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2019.11.09

第一印象で「損する男」と得する男の決定的な差|清潔感は先端に宿り、全体を判断する材料に

東洋経済オンライン

「この人は身だしなみに気を使っているな」。そう思う理由とは?(写真:Fast&Slow/PIXTA)

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「この人は身だしなみに気を使っているな」。そう思う理由とは?(写真:Fast&Slow/PIXTA)

「人は見かけによらぬもの」ということわざが浸透しているにもかかわらず、人と対峙したとき、誰もが「相手の印象」から影響を受けています。

仕事の成果や人間性を公正に見てもらうためにも、見た目の印象で損をする訳にはいきません。とくに、相手から誤解されない防衛策として「清潔感に気を配る」ことは効果的です。ところが、「その重要性はわかるけれども、具体的な対策がわからない!」という悩みを多くのビジネスマンからよく聞きます。

「感」という言葉から察するとおり、雰囲気を表す定義はあいまいですが、どうやって清潔感を出せばよいでしょうか。

「ただ服を着る」から卒業する

拙著『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』でも解説していますが、清潔感のスタート地点は「マイナス要素をゼロにすること」。そのための方法を詳述する前に、まずは多くの人が陥りがちなNGポイントについて解説します。

「着飾る」という習慣がないわれわれ男性は、女性に比べファッションに関心をもちづらく、そのまま歳を重ねていきます。20代のころまでは、若々しい雰囲気でそれなりの格好がつきます。ところが、40代を意識しはじめる38歳ころから、「似合う服がわからない!」と悩む男性が少なくありません。顔のシワや毛量の変化によって、「それまでの服が合わなくなってきた」という実感が湧いてくるからです。

このとき、多くの男性は「選ぶ服そのもの」を変えようとします。ところが、「服そのもの」よりも「服をどう組み合わせるか」のほうが、実は重要です。組み合わせを間違えてしまうと、どんなに高価なジャケットも、全身のバランスを崩してしまいます。結果的に「マイナス要素」が悪目立ちし、清潔感を損なってしまうおそれがあるからです。

つまり、「プラスをつくる」のではなく、「マイナス要素をすべて取り除く」ことで清潔感は生まれます。そのためには、「ただ服を着る」ということから卒業する必要があるのです。

人は無意識のうちにビジネスファッションの先端、「シャツの襟先」「ジャケットの袖先」「ネクタイの剣先」「靴のつま先&かかと」をチェックしています。この4つのポイントに「身だしなみを整えた痕跡」を残すことで、マイナス要素を取り除き、清潔感は生まれます。では、各先端の整え方について、具体的に解説します。

無意識に人がチェックしている!4つのポイント

1.シャツの襟先

シャツの顔ともいえる「襟立ち」は、人が無意識にチェックするポイントの1つです。顔にいちばん近いため、相手と顔を合わせるたびに必ず目に入ってきます。凛とした襟立ちを保つために欠かせないアイテムが「カラーキーパー(カラーステイ)」です。

シャツ襟先の形状をピシッとしてくれる「襟の芯」のようなもの。襟裏にあるポケットに入れて使います。ビジネス用のシャツには、あらかじめカラーキーパーが入っていますよね。

ところが、キーパーを挿したままクリーニング屋さんにシャツを預けてしまうと、9割以上の確率で、これは捨てられてしまいます。もし、すでにキーパーがないならば、ツープライススーツ量販店やネット検索で購入しましょう。10組200円程度の価格帯でピシッとした襟立ちが手に入ります。

2.ジャケットの袖先

シャツの袖先は、ジャケットから1センチ程度見せることが正解です。そもそもシャツは、ヨーロッパでは下着と認識されているため、ジャケットの袖裏に皮脂が付着することを防ぐという役割があります。だからこそ、ジャケットから1センチ程度出すことが当たり前なのです。また、視覚的にもダークカラーのジャケットに対して、白いシャツが袖からチラッと見えると、そのコントラストが爽やかなメリハリを生み出してくれます。

3.ネクタイの剣先

ネクタイは、立ったときに剣先がベルトの位置にくる程度の長さに収めましょう。ベルトより明らかに短い場合はコミカルな印象ですし、長すぎる場合はだらしない印象です。

とくに、このだらしないという見え方は清潔感をかき消す天敵です。そして、ネクタイ結び目の緩みも「だらしなさ」を助長します。だからこそ、プレーンノットではなくセミウインザーノットを推奨しています。この締め方は、ノットと呼ばれる結び目をコンパクトに保ちながらも緩まないからです。

4.靴のつま先&かかと

「足元を見る」ということわざもあるように、人は相手の実情を判断するときに、足元をチェックする習慣があります。事実として、足元から推測できる情報は意外と多いからです。どんなに緻密なプレゼンをしても、靴の手入れがなされていなければ、その説得力はだらしなさで打ち消されてしまうかもしれません。


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そして、靴のつま先に加え、かかとにも注目が必要です。とくに、女性と接することが多い職場の方にとっては重要になります。女性はヒールのかかとを修理することが多く、男性の靴を見たとき、かかとのすり減り具合がよく目につくそうです。

ゴムがすり減って靴底の革の色が見えている靴は、今すぐ修理に出しましょう。

「清潔感がある」とは、細部に「残念なところがない」ということ。初対面で印象がいいと感じた人に対して「この人は身だしなみに気を使っているんだろうな!」と感じた経験は、誰もがあるのではないでしょうか。

「感」で表現されている「清潔そうな雰囲気の正体」は「身だしなみを整えた痕跡」、その集合体といえます。以前、あるホテルマンの方から、「清潔感は先端に宿る」と教えてもらいました。人は、「つま先」「指先」「毛先」など、人間の先端パーツを見て全体を判断する傾向があるそうです。この話は服にもそのまま当てはまります。

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森井 良行:ビジネスマンのためのスタイリスト

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