2018.10.31
不足しがちな食物繊維が摂れる「牛肉とごぼうのしぐれ煮風丼」【男の和ごはん・丼物編#23】
意識していてもなかなか摂りづらいのが食物繊維です。特に外食が多いと難しくなります。ですが、健康やダイエットを意識している人にとっては特にしっかり摂りたい栄養素でもあります。
今回は、そんな食物繊維を豊富に含むごぼうと相性の良い牛肉を使って、甘辛くしぐれ煮風にした丼をご紹介したいと思います。
ごぼうを食べるのは日本人だけ
見た目がどう見ても根っこにしか見えないということも関係しているのでしょうか。
世界中においても、ごぼうを食べる国は日本を除くとほとんどありません。しかし、ごぼうには豊富な食物繊維が含まれています。
食物繊維には水溶性と不溶性の二種類があり、これをバランスよく摂ることが大事です。
ごぼうにはこの二種類が非常にバランス良く、しかもたくさん含まれています。なかなかこういった食品は少なく、たとえばこんにゃくに含まれる栄養素はほぼ全てが不溶性です。
そういった意味でも、ごぼうは根菜がおいしいこれからの季節、ぜひ食卓にとりいれていただきたい野菜です。
牛肉とごぼうのしぐれ煮風丼:380kcal
【材料】(2人分)
・牛肉(切り落とし) 100g
・ごぼう 1/2本(約100g)
・しらたき 1/2パック
・紅生姜 適量
[A] 水 1/2カップ
[A] 醤油 大さじ2
[A] みりん 大さじ2
[A] 酒 大さじ2
[A] 砂糖 大さじ1と1/2
・ごはん 2膳分
・七味唐辛子 適量
【作り方】調理時間:約15分
1:ごぼうはたわしで洗い、ささがきにして水に1分ほどさらして水気を切る。しらたきは沸騰した湯で1分ほど茹でてザルにあげる。
2:鍋に[A] を沸かし、牛肉を入れ、出てきたアクを取る。ごぼうとしらたきを加え、蓋をして5〜6分弱火で煮てごぼうに火を通す。
3:丼にごはんを盛り、2をのせて七味唐辛子をちらす。
ごぼうのささがきは少し大変ですが、片方の端をまな板につけて固定し、包丁を持つ手は余計な力を抜いてシャッシャッとリズムよく行うのがコツです。千切りでは味わえない繊細な舌触りが、食材の持つおいしさをより引き出してくれます。
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著者プロフィール
■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。