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2018.08.28

子どもの不登校「親は見守るしかないのでしょうか?」【心屋仁之助 塾】

ウーマンエキサイト

メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもの不登校。親は見守るしかないのでしょうか」という、トコさん(44歳・派遣社員)に、心屋塾認定講師の平川裕勝さんからアドバイスをいただきました。

■トコさんのお悩み

高校生の娘が不登校で悩んでいます。

中学のときから不登校で、高校は私立に進みました。不登校にとても理解のある高校なので、このタイミングで、なんとか変わってほしいと思っています。

本人も変わりたいと思ってはいるようですが、うまく前に進めていない状況です。見守るしかないのでしょうか?

※一部、質問内容を編集しています。

■心屋塾認定講師の平川裕勝さんより

こんにちは。心屋塾認定講師の平川 裕勝です。トコさん、ご質問ありがとうございます。

娘さんがご理解のある学校に通えるようになり、よかったですね。

早速ですが、トコさんは「娘さんが学校に行かないこと」のどんな点が問題だと思われていますか?

「学校に行かないと、高校を卒業できない」
「このまま社会生活ができないと、将来困る」

そういった娘さんへのご心配ももちろんあると思います。

しかし、トコさん自身の心にも、
「不登校の娘の母親だと、周りから何か言われたり、よくない噂をされたりするのではないか」
「娘さんの悩みを解決できない母親はダメだ」
といった気持ちはありませんか?

この問題を解決するヒントは、娘さんにではなく、「娘さんが不登校だとさまざまな問題が起こる」と思っているトコさん自身の心にあるのかもしれません。

トコさんが今抱いている不安、恐怖、失望感などが、娘さんを通して現実にあらわれてしまっている可能性があるのです。

なぜ、そのような不安や恐怖を抱いてしまうのか。それは、トコさんが小さい頃の経験に由来している可能性が考えられます。

幼い頃、本当は自由にしたかったのに、周りに合わせることを優先して自分を抑え込んでいたことはありませんか? 周りと同じようにしなければ、お利口さんにしておかなければと我慢して、自分を抑圧して過ごしたことはありませんか? 自分の自由よりも、周りに合わせ、人からほめられる生き方をするのが正しい…そんなふうに思ってはいなかったでしょうか?

そうした思いをしながら育つと、自然に「周りからはみ出してはいけない」「他人に認められるように行動すべき」といったルールを心の中に持ってしまう傾向があるようです。

そのルールに照らし合わせているからこそ、学校に行かない、つまり周りと違う状況にある娘さんのことを見て「このままでは大変なことになる」と思ってしまうのではないでしょうか。ひどく問題視し、不安や恐怖も感じ、さらには「こんな娘になったのは、親の私がダメだからだ」と自分まで責めてしまっているのかもしれません。

そんな気持ちになったときには、ぜひこんな魔法の言葉をつぶやいてみてください。

「娘(お名前)が学校に行かなくてもいい」
「人と同じでなくても、この子も私も大丈夫」

娘さんにとって、トコさんはかけがえのないお母さんです。世間と比べるより、まずは「私の子どもだから、どうあっても大丈夫」と信じてあげませんか。「学校に行かない」という選択も認め、受け入れてあげてみてください。

そのためには、「トコさんの人生は自分のもの」「娘さんの人生は娘さん自身のものだ」と理解すること。そのうえでトコさん自身も、今まで周りに気をつかってできなかったこと、自由にやってみたいことに取り組み、自分の人生を充実させて過ごしてみてください。

そのうちに、きっと娘さんも自信を持って、自分の人生を生きられるようになっていくと思います。お2人の幸せを心から願っています。

・このカウンセラーのブログ
https://ameblo.jp/hiracchi2014/

(編集/外山ゆひら)

(平川 裕勝)

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