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2017.11.24

牛乳を飲んでも酔いは回る!医師が切る、お酒の都市伝説6選

KenCoM編集部

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「今日は飲むぞ!」と気合いを入れたくなる日、ありますよね。特に宴会が多い時期になると、気持ちも盛り上がるもの。でもちょっと待った!
気の置けない友人や恋人と飲むのは楽しいものですが、本当に今まで通りの飲み方で大丈夫なのでしょうか?

「牛乳飲めば酔わない!」「かけつけ3杯は定番ネタ」などを実践していたりするのであれば、要注意です。
今回はお酒にまつわる都市伝説が医学的に問題がないのかを、KenCoM監修医の石原先生の解説付きで紐解いていきます。

その1:「牛乳を飲むと酔わない」は本当?

(×)明確な科学的根拠はない

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”牛乳を飲むと胃に膜をはることができる”という人がいます。どこから発信されたのかは分かりませんが、宴席のあるあるとして知られているのではないでしょうか。
また、二日酔い防止ドリンクなども出ていますが、こちらも医学的に効果は実証されていないようです。

「まず牛乳についてですが、アルコールは胃で20%、小腸で80%吸収される上に、約1時間で90%ほどが吸収されてしまいます。そのため、最近の研究では酔い防止には効果がないという見方が優勢です。二日酔い防止ドリンクに含まれている成分については、動物実験レベルの研究結果から効果があるとされた成分を配合しており、効果があると言い切れません。とはいえ、アルコール濃度が薄まる分、身体への吸収を遅らせるという効果はあるかもしれません」(石原先生)。

お酒を飲む前に、牛乳や二日酔い防止ドリンクを飲んだからといって、いくらでも飲めるようになるわけではなさそうです。

その2:かけつけ3杯は大丈夫?

(×)急激にアルコールが吸収されるためNG

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乾杯と同時に、威勢よくがぶ飲みする人がいますが、止めたほうがよさそうです。
それというのも、前述の石原先生のコメントにあるように、アルコールは体内への吸収が早いため、身体内での分解が追いつかなくなるからです。

「空腹時にアルコールを摂取すると、酔いが回る気持ちよさを感じられますが、あまりいいことではありません。お酒を飲む際には、胃の中に食物が入っていたほうが吸収が緩やかになるので、できるだけ先に何かを食べておいたり、お酒と一緒に飲食を楽しんだりすることが大切です。体内にアルコールが入れば分解が始まりますので、早いペースで飲んでいけば体調が悪くなりやすくなります」(石原先生)。

その3:お酒と一緒に水を飲んだほうがいい?

(〇)お酒を飲むときは水分補給が必要

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高い度数のお酒を注文すると、チェイサーとして水が出てきたりしますよね。お酒を飲むだけで水分補給をしているように思えますが、実は違います。むしろアルコールには利尿作用があるため、身体が脱水状態になりやすいんです。

「お酒を飲んでから体の水分が出て行くと、頭痛や吐き気などの不調が起こる場合があります。これは、アルコールは尿に混じって排出されず、主成分のエタノールが血中に溶け込む濃度が高くなるからです。例えば急性アルコール中毒をおこすと点滴を受けたりしますが、脱水を防ぐために使われているんですよ」(石原先生)。

グラスが空になったからと、すぐにおかわりを頼むのではなく水を飲む時間を考えて飲むのがよさそうですね。ちなみに、お酒を飲んで帰ると、家族から”酒臭い”なんていわれることはありませんか?あれは、アルコールが体内で分解しきれなくなり、揮発して口臭や体臭となって出て行っているからなんだそうですよ。

その4:飲めば飲むほど強くなるって本当?

(△)体質によって強くなる人もいる

いつの頃か、”酒は飲めば飲むほど強くなる”なんてことが言われるようになりました。これについては一理あるようで、人が持つアルコールを分解する力によるものだそうです。

「アルコールを分解する力が強い人は、飲むほどにアルコールに慣れていくことがあります。もちろん誰でも強くなるわけではありません。体質的に全く飲めない人は、そもそもアルコールを分解することができない場合があります。そのため、いくら飲んだからといって、強くなることはありません」(石原先生)。

その5:酔って気持ち悪くなったら我慢すべき?

(×)酔った時の吐き気は「もう無理!」のサイン

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”さっきまでは楽しかったのに、何か気持ち悪くなってきた・・・”、”どうしても我慢ができずに嘔吐してしまった”という経験はありませんか?
お酒の失態として上位にランクインすることですが、これは身体がこれ以上飲むと危険と言っているサインです。

「吐き気は血中エタノール濃度が高くなると起こります。これは、アルコールの分解が限界に近いため、脳があえて身体に不調を起こすことでお酒を飲むのを止めさせているのです。口に指を入れて吐こうとする人がいますが、無理をすると喉を傷つける恐れがあるので、自然と吐き出すのを待ってください。また嘔吐すると脱水しがちなので、水分を補給するようにしてください」(石原先生)

”吐いてからが本番”なんていう人がいるかもしれません。しかし、嘔吐すると胃の中のアルコールは排出されますが、血液に吸収されたエタノールは出て行かないため、さらに酔いが進行するリスクがあります。

ここまできたらその日は飲むのを止めて、酔いが覚めるまで休みましょう。

その6:酔っている時にお風呂に入っても大丈夫?

(×)危険なので止めましょう

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お風呂に入ると汗をかきます。前述のとおり、アルコールを飲むと脱水になりやすい状態なので、入浴するとさらに酔いが進行する可能性がある上に、足を滑らすことによる転倒リスクもあります。お酒をある程度たくさん飲んだなと思った日は、お風呂に入るのを控えてください。身体がべたべたして気持ち悪いと思ったら、酔いがさめるまで待つか、身体を拭く程度にして過ごしましょう。

お酒と上手に付き合うのは自分次第

お酒を飲む際に、当たり前のようにしていた習慣はありましたか?
一歩間違えると体調を崩したり、最悪の場合は命を落とすことだってあります。自分が気を付けるだけでなく、友人や同僚が同じことをしていたらスマートに注意できるようになれると素敵ですね。なぜかみんなが知っている、お酒の都市伝説に振り回されず自分のペースでお酒を楽しんでくださいね。

(取材・文 KenCoM編集部)

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