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2019.04.17

外見で損する40代男性の「抜け落ちポイント」|服や装飾品を変えるだけで印象も一変

東洋経済オンライン

見た目がやぼったいとか、服のセンスがイマイチだというだけで、性格や仕事の面までもマイナスのイメージを持たれてしまうかもしれない(写真:Pangaea/PIXTA)

参照元:https://toyokeizai.net/articles/-/276622?utm_source=deschl&utm_medium=http&utm_campaign=link_back&utm_content=article

見た目がやぼったいとか、服のセンスがイマイチだというだけで、性格や仕事の面までもマイナスのイメージを持たれてしまうかもしれない(写真:Pangaea/PIXTA)

9割のビジネスマンが、服装で「損」をしている。大多数の人は実力があっても「見た目」で損をしているのだ。裏を返せば、「見た目で優位に立つ」チャンスは誰にでもある、ということを意味する。

大きな仕事を任されたり、チームリーダーに抜擢されたり、チャンスに恵まれる人と、そうでない人がいる。その差は「どこで」生まれるのか疑問に感じないだろうか。実は成功に大きな影響を与える外見の大切さを、近著『男の服が、人生を成功に導く』より、セルフブランディングに成功した例を挙げながら解説する。

SNSで顔を売りたいなら、服を変えよ

10年ほど前は、インターネット上に自分の顔写真を出すことに、それなりの抵抗があった。ところが今は、スマホやSNSの普及により、個人が情報発信したり、ネットを舞台に個人の活躍が広がったりする時代になり、状況は一変。個人がブログやウェブサイト、SNSなどに自らのプロフィール写真を出す機会が圧倒的に増えている。

時代の波に乗ったつもりで、何気なく自分のプロフィール写真をインターネットで公開している人がいるとしたら、本人の利益を損なう結果になるかもしれない。なぜなら、プロフィール写真で判断されるからだ。見た目がやぼったいとか、服のセンスがイマイチだというだけで、性格や仕事の面までマイナスのイメージを持たれてしまうかもしれない。

優れたプロフィール写真とは、自分がいいと思う服や表情で写真に収まることではない。伝えたい自分のイメージを表現し、コントロールするものである。

コンサルタントの大輔さん(40歳・仮名)は、自分のイメージを作り込んだプロフィール写真でセルフブランディングに成功した1人だ。

大輔さんはもともと、ベーシックなビジカジスタイルという装いだった。とくに見た目がやぼったいわけでも、近寄りがたい雰囲気でもない。「いい人そう」「真面目に仕事をしてくれそう」という印象があり、コンサルタントとしてマイナスな要素は見られなかった。

しかし、大輔さんは、可もなく不可もない「普通の見た目」に満足していなかった。もっと個性を表現して存在感を高めたい。普通のコンサルタントではなく、センスがよく、程よく遊びも知っていて、余裕がある人という印象を与えたい。万人受けする外見よりも、感度が高く、人生の楽しみ方を知っている人たちに刺さる外見を大輔さんは求めていた。

見た目で個性を表現するには、ベーシックなスタイルから徐々にエッジを効かせていくことで実現できる。例えばジャケットは、無地よりもチェック柄を選ぶことでおしゃれ度がアップ。シャツは、白無地よりも、華やかさのある淡いピンクを取り入れることで、少し色気のある着こなしを意識した。

そして何よりも慎重に選んだのがメガネだ。人の視線は真っ先に相手の「目」に向かう。つまりメガネほど注目を浴びるファッションアイテムはないのだ。フォーナインズ(999.9)のプラスチックとメタルが混合したフレームを選ぶことで、知的でセンスのよい印象が得られるように調整した。

大輔さんが新しいプロフィール写真を自身のウェブサイトに載せたところ、新規顧客からの問い合わせが急増! 余裕の感じられる見た目が、「クオリティーの高いサービスを提供してくれそうだ」という期待感を見る人に抱かせたのだと思う。

ほかにも予想外のプラス効果もあった。なんと、既存顧客の満足度が高まったのだ。サービスの質は同じなのになぜ? と疑問が生まれるが、おそらくこういうことだろう。大輔さんの外見がおしゃれになると、それに好感を持った既存顧客の意識の中で、サービス自体も実体以上の価値が感じられたのではないだろうか。これも、見た目の好印象が全体を底上げする「水増し効果」である。

センスがよく見えるプロフィール写真とは

実は、プロフィール写真にもはやりがある。

写真館のような場所で、作り笑顔や堅苦しい表情でポーズを取っても、共感は生まれない。今はもっとナチュラルな感じが好まれる。

例えば、誰かと談笑していたり、PCで作業をしていたり、日常の自然な1コマを切り取った写真のほうが人柄は伝わりやすい。スーツ姿でかしこまるより、ノーネクタイでジャケパン(ジャケットとパンツ)くらいのラフなスタイルのほうが親しみも湧く。プロフィール写真の撮り方次第で、あなたが時流に乗った人かどうかも見抜かれるということだ。

プロフィール写真は、あなた自身の分身である。そして、分身は本人も気づかぬうちにSNSで拡散され、大勢の人の目に触れられることになる。センスがよく、信頼感がある印象が広がっていくのか、やぼったい印象が広がっていくのかでは、あなたの評判のみならずビジネスにも大きな差を生む。

この先、インターネット上でビジネスや経済が完結する時代が訪れるかもしれない。プロフィール写真を通じてどのような印象を持たれたいのか。セルフブランディングツールとしてのプロフィール写真の重要性を考え直すべきときにきている。

SNSだけでなく、メディアを通して一般の人たちにメッセージを発信していきたい人に参考となる例を挙げたい。社会起業家の正樹(仮名・45歳)さんの例だ。

本来の人柄が伝わっていなかった

彼は有名大学のエリートで、スバズバと鋭く切り込む論客。会う前は、笑っているところを想像できない「怖い人」というイメージを僕はもっていた。でも実際に会ってみると、穏やかで優しい人である。明らかに、ファッションが原因で、「本来の人柄が伝わっていなかった」のだ。


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このような人には、堅いスーツスタイルよりも、ラフなビジカジスタイルがふさわしい。ビジカジスタイルの王道である、ネイビーのジャケットにグレーのスラックス、白のボタンダウンシャツの着こなしをすれば、必然的にニュートラルなイメージに近づいていく。加えて、親しみやすさと上品さをうまく演出することがポイントになる。

先ほども書いたように、服装以上に注意すべきは、実は髪型やメガネなどの顔まわりである。人は話すとき、相手の顔を見て話す。相手の靴がどれほど高価でも、それほど目に入らない。清潔感があるかどうかは、顔まわりの印象で判断される。正樹さんは、髪型を整え、メガネも銀のフレームから黒縁に変えたことで、顔まわりの印象がかなり明るくなった。

ベーシックなビジカジスタイルに着替えた正樹さんは、以前のような尖った感じはなくなり、本来の穏やかで人当たりのよい性格が外見からも伝わるようになった。そのため、言葉やメッセージは聞く人の耳にまっすぐ届くようになったのではないかと思う。

あれから正樹さんはメディア出演も増え、世間での知名度も上がった。今では大学でも教えるなど、多方面で活躍している。

もし、意見が通りにくい、相手が耳を傾けてくれない、と感じるなら、見た目に原因があるのかもしれない。相手を身構えさせる印象を与えていないか、外見をチェックしてみる必要がある。メッセージを戦略的に伝えたいなら、それに見合った印象をまとうことが大切だ。何をどう伝えるか以前に、耳を傾けてもらえる外見を整えよう。

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大山 旬:スタイリスト

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