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2018.09.16

はきっぱなしはNG! 靴を長く使うためのチェックリスト

KenCoM編集部

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お気に入りの靴ほど、つい好きすぎて毎日はいてしまうものですよね。
その結果、気づいたらあっという間に靴をはきつぶしてしまった、という経験はありませんか?
せっかくの大切な靴を長くもたせるためにはどうしたらいいのでしょうか。
靴のプロフェッショナルであるリーガル日本橋の店長・渡辺徹さんにお伺いしました。

渡辺 徹(わたなべ・とおる)さん

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リーガル日本橋 店長・渡辺 徹さん
お客様の足に最も適した商品をご提供する靴のプロフェッショナル。おしゃれで快適な似合う靴の提案だけでなく、お客様のライフスタイルを想像したシューケアや修理などの知識も豊富。

靴をはきっぱなしだと足のトラブルにも!?

ーー毎日同じ靴をはくのは、靴には良くないのでしょうか?

「そうですね。同じ靴を毎日はいてしまうと、靴の中にたまった汗が乾かないというのが一番の問題です。
汗が乾かないうちに、靴をはき続けると靴の中からダメージが進んでしまいます。
なるべく同じ靴を毎日はかないようにして、汗が乾く時間を持つというのが、靴を良い状態でキープする秘訣です」

靴を長く使うための4つのチェックリスト

①最低3足あるとベター! 靴を休息させよう

「理想的には3足以上持って、ローテーションするのがベターです。
そうすると最低2日は休ませられるので、十分な乾燥時間がもてます。
もっと靴が多い分には、それだけ靴が休ませられるので良いです。
1足をヘビーにはけばはくほど、長くもたせるためにはこまめにケアが必要になってきます。

スニーカーなどのカジュアルな靴であっても、もし通勤で使うのであれば、やはり休息させる時間が必要になります。
革靴に比べて、スニーカーはより蒸れやすくニオイのもとにもなりやすいので、注意するようにしてください」

②靴底の減り方をチェックして、正しく歩けているかを確認

「靴のダメージチェックは、靴底がわかりやすいです。
減り方の特徴として、比較的男性はがに股の方が多いので、外べりしやすい傾向があります。外側が極端に減ってしまうと、歩行のバランスにも影響します。

また、女性の場合は内股が多いので、内側が減りやすいです。
重心を正しく、中心にというのを意識して、正しい歩行をすると極端な靴の減りというのはなくなりますね。
なかなか意識しても難しいと思うので、こまめにチェックしていただけると良いでしょう」

③こまめにブラッシング

「理想としては、朝はくまえにブラッシング。帰宅したらブラッシングすると革靴の汚れが落とせて良い状態を保ちやすくなります」

④靴紐を外し、靴べらを使ってはく

「靴べらを使わなかったり、靴紐を結んだまま靴をはくのも靴が短命になってしまう原因です。
かかとの内側が破けやすくなったり、紐が切れやすくなってしまいます。
強引にはくのを止めて、しっかり靴べらを使い、靴紐をほどいてはき口を開いてはくことを意識すれば、靴のはき口まわりも長持ちしやすくなります」

靴の寿命を延ばす心得を知って大切に使おう!

ーーお手入れ次第で長持ちするんですね! ちなみに靴に寿命はありますか?

「お履きになる程度によって異なりますが、靴の寿命は平均2年と言われています。
ただ、革靴の場合はこまめにお手入れをしたり、修理をしたりすることでその寿命をどんどんのばせる可能性があります。
はきつぶしではなく、お手入れ次第で靴の寿命がのびるというのがメリットです。
ぜひ上記の4つを意識して、お気に入りの靴を長くはいていただきたいですね」

最近はお客様からのニーズが増えて、リーガル日本橋内にシューケアステーションもあるように靴の修理やクリーニングを行う専門店も増えてきました。
靴に関する相談や悩みにものってくれるので、セルフチェックが苦手な方へのサポートも万全。
セルフメンテナンスを心がけながら、そういったサービスも賢く利用して、お気に入りの靴を長く大切にはいていきましょう!

(取材協力/リーガル日本橋、撮影/古家祐実、取材・文/KenCoM編集部)

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