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2018.02.18

通勤で痩せる!自転車通勤のススメ【自転車で行こう!#6】

KenCoM公式ライター:山下晃和

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自転車に乗ってどこか遠くに行きたいけれど、そんな時間がなかなか取れないという人が多いのが日本人ビジネスマンの現状ではないでしょうか。
仕事、接待、家事、家庭の時間と、1人でのんびりと出かけられることができない方にオススメなのが、自転車通勤です。

毎日漕ぐことで、気持ちもポジティブになり健康も維持できるため、最も楽しめる通勤スタイルとも言えます。
今回は通勤の現状と、自転車通勤のメリット、デメリットを余すことなくお伝えします。

まずは自転車通勤以外を考察

徒歩通勤、電車通勤の場合

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自転車通勤を考える前に、他の通勤方法を考えてみましょう。

まずは、徒歩での通勤。実は、これができれば自転車と同じくらい健康が維持できます。特に20分以上歩くと体脂肪も燃焼していき、1日の基礎代謝が上がるためオススメです。
ただし、徒歩は時速4kmくらいが平均なので、家から勤務先までの距離が2kmから4kmくらいが限度となりそうです。近くに引っ越さなくてはならないかもしれません。

2つ目は、電車通勤です。都内近郊や都市部に住んでいるほとんどの方が電車で移動していると思います。この場合、時間が読みやすいのが最大のメリットでしょう。
一方で、どうしても多くの人たちと出社時間や通学時間が重なってしまい、満員電車で通うことになってしまうのはデメリットです。
国土交通省の東京圏における主要区間の混雑率(平成28年)を見ると、7時半から9時くらいまでの東京中心地への通勤電車は、ほぼ150%を超えるそう!
僕自身も満員電車が苦手なので、どうしても電車移動のときは、その時間帯や路線はなるべく乗らないように気をつけています。もしこのスタイルの通勤を1週間のうち5日、行きも帰りもとなると合計10回するとすれば、相当なストレスではないでしょうか。
また、人身事故、遅延、女性なら痴漢被害、男性なら痴漢行為に疑われないようにするなど、たかが数分でも、ものすごく気を遣う結果になります。

自動車・公共バス通勤の場合

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3つ目の自動車通勤は、家と勤務先がかなり離れているケースでは有効でしょう。電車より、パーソナルスペースやパーソナルタイムを確保できるのも良いところです。
しかし、都内近郊の場合、駐車場を用意している会社は少ないですし、駐車料金も高いので維持費も相当かかります。また通勤時間帯には渋滞があるので、時間がはっきり読めないのはデメリット。
特に重要な会議やミーティングがあるときなどは、有意義な通勤スタイルとは言いにくいかもしれませんね。タクシー通勤も同様です。

バス通勤の方は多いと思いますが、路線によってはこちらも大混雑することがあります。前者同様に渋滞もあり、時間が読みづらい点では、自動車に近いと思います。

あなたにとっての通勤の救世主は自転車通勤かも

自転車通勤、そのメリット

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では自転車通勤はどうでしょう。
自転車通勤は、感覚としては徒歩に近いのですが、自動車と同じ道路を走ることができるためもっと自由なスタイルで行えます。スピードが出るので時短が図れるメリットもあります。10km圏内であれば、乗り換えが多い電車よりも早く着けるケースもあるくらいです。
また、自転車で走るとポジティブな気分になれるのも利点の1つ。流れる景色を横目に風を切って走ることの気持ちよさは、他の乗り物では味わえません。これは自分の脚力で前進する乗り物が持つ特有の力かもしれませんね。ペダリング時には、左右の足を交互に力を入れて、真ん中を保とうとするので、バランス感覚も養えます。

徒歩と同じように20分以上漕ぐと体脂肪が燃焼されるのも大きなメリット。通勤のコストも公共交通機関に比べれば、桁違いに安くおさえることができるでしょう。

自転車通勤、そのデメリット

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逆に自転車通勤のデメリットは汗をかいてしまうこと。特に真夏の暑い時期や会社や近辺にシャワーなどの施設が無いと大変なことになってしまいます。この場合、着替えを持ち歩くか、汗拭きシートなどで対処するなど工夫が必要です。
会社に自転車置き場が無いケースもあるでしょう。そんな時には日比谷ライド(下記リンク)などサイクルステーションを利用するのも良いでしょう。ここにはシャワーもあるので、汗を流してから出社もできます。
会社によっては、自転車通勤に許可が必要なところや、そもそも禁止のところもあるので、そこもチェックすべきです。無理に行うと責任問題になる可能性もあります。

また、スーツでは乗りにくい場合があることも問題点。前傾ポジションのときに、背中が窮屈になったり、ペダルを漕ぐ際に腿周りや股などの動きが制限されてしまうことも多いです。
ただ、最近ではスーツもストレッチが効いたものが増えていますし、narifuri(下記リンク)などのブランドからは、自転車に乗りやすいスーツセットアップやシャツが販売されています。
これらを利用すると、デメリットを減らすことができますよ。

天敵は「雨」

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とはいえ、自転車通勤の1番の難敵は「雨」です。それこそずぶ濡れになってしまうくらい強い雨の場合は、路面が滑りやすく、転倒の危険も増えます。自転車が持つブレーキの制動力も弱まり、コントロールも難しくなるもの。また、冬場は路面凍結によるスリップも心配です。
雨の対策としては、サイクルポンチョなどの自転車専用レインウェアを用意するといいというのは前回書きました。専用のものは自転車に乗った時に、タイヤを邪魔することなく、うまく全身を覆うデザインになっているのでオススメしています。雨の日だけでもサイクルステーションやランニングステーションを利用して、シャワーで整えるというのも良いでしょう。

自転車通勤のメリット・デメリットを比較して選択を!

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自転車通勤は、他の通勤スタイルに比べると、長所が多いですが、短所もあります。それをうまく攻略するとより良いサイクルライフが送れると思います。さらに、自転車通勤が習慣化されれば、健康維持も自然とできてきます。
まずは試すことが大切。もし自転車通勤が可能な方は、1度試してみて、その楽しさを味わってみてはどうでしょうか?

次回は、自転車の保険についてや、初心者向けの通勤距離はどう設定するか、また航続スピードについて触れようと思います。

著者プロフィール

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■山下晃和(やました・あきかず)
1980年生まれ。ファッションモデル。雑誌、WEB、カタログなどのライターとしても活動。海外22ヵ国と国内合わせて35,291kmを駆けた旅サイクリストでもある。著書「自転車ロングツーリング入門(実業之日本社)」。2017年に自転車とキャンプの旅フェス「BIKE&CAMP」の実行委員長を務める。フィットネス関連の仕事も増えてきたので、NASMというスポーツトレーナーの資格を取得。趣味は、独り旅、登山、トレイルラン、MTB、サーフィン、トライアスロン、野球、ウエイトトレーニング、読書、オフロードバイク、四駆でドライブ。