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2018.05.23

腸内フローラで注目度UP!大腸の役割とは【働く臓器#3】

KenCoM公式:漫画家・SoNo

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漫画「働く臓器」では、普段身近すぎて意識することが少ない、身体の中で働く臓器たちの仕事ぶりを紹介していきます。第3回は大腸です。

大腸は小腸から続く約2mある消化管で、小腸で消化吸収が終わった食べ物のカスから水分を抜き取り、便を作るのが主な役割です。
最近では、この大腸に住み着いている腸内細菌が、身体全体の健康や、頭の働きに影響を与えているのではないかという研究が進められています。

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●■ちょい足し解説■●

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大腸に運ばれて来た食べ物のカスは、腸管を収縮・弛緩させることで中身を混ぜ合わせる分節(ぶんせつ)運動や、中身を移動させる蠕動(ぜんどう)運動を行いながら、腸壁から水分を吸収していきます。水分を奪われた食べ物のカスは固形物になっていき、便となるのです。
一般的な人の便は水分が75%程度と言われています。それ以外の内訳は、1/3が食物繊維、1/3が腸内細菌、1/3が腸壁から剥がれた上皮組織です。

ちなみに、大腸内には何百、何千種類と言われる腸内細菌が腸壁にびっしりと住み着いており、食物繊維を発酵させて吸収できる形に変えていきます。現在の研究では、腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に大別され、下記のような役割を果たしているとされています。

善玉菌……悪玉菌の侵入や増殖を防ぐ、発酵など腸の運動を促す、お腹全体の調子を整える。
悪玉菌……腸内で有毒物質を作る。
日和見菌…腸内の善玉・悪玉菌の、優勢な方に同調して作用する。実際のところ正確な作用はわかっていない。

この腸内フローラは善玉菌:悪玉菌:日和見菌の割合が2:1:7となるのが理想と考えられています。この割合は、ストレスや食生活などで簡単に崩れてしまい、肌荒れや腹痛の原因になるケースもあるそうです。

▲●主な病気●▲

慢性便秘、慢性下痢、過敏性腸炎、虫垂炎、腸閉塞、大腸ポリープ、大腸がん

■大腸がんの詳しい内容はこちら

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著者プロフィール

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■SoNo(その)
美味しいもの好きのイラストレーター・漫画家。小説・漫画・映画・ドラマなどエンタメ全般を対象に楽しみながら健康になるヒントを探っていきます。

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