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2018.05.12

心理学の実験で解明!やる気を高める効果的な方法はこれだ!

KenCoM編集部

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前回の記事を読んで「やる気」を上げるのはなかなか難しいと思った方もいるかもしれませんが、実は簡単に上げる方法はあります。
今回は、海外の大学で行われた実験でわかった「やる気」の上げ方について紹介しましょう。

■前回の記事はこちらから

心理学実験で判明、やる気が出る方法はこれだ!

方法その1:やる気は感染する。熱い人と付き合おう!

やる気がある人といえばこの人!

やる気がある人といえばこの人!

面白いことに、実は「やる気」は感染するのです。つまり、やる気のある人のそばにいて、一緒に行動するだけで自然と高めることができます。

これを証明するのに、2010年、フランスのジョセフ・フーリエ大学のレミー・レイデルが高校生を対象に実験を行いました(※1)。ゴールボールというスポーツを2グループに教えて、その後の自由時間に生徒がどれくらいそのスポーツで遊んだのかを調べたのです。その結果、やる気がない教師から習ったグループは236秒遊んだのに対し、やる気がある教師から習ったグループは279秒と統計学的に有意な差がでる結果となったのです。

つまり、やる気がある人から習った方が生徒もやる気が出しやすいということです。
社内で実践するなら、いつもやる気に溢れている人や、優秀さがにじみ出ているような人と一緒にランチに行ったり、会話を意識的に増やすようにしてみましょう。それだけで「やる気」を分けてもらえますよ。

方法その2:どんなものにも面白さ、楽しさを見つけよう!

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もう1つの方法はどんなものにでも面白さ、楽しさを見つけるとやる気が出てくるというものです。
これはアメリカ・スタンフォード大学のルイーズ・パーカーが1992年に面白い実験をしています(※2)。小学3〜4年生を対象に幾何学を教えるという実験です。学生を2つのグループに分け、片方には通常の講義形式で指導します。しかし、もう片方のグループは、生徒を海賊に見立てた宝探しゲームの中で幾何学を学ばせるという内容です。
この2つのグループに、講義後にさらに学ぶ気があるかを答えさせたところ、講義形式ではわずか6.4%だったのに対し、ゲーム形式では36.2%もの学生がさらに学びたいと意欲を見せたのです。

仕事は人それぞれですが、その中に面白さを見いだすのは難しいかもしれません。ですが、「これができたら1点」のように、自分で点数をつけるゲームにするだけでもやる気が起こってくるはずです。
ルールを決めて、仕事をゲーム感覚で楽しんでみると、いつの間にか「やる気」が出てくることに気づくはずですよ。

ちょっとした工夫でやる気は高まる!

やる気は目標を明確に定め、今回紹介した方法で補っていけば出すことが可能です。
どれも非常にハードルが低いと思います。ぜひ試しに1つでもやってみてください。きっとその効果を感じられるはずですよ。

著者プロフィール

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■内藤誼人(ないとう・よしひと)先生
心理学者。立正大学講師。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。心理学者として執筆や、メディア出演、企業講演などで活躍中。執筆した著書には『すごい!モテ方』(廣済堂出版)『ビビらない技法 やさしいあなたが打たれ強くなる心理術』(大和書房)など多数。歯に衣着せぬ巧みなトークで周囲を明るくしてくれる。

参考文献

(※1)Radel, R., Sarrazin, P., Legrain, P., & Wild, T. C. 2010 Social contagion of motivation between teacher and student: Analyzing underlying processes. Journal of Educational Psychology ,102, 577-587.

(※2)Parker, L. E., & Lepper, M. R. 1992 Effects of fantasy contexts on children’s learning and motivation: Making learning more fun. Journal of Personality and Social Psychology ,62, 625-633.

(取材・文/KenCoM編集部)

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