2023.01.08
旨味がやみつき!台湾風おせち・酔っ払い海老で縁起の良い1年を始めよう
台湾では春節(今年は1月22日)に正月を祝いますが、除夕(ジョセキ)と呼ばれる大みそかの過ごし方が特に大切にされています。
日本のおせち料理にあたる“年菜(ネンサイ)“というものを作り、家族で集まり夜中の0時を過ぎるまでこの年菜を食べて過ごします。そして、紅包(ホンバオ)と呼ばれるお年玉をもらってから、皆ようやく眠りにつくので、基本的に大みそかは夜更かしが当たり前です。
年菜の中でも定番の1つが、蒸し海老の料理です。蒸すということは湯気が昇っていくので「上昇」を意味し、また海老は蒸すことで鮮やかな赤に変わり、めでたいということで縁起が良いとされています。
【材料】(2~3人分)
有頭海老(刺身用でもOK)6尾
絹ごし豆腐 1/2丁
万能ねぎ 2~3本
塩 少々
A
紹興酒(なければ料理酒OK) 大さじ3
水 大さじ3
しょうが(すりおろし) 1/2かけ
鶏ガラスープの素 小さじ2
クコの実(あれば) 適量
万能ねぎ(小口切り) 適量
塩 少々
作り方
1. 海老の下処理は、ひげや頭の先端の固いところをはさみできり、背中につまようじをさして背ワタを抜き取る。
2. ボウルに海老を入れ、片栗粉、塩(分量外)を振りかけてから軽くもんで臭みと汚れを取り、流水で洗い流す。ビニール袋に海老、Aの調味料を加えて10分置き、下味をつける。
3. ふちのある皿かスープ皿の真ん中に豆腐を置き、その周りに海老とビニール袋に残った汁を全て入れる。クコの実がある場合は、散らして入れる。
3. 蒸気の立った蒸し器に入れて10分蒸す。
蒸し器がない場合は、大きめのフライパンにクッキングシートを1枚を敷き、水を張って、その上に皿を乗せて蓋をすることで蒸すことも可能。または、ラップをして600wの電子レンジで7~8分加熱しても美味しくできます。
おいしいワンポイントアドバイス
紹興酒で海老を蒸す料理は頭付きのものを使うと、海老のみそが紹興酒にも染み出て美味しいスープになります。このスープまで飲むのがおすすめです。海老の下処理さえ行えば後の工程は簡単ですのでぜひお試しください。
記事情報
著者プロフィール
りんひろこ
料理研究家、フードコーディネーター
京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。
制作
文・レシピ・写真:りんひろこ