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2019.06.09

60秒でできる!簡単むくみリフレッシュ術【フィトテラピーの基本 vol.6】

KenCoM公式:メディカル フィトテラピスト・南上夕佳

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日々の生活をもっと快適にすごせるように、植物を活用する方法をメディカル フィトテラピストの南上夕佳さんに教えてもらう連載「フィトテラピーの基本」の6回目。
年齢を重ねるにつれて、気になるのがフェイスラインのたるみや、運動後の疲労感など日常の中での悩み。
今回は、セルフケアで顔や脚をすっきりさせる方法を伺います。

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こんにちは!メディカルフィトテラピストの南上です。
フィトテラピーには、
①食べる ②飲む ③香る ④塗る という4つの方法があるというお話をしました。
前回に続いて“塗る”について、毎日をプチリフレッシュできる精油を使ったアロママッサージの方法をレクチャーします。

年齢を重ねるにつれて、男女問わず気になってくるのがフェイスラインのたるみですよね。
自分でアロママッサージをすることで、すっきりとしたフェイスラインを保つことができます。

たるみ予防にもなる!顔のコリほぐし

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はじめに用意するのは、キャリアオイルと呼ばれるベースのスウィートアーモンドオイルやホホバオイル。
もしなければ、肌の摩擦を軽減できるような油分のあるクリームでも代用可能です。
キャリアオイルに加える精油は、引き締め効果があると言われているローズマリー、フランキンセンスの精油がおすすめです。シワが気になるときはヘリクリサム(別名:イモーテル)も良いです。

お顔に精油を使うときは、0.5〜1%濃度が目安になります。
精油1滴が0.05mlなのでキャリアオイル10mlに対して、精油2滴を入れて混ぜたものを使いましょう。

手の平にオイルを10mlほどだし、そこへ精油を2滴入れて混ぜてから、マッサージをはじめましょう。

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①耳にはたくさんのツボが存在していますので、その耳を指ではさんでぐるぐると回します。10回くらいが目安。
顔の血色がアップしますし、リンパの流れがよくなってむくみが取れます。

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②次に頬骨のちょっと上、ここはしゃべっていると疲れがたまりやすくなる箇所です。
親指を支点として点で押しながら痛気持ち良いくらいの力で、コリをほぐしましょう。
頬骨のラインにそって、耳下腺(じかせん)のあたりまでギュッと押して、離して、押して、離してを3〜5回繰り返します。

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③次に噛む筋肉と呼ばれている咬筋(こうきん)。
ストレスが多い人だとかたくなって、リンパの流れが悪くなっているので、こぶしを軽く握って咬筋部分を柔らかく、上に引き上げるイメージでほぐします。10回くらい、くるくる回します。
余裕があったら、リンパを下に流しましょう。

ウォーキング後にぴったり。脚のむくみとり

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①足の甲の部分から足首にむかって、手の第二関節を使って、しごきながらほぐして流してあげます。

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②膝裏のリンパ節をやさしくもみほぐします。指を入れこんで、痛気持ちいいくらいの強さでほぐすようにしましょう。

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③最後にソケイ部に両手をあて、ゆっくり体重をかけて押してあげましょう。力をいれなくても、少し刺激をするだけでリンパが流れます。

むくみには、ローズマリー、サイプレス、ジュニパーの精油が良いので、これらをキャリアオイルに希釈してボディマッサージのときに使うと、塗るだけでさらにすっきりしますよ。
3つをブレンドするとより効果が見込めますが、もし1つだけであればサイプレスかジュニパーがおすすめです。

顔も足も、もうむくみで悩まない!

精油の効果を得たいときに、皮膚に塗布して経皮吸収させる“塗る”の場合は、早いものでも最低20分〜大体は1時間くらいかかります。
効果を得るのにスピード感はありませんが、肩や腰の痛みなど局所的な部分にダイレクトにアプローチできるのが魅力です。
ご紹介した精油を使えば、ゆっくりと体内に吸収されて、じわじわときかせられます。
お伝えしたむくみとりマッサージも効果的なので、ぜひ試してみてくださいね!

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著者プロフィール

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南上夕佳(なんじょう ゆか)
AMPP マスターフィトテラピスト、ルボア フィトテラピースクール副代表
体調を崩したことをきっかけに、中目黒にある本場フランスのフィトテラピーが学べるルボア フィトテラピースクールの門を叩く。現在は、スクールでレッスンを担当しながら数々の企業とコラボレーションし、セミナーやカウンセリングを行う。フィトテラピー発想のコスメブランド“アンティームオーガニック”ではブランドインストラクターも務める。著書に「自然ぐすり生活」(ワニブックス)。

(写真/古家佑実)