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2019.05.01

「自分の名前」をきれいに書くちょっとしたコツ|コツさえつかめば見違えるほど美しくなる

東洋経済オンライン

自分の名前をきれいに書くコツをお伝えします(写真:sunabesyou/PIXTA)

参照元:https://toyokeizai.net/articles/-/278365?utm_source=deschl&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=article

自分の名前をきれいに書くコツをお伝えします(写真:sunabesyou/PIXTA)

これまで2000人以上の方にペン字を、お教えしてきましたが、必ず聞かれることがあります。それは、「どうしたら自分の名前をきれいに書けるか」です。

結婚式などの冠婚葬祭、親戚の方々への年賀状、お子さんがいるお母さんなら学校との連絡帳など「手書き」で名前を書くときは、人生の節目であったり、人柄を見られたりすることが多くあります。

特に社会で活躍されているビジネスマン、役職のある男性は「子どもっぽい字で名前を書くのは恥ずかしい」と思われている方が多いようです。

拙著『自分の名前がきれいに書ける! 萩原季実子の大人の美文字レッスン帳』でも紹介していますが、どんな名前の方でも、わずかなポイントを押さえるだけで、見違えるほど名前はきれいに書けます。

一からペン字を習うのも時間はもったいない。自分の名前だけでもきれいに書きたい。という方にはおすすめの方法です。

「へん」と「つくり」のバランスを整える

例えば、林や滝のように「へん」と「つくり」があるものを見てみましょう。

「林」という字。同じ大きさの「木」が2つ並んでいると思っていませんでしょうか。実は少し、違います。

林は、へんとつくりで左右に分かれている漢字なので、左側の「木へん」は左右幅を少し小さくして書きます。その黄金比は、1対2です。

「森」も同じ大きさの木が3つ並んでいるのではなく、木と林に分かれているので、木が3つと思って書いてしまうと印象が幼くなります。

日本人の苗字ランキングでも、1位「佐藤」、2位「鈴木」、3位「高橋」と、へんとつくりのある漢字が使われています。

自分の名前に使われている漢字が、どのバランスで書けばよいのかを知ると、一気にきれいに書けるようになります。

下の字をご覧ください。ちょっとした工夫次第で、同じ名前でも印象は大きく変わってきます。

ポイントを押さえれば簡単にできる

例1は、なんの工夫もしていない文字です。少し子どもっぽい印象ですね。

例2は、カチッとした印象の字です。男性らしく、堂々とした印象になるように「打ち込みを入れる」「スキマをあける」などのメソッドを使ったものです。

例3は、柔らかな印象になるよう「線をつなげる」「角を丸くする」などのメソッドを使っています。

「カチッとした大人らしい印象に見せるか」「品のある柔らかな印象に見せるか」、あなたはどちらを選びたいでしょうか? それぞれの書き方のポイントについて解説します。

カチッとした名前を書くにはポイントが4つあります。

1、打ち込みを入れて書き始める

名前を書くときに悩みやすいのが、「とめ」「はね」「はらい」などの文字のバランスです。

自分の名前で使う漢字はどのバランスがいちばんきれいなのか、本当に難しいところですよね。しかし、この「打ち込み」のメソッドはどんな漢字にも対応可能です。

ただ真っ直ぐな線ではなく、書き始めに「ため」をつくって、斜め45度に打ち込みを入れて線を書きましょう。縦線、横線、どの線も真っ直ぐだと、メリハリがなく子どもっぽい印象になります。

2、一、二、三で横線きれい

名前の中で、横に長い線を使った漢字はいくつもありますが、例えば「六」「立」「生」のようにほとんど1~3本で成り立っています。

1本の漢字は「一」、2本の漢字は「二」、3本の漢字は「三」をイメージして書いてみましょう。漢数字「一、二、三」のヨコ線の方向を意識することで、落ち着きのある名前が書けるようになります。

すき間法を使う

3、すき間法で品のある字に

「目」や「明」のように、囲みの中にある横線がある漢字を名前にもつ人は意外と多いのではないでしょうか。佐藤や藤原といった名前に使われる「藤」の字の中にも「月」が使われています。

囲みの中に横線のある漢字を見つけたら、線の端をきっちりと囲みに触れさせないのがポイントです。

あえて両サイドにすき間を作るように書いてみましょう。それだけで字に抜け感が出て、名前の雰囲気がどこか上品になります。

4、四角は逆台形でスマートに

田中の「田」や谷口の「口」など、横が長い四角をもつ漢字は真四角(正方形)ではなく、徐々に面積が小さくなる「逆台形」にすると、引き締まった印象になります。

「高」や「南」など底辺が欠けている漢字でも四角になる部分は逆台形で書くといいでしょう。

ただし、「日」や「月」など縦長の四角を持つ漢字は、垂直に線を下ろして長方形を作ります。縦長の四角は逆台形にしないようにしましょう。

続いて品のある柔らかな印象になるように名前を書くポイントを3つ紹介します。

1、線をつなげて、柔らかい印象に

柔らかさを出すポイントは、次の線へのつながりです。「一」「二」「三」「川」などを書くときも次の字へのつながりを意識して、書き終わりは止めないで内側に向けてすっと「はね」を入れることで、印象はぐっと変わります。

2本、3本と線が増えていったときは、すべての線をつなげずに最後の2本だけをつなげるといいでしょう。

「三」なら、1画目と2画目はつなげず、2画目と3画目をつなげます。「川」も同様に、最後の2画の線だけをつなげると、柔らかい印象に変わります。また、強い打ち込みを入れないほうがしっとりとした字になります。

ポイント2、3は?

2、はらいはすき間を空ける

「人」「木」「大」などのはらいが使われている漢字は、右はらいの書き方を工夫するだけで、柔らかな印象を与えます。

ポイントは、線をつなげずに少しだけすき間を作り、最後をしっかり払わずに止めることいいでしょう。

3、角に丸み(曲線)をつける

「智」「里」「京」「結」など、四角が入った漢字は角張った印象になりがちですが、曲線を使うことで、柔らかく、こなれた印象の字になります。

まず覚えていただきたいのが、四角の書き方です。「口」のような四角の文字は、数字の2を書くイメージですっと書きます。この応用が中とじです。


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「日」「田」のような字を書くときも、しっかりと中をとじず、2を書くようにします。「角を丸くする」とは、「田」や「山」などの角張った文字の折れ部分は丸みのある曲線で書きます。カクカクさせず、全体を丸くすることで上品な印象になります。

名前から受ける印象はすごく大事ですよね。

「どんな人」だと思ってほしいかで書き方を変えることもできます。「字は体を表す」と言う通り、ビジネスの間柄でこそ、手書きの名前で自分のイメージを伝えてみては、いかがでしょうか。

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萩原 季実子:ペン字講師/ペン字・筆ペン教室my MOJI主宰

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