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2018.08.29

疲れた胃にやさしい!消化を助ける「とろろかけ丼」【男の和ごはん・丼物編#14】

KenCoM公式:管理栄養士・圓尾和紀

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よく冷えた飲み物にアイスクリームやかき氷。夏はついつい冷たいものをとる機会が増えますよね。でもそれによって胃腸が冷やされると、消化吸収能力や食欲の低下につながることも。今回は、過ぎ行く夏の中で疲れ気味の胃腸にやさしいとろろかけ丼をご紹介します。

食べたものの消化を助けてくれる山芋

山芋と日本人の歴史は古く、すでに縄文時代には食されていたそうです。昔から滋養強壮や疲労回復に良いと評価され、そのパワーは滋養強壮によい食材の代表格であるうなぎを用いて「山うなぎ」という別名を持っているほど。

山芋には、でんぷんの分解酵素である「アミラーゼ」や「ジアスターゼ」が含まれており、食べたものの消化を助けてくれます。さらに粘りの成分が胃腸の粘膜を保護する作用があるとも言われており、まさに胃腸をいたわる上ではうってつけの食材なのです。今回オクラも使用しますが、その粘り成分にも同様の作用があります。

疲れた胃腸を優しくいたわる!絶品とろろかけ丼:約420kcal

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【材料】(2人分)

・山芋 200g
・オクラ 3本
・出汁 100cc
・卵黄 1個
・醤油 大さじ1と1/2
・みりん 大さじ1
・刻み海苔 適量
・ごはん 2膳分

【作り方】(料理時間 約10分)

1:オクラは茹でて小口に切る。山芋はすりおろし、すり鉢があればさらになめらかになるまで混ぜる。卵黄を加えて混ぜ、次に出汁を2〜3回に分けて加え、その都度全体を混ぜる。醤油とみりんを加える。

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2:丼にごはんを盛り、上から1をかける。オクラと刻み海苔を散らす。

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山芋はいくつか種類がありますが、できれば水分の多い長芋よりも粘り気の強い大和芋のほうがオススメです。ごはんに麦を混ぜて麦ごはんにすると、さらに栄養がアップして美味しくなりますよ。

▼過去のレシピはこちら!

著者プロフィール

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■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。

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