し麦や大麦…違いは何?

種類や加工が違います

江戸時代・明治時代の麦飯は、大麦を時間をかけて下茹でしてから、お米と一緒に炊くという手間のかかるものでした。大正時代に「押し麦」が開発され、大麦に水を加えて皮をやわらかくしつつ、蒸気を当てながらローラーで押しつぶすという方法がとられると、一気に麦飯が作りやすくなりました。

「押し麦」の種類はうるち米です。最近では、もち米の「もち麦」も出回っています。押し麦よりも更に食物繊維が多く、食感もモチモチ。厚さもぷくっとしているので、麦飯だけでなく、ゆでてサラダのトッピングやヨーグルトにかけて食べることも可能です。

まとめ

いかがでしたか?長きにわたって人々の健康を守り、スーパーフードよりも高い栄養価をもつ「麦」。
麦ご飯やトッピングなどで、ぜひ普段の食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

(著者:水谷 俊江 (管理栄養士))

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