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2019.04.24

慢性閉塞性肺疾患(COPD)と喘息の違いって何?【医師Q&A】

KenCoM公式:ライター・森下千佳

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医師からのコメント

一番の違いは、「喘息」は正常に戻りますが、「COPD」は慢性的に症状が進むことです。
喘息は症状悪化によって呼吸困難が発作的に起こりますが、治れば通常に戻ります。一方、COPDでは一旦ダメージを受けた肺組織は回復せず、呼吸機能が完全に元に戻ることはありません。

もう1つの違いは、COPDの原因が主にタバコなどの有害物質なのに対して、喘息の要因はアレルギーが関与するケースが多いことです。
また、COPDは高齢者に多く見られることも違いでしょう。

■慢性閉塞性肺疾患(COPD)のことをもっと知りたい方はこちらの記事へ

監修医師

■阿部信二(あべしんじ)先生
2001年日本医科大学大学院医学研究科修了。日本医科大学大学院医学研究科呼吸器内科学准教授などを務めた後、2018年より東京医科大学呼吸器内科学分野主任教授に就任。
呼吸器疾患を通して、患者さんの人生に向き合えるような全人的医療に取り組んでいる。

著者プロフィール

■森下千佳(もりした・ちか)
お茶の水女子大学理学部卒。2000年に東海テレビ放送に入社し、主に報道記者として事件、事故を取材制作。女性ならではの目線で取材先の言葉や見過ごされがちな出来事を引き出す事を得意とする。2009年に家族の転勤で、ニューヨークに渡り4年間移住。当時日本ではなかなか手に入らなかったオーガニックのベビー商品、コスメなどを日本に届けるベンチャー起業を立ち上げに関わる。2013年帰国し翌年に女児を出産。2016年より子宮頸がん検診の啓発活動と健康教育を手掛ける一般社団法人の理事を務める。2019年よりフリーのエディターとして、主に女性と子供の健康、子育てに関する取材、発信している。

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