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2017.08.25

胃が疲れて食欲が出ないときに!冬瓜の海老そぼろあんかけ【男の和ごはん#4】

KenCoM公式:管理栄養士・圓尾和紀

8月も後半ですが、まだまだ残暑が続いていますね。そろそろ夏休みの里帰りや、旅行の疲れが出ているころではありませんか?そんな時こそ、あっさりと素材の味を楽しめる料理が恋しくなりますよね。今回は口当たりがよく、さっぱり食べやすい和ごはん「冬瓜の海老そぼろあんかけ」をご紹介したいと思います。

出汁の美味しさにため息。冬瓜の海老そぼろあんかけ

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“冬瓜(とうがん)”ときくとなんだか冬の野菜みたいですが、南国原産で夏が旬の食べ物。なぜ冬の瓜と呼ぶのかというと、非常に貯蔵性が高く、夏に採れたものが冬まで日持ちすると言われていたからだそうです。よく「南国の食材は身体を冷ます」といわれますが、冬瓜にはカリウムが豊富に含まれており、排尿を促して体温を下げる働きがあります。さらにカリウムは、血圧上昇の要因とされる余分なナトリウムも排出する効果がありますよ。また、冬瓜は抗酸化作用のあるビタミンCも含んでいます。

冬瓜は薄味でさっぱりとしていて、まさにこの時期にピッタリな食材です。それでは、作り方を見ていきましょう。

【材料】(2人分)

・冬瓜 1/8玉
・えび 6尾
A 出汁 200cc
A 醤油 小さじ1
A みりん 大さじ1
A 塩 小さじ1/2
おろししょうが 1/2かけ分
片栗粉 大さじ1/2

【作り方】

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1:冬瓜は食べやすい大きさに切り、皮をむく。皮が硬いので、手を切らないように気を付ける。切りづらかったら、まな板に冬瓜を置いて、上から包丁を入れるとむきやすい。

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2:冬瓜は火が通りづらいので、先に鍋に水を入れて火にかけ、下茹でする。ある程度冬瓜が透き通ってくるまで、10分ほど茹でる。

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3:冬瓜を下茹でしている間に、えびの下処理をする。背側の関節の間から竹串を指して、背わたを抜き取る。

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えびを殻から出し、小さく切る。

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包丁でたたくようにして、えびをさらに細かく刻む。

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4:2の下茹でが終わったら湯きりをし、鍋にAの材料と落し蓋をして火にかける。冬瓜に竹串がスッと通るようになったら頃合い。

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冬瓜は取り出して、先に器に盛り付ける。

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5:4の鍋に細かく刻んだえびを入れて火を通す。最後におろししょうがと水で溶いた片栗粉を加えて混ぜ、とろみをつける。冬瓜の上からかけたら出来上がり。

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冬瓜はあっさりした味わいなので、出汁やえびのうま味を堪能できます。また、しょうがが効いているので、さっぱりと召し上がれますよ。優しい味に気持ちもホッとするはず。出汁はぜひ、以下の記事でご紹介した方法でとってみてくださいね。冷蔵庫で冷やしてから食べても美味しいですよ。

冬瓜は煮物だけでなく、味噌汁の具にもなりますので、ぜひ活用してみてください。その際は薄く切って入れると火の通りが早くなりますよ。

次回も手軽に調理できる「和ごはん」をご紹介します。お楽しみに!

「男の和ごはん」バックナンバー

著者プロフィール

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■圓尾和紀(まるお かずき)
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。日本の伝統食の良さを現代の生活に活かす「和ごはん」の考え方を伝えている。『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』がワニブックスより発売中。