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2019.08.06

クールビズ姿がどこか残念な男の思わぬ盲点|薄着でノージャケットだからこそ目立つ

東洋経済オンライン

本人はイケていると思っていても周囲はそう見ていないかもしれません(写真:horiphoto/PIXTA)

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本人はイケていると思っていても周囲はそう見ていないかもしれません(写真:horiphoto/PIXTA)

「クールビズは快適なんだけど、いまだに正解はわからないんだよね」

クールビズスタイルで過ごすビジネスマンが目立つこの季節、40代ビジネスマンにファッションアドバイスをしていると、こんな声を耳にします。スーツにネクタイを絞めることに慣れすぎた男性は、「薄着の着こなし」で間違いを犯すことがあります。

残念な人が陥る!ビジネスファッションマナーの盲点

クールビズのガイドラインは各社とも明確です。ところが、クールビズが浸透した結果、ワイシャツからポロシャツまで、身だしなみの選択肢は増えても、「着こなしのあり方」は各自に委ねざるをえません。

クールビズの基本ともいえる「ワイシャツ」「ポロシャツ」「ベルト」の盲点、そして昨今、認知を得てきたTシャツを合わせる「最新クールビズ」まで、おしゃれ目的ではなく、対人関係を意識したビジネスファッションマナーの視点で、「季節特有の印象問題」を紹介しましょう。

ノーネクタイ姿の落とし穴「シャツの襟裏」

夏、薄着だからこそ見落としがちな盲点があります。たとえば、ワイシャツの第1ボタンを外すこと。周りからは、こう見えています。

「第1ボタンが開いているとワイシャツの襟裏まで目がいってしまうのですが、襟裏が黄ばんでいる男性は意外と多いんですよね」(29歳営業職女性)

自分が鏡の前で身だしなみを整えるとき、正面から姿を確認するため、襟裏の汚れまでは意識が向きません。ですが、斜めの位置で人と対峙すると、相手は自然に襟裏まで目がいきます。

私は職業柄、名刺交換した女性たちから「社内にいる男性同僚の身だしなみ」について教えてもらうことがあります。女性は男性以上にチェックが厳しいです。ただし、本人に指摘はしません。ニオイと服はセンシティブな問題なので、なかなか身内以外は指摘してくれないのです。とくに、独り暮らしの人ほど感度を高める必要があります。

シャツ襟裏の汗ぬきをクリーニング屋さんに頼むことで、襟裏の黄ばみは解決します。自分ではなかなか気づかない「薄着の盲点」を知ることで、夏も清潔感あるノーネクタイのワイシャツ姿をキープしましょう。

薄着の落とし穴はポロシャツにも潜んでいます。

真夏のポロシャツは、オン・オフ問わず重宝しますが、ワイシャツとはまったく異なる「着こなしの工夫」が必要です。「シャツ」という言葉からワイシャツの扱いと大差がないよう思いがちですが、ポロシャツはTシャツに近い存在です。だからこそ、ワイシャツ姿ではありえなかった「乳首透け問題」や「丈の問題」が頻出します。

「鹿の子」と呼ばれる通気性と肌さわりがよいポロシャツ特有の生地は、ワイシャツに比べ、たとえ肌着を身につけていたとしても、透けて見えやすいのです。

とくに、爽やかな白いポロシャツはそのリスクが高く、知らずに恥ずかしい思いをしてしまうことがあります。グレーのポロシャツは汗染みが目立ちやすいという特徴があります。つまり、ビジネスシーンで着用するポロシャツは紺や黒などのダークカラーを選ぶのが無難なのです。

ポロシャツ姿をゴルフスタイルに見せない工夫

次に、「ポロシャツ丈の問題」。ポロシャツがワイシャツと違う最大のポイントは、裾をパンツに入れるときに、ビジネスというよりゴルフのスタイルに見えること。とはいえ、長い着丈のポロシャツで裾を出すと、だらしなく見えます。

解決策は2つです。1つ目は、「裾を出すことを前提にした着丈が短いポロシャツを選ぶ」こと。目安は、試着したとき、ズボンのファスナーが半分隠れる程度です。ズボンのファスナーが全部隠れるタイプは、裾を外に出して着たときにだらしなく見えます。ですが、ショップでは、そういう説明表示はありません。店員さんに確認しましょう。

2つ目は、「ビズポロ型を選ぶこと」。ビズポロはポロシャツ同様の鹿の子生地でありながら、シャツと同じ形状をしているため、パンツインすることを前提としています。以上2点の問題をクリアしたポロシャツであれば、ポロシャツで失敗することはありません。

もし、あるとするならば、襟元から見える肌着リスクです。高温多湿の日本で肌着は必需品ですが、その役割は汗を吸収するものなので、肌着は見せてはいけません。肌着から出る生活感は、レストランに例えるならば、清掃用具が見えているようなものだからです。

ワイシャツ・ビズポロ、どちらの着こなしであっても陥る最大の見落としが「ベルト」です。普段は、ジャケットを羽織っているので目がいきませんが、ノージャケットだからこそベルトが目立ちます。

ところが、明らかに革が傷んだベルトを締めている人を見掛けます。なかには十年選手くらいに見えるベルトを締めている人もいるのではないでしょうか。ベルトの基本は「靴の色に合わせること」。また、ピンバックルという穴にピンを挿す一般的なビジネスベルトであれば、5個空いている穴の真ん中が基本です。

以上を踏まえて、革自体がヨレていないもの、その目安は明らかに目立つシワが入っている場合、もしくは、表面の色が一部剥げている場合は替え時です。

どこまで許される? 白Tシャツのクールビズ

クールビズの基本といえば、ワイシャツ姿。どんなに崩してもポロシャツにチノパンという認識が一般的なのではないでしょうか。ところが、昨今ツープライススーツ量販店を見まわしたとき、サマージャケットに白Tシャツといった格好をよく見掛けます。

もちろん、業界的に導入している会社はごく一部かもしれません。ですが、お店の扱いを見る限り、この数年で劇的に増えています。背景には技術繊維と呼ばれる機能性を付した化学繊維の発展があると私は見ています。

通気性・速乾性抜群のサマージャケットの見栄えが想像以上によく、クオリティーが高くスタイリッシュに見えます。着心地はスポーツウエアと変わらず、でも、見た目はジャケットそのもの。これに地厚な白Tを合わせる姿を見掛けます。もし、こういう恰好をされるならば、Vネックではなく丸首を選びましょう。ビジネスの場だからこそ、肌の露出を極力避けるためです。

もちろん、東京の丸の内や大手町でこんな格好をしている人は現時点ではごく少数でしょうが、今後数年でクールビズの多様化はさらに進む予感があります。「ワイシャツ」「ポロシャツ」「Tシャツ+サマージャケット」。夏でもネクタイにスーツという時代の面影は、もはやありません。

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森井 良行:ビジネスマンのためのスタイリスト

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