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2019.11.26

出汁パックで料理の幅が広がる!洋風にも合う出汁使いのコツ

kencom公式:管理栄養士・圓尾和紀

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これまでの記事では、出汁の健康的なところや、手軽に本格的な出汁が楽しめる「出汁パック」についてご紹介しました。

今回は、より具体的に出汁パックを日々の食生活に取り入れるコツや料理をご提案します。味噌汁など和食だけにしか使えないのでは…というイメージを持っている方に、もっと出汁を身近で手軽なものだと感じていただければと思います。

一日一出汁で食生活が変わる

これまでの記事で触れたように、出汁を活用することで料理にうま味が加わり料理がより美味しくなります。さらに間食防止や濃い味のとりすぎを防ぐ可能性があるなど、出汁にはさまざまな健康効果も望めます。

いろいろな食材の栄養素とその効果やバランスを考えることも大事ですが、朝昼晩のどこか1つの食事でも出汁を取り入れる、そんな”一日一出汁生活”に役立つのが出汁パックです。気負わずいろんな料理に出汁を使ってみましょう。

出汁パックで簡単!和洋に合う出汁の使い方

ではさっそく、出汁を使ったアイデアや、出汁パックならではの活用術をご紹介します。

出汁=和食のイメージが強いですが、ちょっとしたアイデア次第で和洋問わずいろんな料理に活用できますし、洋食のイメージが強い料理も出汁を使うことで白米にも合う一品に仕上がりますよ。

出汁パックの中身を振りかけるだけ

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まずは定番の炊き込みご飯から。通常は各種野菜やきのこ、魚介類や肉などの具材を入れて、あらかじめとっておいた出汁でお米を炊くのですが、出汁パックなら中身をそのまま入れるだけ。出汁をわざわざとる必要がありません。
出汁パックを破って中身を具材と一緒に加えることでごはんに出汁の風味が移り、また粉末状の出汁も具材として摂取することができます。

食品添加物などが気になるという方も、市販の炊き込みご飯の素を使わずに美味しい炊き込みご飯が楽しめます。

うま味の組み合わせで、洋風料理にも合う

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「出汁」といってまず浮かぶのが汁物料理でしょう。日本のスープといえば出汁の味を楽しむお吸い物や味噌汁がありますが、和の食材や味付けに限らなくても美味しいスープが作れます。
例えばトマトを使ったイタリアのスープ「ミネストローネ」を出汁を使って作ることもできます。イタリア料理でよく使われるトマトやチーズといった食材は日本の出汁食材である昆布や鰹節と同じで料理にうま味を加える役割があり、組み合わせると意外によく合うのです。本家のミネストローネよりもカロリー控えめでやさしい味わいに仕上がります。

出汁使いで、特別感のあるご馳走にも

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普段の料理以外にも友達が家に来たときや、少し特別な日の夕食にも出汁パックは活用できます。

例えば大きな塊の牛肉と野菜類などを煮込んで作るポトフを出汁で和風にアレンジしたり、卵焼きに出汁を加えてだし巻き玉子にすると途端に特別感が出ます。また、シチューも出汁に豆乳、味噌を使えば植物性なのにコクがあって本家のシチューにも劣らない和風のシチューが作れます。

いろんな料理で活用してみよう

出汁=和食というどこか堅いイメージを持ってしまいがちですが、使ってみると意外と応用範囲が広いことに気づくことでしょう。料理が美味しくなって健康やダイエットにも一役買ってくれる一日一出汁生活をあなたも始めてみませんか。

著者プロフィール

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■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

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